「どうも 忙しい所申し訳ないです 実は料理予算3万円の中に
地酒のお土産代って入っていますか」
「ええ そのように考えていますが、、、」
「そうか よかった そうしたら地酒代やビールなどの飲物は
別に支払いをしますから 料理の質を上げてください」
「えっー 分かりました でも一人3万円のお寿司って凄いですよ」
「ははは まあその中に揚げ物や焼き物も入れて頂けるんでしょ」
「ええ それは勿論ですよ 分かりました
明日は大変です 腕によりをかけて作らせて頂きます
かーちゃんも喜んでいますよ たまには来てくださいね」
「ははは 分かりました そうそう一斗樽は、、、」
「ええ あれは別料金です 松竹梅で準備していますよ」
「そうですね 縁起が良いし お願いします ビールは何ケースですか」
「ええ お一人1本で計算して2ケース用意していますが」
「分かりました ビールはその位で良いでしょう
そのビールって 地ビールですか?」
「えーっと スーパードライを用意させて頂いていますよ
どうしましょうか?地ビールだと これから手配しますが、、、」
「でも こんな時間だし 酒屋さんにも迷惑になるし、、、
うん 今回はこれでお願いをします よかったですよ確認をして」
「ありがとうございます では明日10時前に伺います」
「はい お願いします そうそうビールはギンギンに冷してね」
「はい 氷を入れておきますよ 大丈夫です
そうそう 紙コップじゃなくて ビール用のポリコップも一緒です」
「わぁー ありがたいな 少し余分に持ってきてください
御代はお支払いしますので そうだなぁー 倍以上有るとありがたいです」
「了解です 準備しておきますよ 任せてください」
「では お願いします」
「はい ありがとうございます」
電話を切ると由紀枝に
「由紀枝 これからさ 地ビールの缶だけど 3ケース追加できるかな」
「ふふふ 大丈夫よ 冷蔵庫に入っているのを持って来て頂くわ」
「うん 濡れても構わないので氷で冷した状態がいいなぁー」
「ふふふ そうね じゃ早速手配するわね」
今度は由紀枝がガーデンチェアを離れ 電話で椿総支配人と連絡した
由紀枝がニコニコと頷くと 直ぐに戻ってきて
「大丈夫よ 大きなケースに氷を一杯入れて準備しますって
それでね その大きさだと支配人の車に乗らないのよ
よって 明日はホテル経由で亜矢子御殿でーす」
「そうかぁー 普通の車に乗らないって 大きなケースだね」
「ええ ダンボールから出して 今夜から準備しますって」
「へぇー 凄いね ありがたい話だ」
「だって ホテルのトップ3でしょ 気を使うわよ ふふふ」
「そうだね 考えてみれば総支配人の片腕だものね うん 分かるよ」
「もう一つの片腕は由紀枝でーす ふふふ」
「おいおい ほんとかぁー 凄いなァー」
「ふふふ 冗談よ まあ あと2年くらいかかるかなァー」
「驚かすなよ びっくりした」
「でもね 例の一件以来 皆私の言う事を真剣に聞くようになったわよ」
「ああ 例の議員さんの事件かな」
「そうよ 由紀枝を怒らせると秘書になってしまうって ふふふ
そんな事無いのにねぇー ただ そのホテルを大事にする気持ちかな
皆が見習ってくれているよ ふふふ 良い事だよね」
「へぇー 凄いな うん 良い事だ 従業員が自分のホテルを大切に
考えると そのホテルは繁栄するよ うん その見本かぁー 凄いよ」
二人はそんな話をしながら ステーキを食べガーリックライスも
綺麗に食べ終えた
食後のデザートも綺麗に盛り付けられたフルーツで 美味しく食べた
9月1日 由紀枝の部屋
「あーあ 良く寝た ありがとう」
「もう 何回も起こしたんだからね 少しはありがたく思っている?」
神山は由紀枝にキスをしながら
「当たり前だよ ありがたいと思っているよ 神様だと思っている」
昨夜は久しぶりの逢瀬で由紀枝が積極的に求めてきて
結局寝たのは3時を廻っていた それでも由紀枝は物足りないのか
神山が目を瞑っているのにも拘らず おちんちんを弄り回していた
「じゃ これからは降参は無しよ わかった」
「おいおい うーん はい 分かりました、、、」
神山はこれ以上由紀枝の体を触ると また不利になると思い
出かける支度を始めた