「それで 顔写真をグラスに上手に表現できますか」
神山はグラスを眺めている時は良いとしても アイスを入れたり
アルコールが入ったときにどうか心配した
「そうですね 神山さんが言われるように グラスの中に入ると
ちょっと顔が死んでしまいますね 可哀相ですね
それでしたら このコースのエンブレムとホール 名前と日時を
彫り込んだ方が無難ですね」
「そうですね エンブレムなら格好も良いし そうしましょうか
そうしたら翔 エンブレムだから勝手に使うと色々と問題が起きるかも
そこで支配人に断ること あとはデザインだね」
「はい 食事が終わったら 早速動きます」
「うん 頼んだよ 大森さん ここは身内なので卸価格でお願いします
お支払いは私の方でしますから」
「はい 大丈夫ですよ 最高級のグラスを作りますよ」
「じゃ 翔 頼みましたよ」
神山は席に戻らず9組の洋子のところにいった
「洋子 ホールインワンだけど 例のクリスタルガラスに決定」
「わぁー 香織さん良かったわね」
「神山理事 ありがとうございます それで代金ですが、、、」
「ははは 大丈夫だよ 僕の部下だし僕が支払うよ」
「えっ そんな甘えて良いんですか」
「じゃ 止めるよ」
「わぁー お願いします 良かったぁー 洋子さん ふふふ」
大きな声で香織が喜んでいるので 7組8組の軍団は直ぐに寄ってきて
「わぁー 香織さんよかったわね ねぇー由紀枝さん」
「うん 素敵なグラスだし 良い記念よ ほんと」
「そうしたらさ ここに居る人35名プラス15客で50客作るか
ねえ 洋子 どうだろう?」
「ええ そのくらいで充分ですよ 余ったら自分で使えるし」
「じゃ 50客で進めよう しかし香織 おめでとう」
「はい ありがとうございます 初めての経験です 嬉しいわ」
そろそろ時間なのか 1組の泰子や2組の時田たちが動き出した
泰子が香織に
「先輩 おめでとうございます 頑張りましたね」
「泰子ちゃん ありがとう ふふふ 嬉しいわ」
「午後ももう一つ出してくださいよ ねぇー神山理事」
「おいおい ホールインワンがそんなにでたら 失神してしまうよ
それでなくても驚いているのに ははは でも頑張ってね
じゃ 僕らは下にいきます ゆっくり食べてね」
「神山さん 香織さん 喜んでいましたね」
「うん 良かったよ でも凄い事をしてくれたな ははは」
「あーあ 私も出したいなァー」
「まあ アレは狙ってもそうそうできる事じゃないからね」
そこに加藤が来て
「山ちゃん 楽しいね こうやって良いことが起きると」
「ははは ほんとですね 僕も嬉しいですよ」
4人は練習グリーンでパッティングの練習を始めた
一方9組の香織は食事が終わった皆から 祝福を受けていた
第1組のスタートの時に9組まで下に降りてきたので神山は
「えー 午後からは私のドラコンはありません 目印を立てておきます
その目印を超えた場合は景品倍付けです ない場合は普段通りの
ドラコンです 以上ですがなにかありますか?」
杉田が手を上げ
「そうすると先輩がラフに打ち込んだ場合は 普通のドラコンですね」
「まあ そうだね それで判りづらいと思うので トランシーバーで
状況をお知らせします 例えばフェアウェイ真ん中とかね」
「はーい 了解です」
この話を聞いた男性軍は 強敵神山のドラコンがなくなり微笑んだ
午後は風が西南西から吹いてきて 少し強かったり弱かったりと
安定していなかった
「泰子 富士山の風が吹いてきましたね」
「そうね 嫌ねぇー また18番が大変だわ」
「そうだよなぁー 安定してくれれば ドローで攻める事できるけどね」
「ほんと でも10番はフォローだからもしかしたら ワンオンかもね」
「ははは そんな事したら顰蹙を買うよ」
10番スタートホールはRTが380yLTが360yで右側は崖で
落とすと10mくらいあり フェアウェイに上げるだけでも大変なホール
完全なフォローはこのホールだけで他のホールは斜めの風と戦う事に成る
最初は泰子が綺麗なドローボールで飛距離を稼いだが飛びすぎて