2013年11月18日月曜日

Vol.1227 百日紅 -8-69



「ボンベを買ってくるよ 確かもう予備が無いはずなんだ」
「はーい 行ってらっしゃい」

8月18日 火曜日 晴れ
「洋子 忘れ物はもう無いよね」
「ふふふ もう 朝から大変ね 無いわよ 大丈夫よ」
神山はコンペに支障がないように準備してきたが 確認をした
ボストンバッグの中を確認し洋子にプレゼントする2700万円の
ダイヤのリングも確かめた
午前中に東都食品の田宮が訪れてきて 馬券を持ってきた
「やあ ありがとうございます」
「今回は私と家内の5-7 それと1枠2枠の絡みが多くて 神山さんの
6枠からみの投票が多かったですよ」
「ありがとうございます それで今回はどのくらいですか?」
「ええ 1202票で60万1千円です」
「えっ 1202票ですか 凄いですね」
「今回は5-7は凄いのですが後はちょっと分かりません そうそう
こちらが北陸さんの分です お願いします」
神山は封筒を調べると 708票あり35万4千円入っていた
「しかし 凄いですね 6枠が売れていますが プレッシャーですね」
「まあ 頑張ってくださいね 応援しています」
「これからお出掛けですか」
「ええ 村上さんの希望で お昼を横浜中華街で頂く事にして
ゆっくりと行きます」
「じゃ 6時までにはお願いしますね 気を付けてお願いします」
東都の田宮が部屋を出て行くとアレックスのジャックが尋ねてきた
「こんにちわ 神山さん」
「やあお久しぶり」
「持ってきましたよ 馬券 今回は割れましたと言うよりバラバラです」
神山が投票口数と現金を数えた
「凄いな 2760票だって それで6枠もしっかり売れているし」
「1、2、5、7枠かな でも分からない うーん難しいね」
「ありがとう では預かります」
「それでこれが景品です」
「あれっ ゴルフクラブは」
「ちょっと待って 今 持ってきます」
ARXJPに今回はゴルフクラブセット 男子が2セット婦人が2セット
合計4セットを持ってきて貰った
洋品の方は婦人ポロシャツやスカートセットのカタログ 5セットを
Jrのポケットマネーで協力してもらった

「はい お待たせしました 神山さんこれは私が立て替えました」
「うん ありがとう そうすると135万円の7割だから94万5千円で
4セットだから378万円ですね」
「はい そうです ありがとうございます」
神山は引き出しから300万円の包みと100万円を出し 数えて渡した
「はい 確かにあります」
「じゃ 気を付けて行ってね 6時までにはお願いします」
「はい では失礼します」
ジャックが部屋を出ると本社秘書室の浮田が投票を持ってきた
「やあ ありがとうございます」
「しかし 神山さんと洋子さん 凄い人気よ ふふふ」
「あれっ 自分の枠だって 凄いし副社長の5枠も 凄い人気じゃない
ちょっと待って えっ3520票、、、凄いね」
「ええ 副社長も相当入れ込んでいましたよ ふふふ」
「あーあ なんで5-6がこんなに もう プレッシャーだよ」
「頑張ってくださいね それで私たちは2時に上がって 内藤様のお車で
先に伺わせて頂きます」
「はい ゆっくりと温泉で寛いでください」
「では 失礼します」
浮田は洋子と暫く話した後に部屋を出て行った
「はい 洋子 凄い事になっているよ ははは もう知らないー」
「あら おじ様の所と5枠6枠 がダントツに凄いわね」
「あーあ 参ったぁー」
洋子は現金を確認するとデーターをノートパソコンに入力した 

「ねえ ニーナ・ニーナだけど 由貴さんから電話が無いわね」
「そうだね どうしたのかな」
「確か前回はお昼ご飯を一緒に食べて その時に貰ったんだよね」
「ええ そうよ 電話をしてみますね」
洋子は由貴に電話をすると
「わぁー 洋子さんこんにちわ 今日は午後半休でしょ なので御殿場に
向う前にそちらの事務所に寄ろうと思っていたんです」
「あっ そうね 何時頃になるかしら」