2013年11月28日木曜日

Vol.1237 百日紅 -8-69



これには内野誠二も居たたまれなく着席をした
隣に座っている奈々子が
「誠二ちゃん 元気を出して 私が応援するからさー」
「ははは 奈々子さんって優しいんだね ありがとう」
「もう ほんとジョークでも 良くないよ ねぇー誠二ちゃん」
アルタの高橋が挨拶をしたときも女性陣から野次が飛び
男性陣は意気消沈した その次の杉田が
「えー 先ほどは順番を間違えまして 済みませんでした、、、」
杉田の挨拶の時にも女性陣から野次が飛び 挨拶途中で着席した
「ははは 参ったなぁー もう」
隣に座っている村上妙子が
「ふふふ それだけ注目されているのよ 頑張ってね」
「そうなんですか ほんと会社では見られませんよ もう」
「いいじゃない 本音だもの いい機会よ 楽しいわね」
「へぇー そうですかね」
「だって神山さんの言う事ってみんな聞いているでしょ」
「ええ」
「それだけ彼は優れているわけ でもねその反面何も語られないでしょ
そこなのね 私の知りたい所も ふふふ」
「そうか 先輩の挨拶ってまだですよね」
「多分無いわね だって幹事でしょ 無いわよきっと
これだけ異業種の方たちを纏めるって 大変な人望がないと出来ないわ」
「ええ わかります」
「そうね 神山ワールドかしら 彼の世界ね ふふふ」

「私は繊維協会で神山理事の専属秘書を勤めます 引田泰子です
今回は初めての参加で HCゼロという光栄に与り嬉しく思います
大学は東京学院大学でそこに居る安堂真由美さんや眞鍋香織さんと
同じ部活をしていました たまたまゴルフが好きで楽しく
プレーをしています 早稲田や慶応 静岡や青学 山脇には
負けるわけには行きません 頑張ってプレーをします お願いします」
この挨拶でも女性群は盛大な拍手や声援が送られた

壮絶な自己紹介バトルが全員終わると神山はバンドに音楽を頼んだ
ステーキが出るタイミングで軽音楽が流れ 優雅に食事をする事ができ
隣どおし話しをしたりしながら デザートになった
デザートの時に 洋子のバースディーケーキが配られ 女性陣たちは
美味しいといいながら すべて平らげた
男性群も隣に座っている女性から勧められ食べ 神山も
洋子に失礼になると思い ワインを生クリームに掛け食べた
3時間を少し過ぎて前夜祭は終焉し 神山が
「えー この後ですが 最上階のラウンジでカクテルをご用意してます
どうぞ ふるってご参加ください あのぉー人数分確保してます」
女性軍はまだまだ元気で しぶる男性を誘っていた
時田が神山のところに来て
「やぁー 楽しかった お疲れ様」
「良かったです 楽しんでいただけて」
「でも洋子の指輪 素晴らしく素敵だったな どうなんだ」
「ははは だからあれは普段の気持ち お礼です はい」
時田は何か言いたかったが 加藤に諭されラウンジに向った

「ふふふ お疲れ様でした」
「やぁー亜矢子 由紀枝 ありがとう 結構楽しかったよ」
「しかし女性軍って元気ね ふふふ」
「だよな 男性の浴衣を引っ張っていたもの 凄いよ」
「じゃ 由紀枝さん 引っ張って連れて行こうね」
「そうしましょー ちんぽ引っ張って しんこーう」
亜矢子と神山は噴出し笑ってしまった
神山は二人に着替えることを伝え ジャケットとジーンズに変身した

ラウンジに着くと先着隊が神山に拍手をした
「えー どんどん呑んでください 全て無料です」
女性軍からはやんやの歓声と拍手が沸き起こった
この言葉を合図に 洋子 由貴 桃子 祐子が席を外した
神山はバンドリーダーに合図を送ると 60年代のアメリカンポップスが
勢いよく流れ出し 女性軍は男性を引っ張り一緒に踊った
神山も由紀枝や亜矢子と一緒に踊ったが ジャケットを着ている神山が
目立ち 回りの男女は3人を眺めるようになった
神山が着席するとリーダーに合図をした
曲がポップスからバラードに変わり 洋子達が着替えを済ませ着席すると
神山が合図を送った
次の曲の時に神山と洋子がセンターで踊りだすと 天井照明が消え
ピンスポット照明に変わった
床はスモークがでてきて覆われ その中で二人は踊った