「忘れ物は無いわ ただ現金が1400万円もあるの 貴方が保管して」
「えっ そんなに 分かりました」
二人は後片付けをして部屋を出た
真紅のポルシェの後ろに乗った吉永美由紀と奈々子は歳が近いのか
よく笑い話をしていた 景山英美子は洋子と少し離れていたが
それでも 頼れるお姉さんで話が合いよく笑っていた
スタジオに着くと 吉永美由紀や景山英美子 奈々子は驚き
「凄い所に住んでいるんですね」
「奈々子ちゃん これは秘密よ いいわね」
「はーい 見ていません ふふふ」
玄関からカトリアーナや泰子 祐子が出てきて迎えてくれた
「まあ 自己紹介は後にして では出発しようか じゃ洋子が先頭
泰子は次 最後は僕が走るようにするよ いいね」
洋子と泰子は頷き
「分かりました」
「ガスを入れていくよ あそこの角で」
「はーい 了解です」
まずは真紅のポルシェがゆっくりとスタジオを出ると 直ぐ傍の
ガソリンスタンドに入り 泰子も着いて行った
神山もガソリンスタンドで満タンにすると洋子に
「洋子 何かあったら携帯だよ 奈々子ちゃん 携帯で教えてね」
「了解です」
「祐子 同じく携帯で教えてね」
「はーい 了解です」
「では出発進行」
洋子が運転する真紅のポルシェ 次に泰子が運転する白いVWVR6
最後に神山が運転する蒼いBMW この3台で御殿場に向った
「神山さん あの初めての人だけど お友達?」
「ははは まだ手も繋いでいないよ 安心した」
「ふふふ 少し安心したかな」
東名高速に入るとカトリアーナは鼻歌が出て 神山もリズムがいいので
楽しく運転が出来た
「先輩 あのぉー 外人さんが居ましたけど どんな関係ですか」
「ふふふ お友達よ 近くに住んでいるらしいわ」
「へぇー そうなんですか でも綺麗だったな」
「奈々子ちゃんも綺麗よ さあ飛ばすわよ」
洋子は奈々子とこれ以上話をしたくなく スピードを上げた
「あらら 泰子さん 洋子さんスピードをあげたわ」
「ふふふ 話したくないんでしょ 色々とあるし」
「そうね それでスピードを上げたのね ふふふ」
「多分 安井さんが色々と聞いているんじゃないのかな」
「そうか 鈴やの社員だし 大変ね」
「あらら 洋子がスピード上げたから泰子まであげたよ」
「ふふふ 洋子さんおしっこかな」
「あーあ その可能性があるね SA近くになったらウインカーを出すし
携帯電話で連絡があると思うよ カトリアーナ これを持っていて」
神山はカトリアーナに携帯電話を渡した
東名高速で真紅のポルシェが右に入ると白いVWVR6も右車線に入り
神山の蒼いBMWも右に出て 綺麗なループを描きながら走った
SAの近くになると真紅のポルシェが左のウインカーを出し 少しずつ
スピードを落としていった
3台がSAに着くと洋子が神山に
「奈々子ちゃんが色々と聞いてくるの 運転変わって貰える」
「ははは やっぱりそうか いいよ」
二人は缶コーヒーを半分ずつ飲み 他の女性たちはおトイレに向った
「さあ あと少しで降りるよ ホテルに着いたら亜矢子が部屋の
案内をしてくれるよ」
「はーい じゃ最後を走るわね」
真紅のポルシェに神山が乗ると奈々子は嬉しかった
「わぁー 神山さん 嬉しいなぁー」
「まあまあ 運転中は黙っていてね お願い」
奈々子は俯き黙ってしまったが吉永美由紀が話しかけていた
神山はスピードを上げると奈々子は怖いと言い出し 完全に黙った
「あら神山さんもスピードを上げたわ 凄い200出しているわ」
「へぇー やっぱり話をしないのかな」