2013年12月9日月曜日

Vol.1248 百日紅 -8-69



「うん そうだね 嬉しいよ」
「でも 午後もあったらどうされるの?」
「ははは まさか そんな事はないよ 大丈夫だよ」
「まあ でも 私がホールインワン出したらご褒美ね ふふふ」
「うん 大丈夫だよ 心配しないで食べなさい うん」
この話を聞いていた加藤は御殿場御膳を食べながら
「でもさ 山ちゃん でたら大変だよ 大丈夫 ほんと」
「ははは ありがとうございます 大丈夫です
ほんと 部下がこのような嬉しい事を達成してくれると
これまでの事が報われるし 本人も励みになって良いと思いますよ」
「そうだよな 人生で一度あるかないかだもの
結婚する相手を見つけるのと同じくらい難しい事だよ ほんと」
「ですよね あーあ 僕もホールインワンしたいなぁー」
「ははは 山ちゃん 他でホールインワンでしょ」
「ははは まあまあ」
聞いていた英美子と泰子は
「まあ 男って直ぐに下品な話になるのねぇー 泰子さん」
「ほんと 嫌らしいわ 幻滅ー」
これには神山や加藤は何も言えず 黙って食べていた

神山達1組が食べ終わりコーヒーを飲んでいると 7組8組9組の
プレイヤーがレストランに入ってきた
9組の洋子が神山を見つけ近づくと
「ねえ 男性ドラコンだけど 貴方だけなのよ」
「えっ なにっ ほんと それ」
「ええ そうよ」
洋子はドラコンフラッグを神山に見せると
「参ったなァー そんな どうしようかな でもこればっかりはねぇー」
「ねえ そうしたらさ 午後は辞退したら ほら 貴方のドラコンを
なくして 他の方に譲ったらどうかしら」
神山は言われた事を考え テーブルで食事をしている皆に
「えー 皆様 午前中は大変でした って 男性軍です
実は午前中の男性ドラコンは私 神山が全て頂きました ごめんなさい
そこで 午後の男性ドラコンにつきましては 私は放棄いたします
これは 今日皆様に楽しんでいただくためです
勿論 暫定で私のドラコンフラッグは立てますが あくまで暫定です
そこで 提案です 私を抜かなくてもドラコン そして抜いた場合は
ドラコン商品倍付けでーす どうぞ頑張ってくださいね」
神山は今までの獲得した金貨があるので 倍付けになっても
持ち出しはないと考え提案した
直ぐにARXJPのJrから質問があった
「神山さん そうすると抜いた場合は倍付けで 抜けなければ
今まで通りのルールだけど そのドラコンはどうやって調べるの」
神山は少し考え
「はい 午後からは私のボールには ドラコンフラッグに【K】と印し
それを立てて置きます なので2組以降 私を抜いたら不要ですが
抜けなければ そのまま9組までそれは存在します しかし
男性ドラコンは私を抜かなくても活きますので間違わないように」
「了解です 抜けば倍付けで抜けなければ今まで通りですね」
「はい お願いします」

神山は2組の奈々子にドラコンフラッグを全て渡し
「今の説明で解ったかな」
「大丈夫です そうすると専務の目印はどうされるんですか?」
「うん 下のショップでフラッグを買い【K目印】と印しをつけます」
神山は泰子にショップでフラッグ購入を指示をして皆を集めた
「えー 午前には喜ばしいホールインワンが出ました」
皆は香織に向って拍手をした
この時に泰子がショップで購入したフラッグを神山に渡した
「このフラッグが立っているホールで抜いたら 倍付けです
勿論抜けなくてもドラコンの権利は発生します」
この話を聞いていたスコアが悪い男性からは拍手が沸いた
「じゃ 抜けなくても フェアウェイに残っていればドラコンですか?」
「そう 勿論です ただし後の組に抜かれたら駄目ですが」
「はい 了解です」

7組8組9組は神山軍団の女性軍団 テーブルが近いのか
ARXのJrやジャック 内藤など相手にしてもらえず
キャッキャキャッキャ話しながら食べていた
7組由紀枝 祐子 カトリアーナはドラコンを一づつ獲得し
9組洋子 亜矢子もドラコン 香織はホールインワン
そんな中8組は由貴 桃子 真由美は桃子のニアピンだけで
少し元気が無かった
由紀枝が桃子と由貴に