最後のゴルフクラブを運ぶ時には特に慎重に運んだ
「やあ 助かったよ ありがとう お風呂に入ってきてね」
泰子はきょとんとしているので
「おーい 泰子 大丈夫」
「あっ あっ ごめんなさい あなたが居ない時に またホールインワン」
「えっ なに それ えっー どうなっているの で誰?」
「15番で祐子さんと亜矢子さんよ どうなっているの ほんと」
「えっー あの難しい15番だよ えっー」
「でしょ どうなっているのかしら」
「わかった ありがとう 兎に角お風呂に行ってきなさい」
「あなた 着替えをしてきて それから行きます」
神山は泰子の気持ちに甘え ロッカーで着替えを済ませると
フロントで貴重品を受け取った
「やあ ありがとう ではゆっくりとしてきてね」
神山は2組3組とあがってきたメンバーに スコアカードの
提出を求め スコアを洋子のノートパソコンに入力した
7組のJrがスコアを提出してきた
「神山さん 驚きだよ 目の前で一日に2人だよ ホールインワン
初めての経験だよ 凄いよ由紀枝と祐子は ほんと
それに 見ている方もドキドキしながら見ていてさ
入ったときは自分のボールが入ったように喜んだよ 凄かった興奮したよ
お陰で僕は 力んでスコアがめちゃくちゃになったよ ははは」
Jrはほんとうに興奮したんだろう 目を輝かせ神山に説明した
「ははは よかったじゃないか 2ホールもホールインワンしたんだろ
僕はもう羨ましいを通り越して 呆れているよ ははは」
「ほんと 綺麗でスローモーションを見ているようだったよ
最後にカップのところで コロってインした時は鳥肌だったよ」
「分かった ありがとう Jr お風呂にゆっくりと入ってきてね」
Jrはまだ興奮が収まらないのか 口笛を吹きながらロッカーに向った
8組のジャックも興奮が収まらない様子だった
この組は12番で真由美がホールインワンを達成していた
9組の洋子がスコアカード提出に来た
「わぁー 私 初めてよホールインワンなんて ふふふ」
「凄い事になったね でも おめでとう もう羨ましいを通りこして
すこし呆れています」
「まぁー ふふふ 内藤さん すっかり調子を崩したわよ」
スコアカードを見ると116と加藤同様3桁だった
「あれれ どうしたの へぇー午前中が酷いスコアだね
こりゃーもう諦めたね ははは」
「だって パットが酷いでしょ 29よ午後だって26よ
私たちが女の武器を使って スコアを崩したのよ どう」
「はい ありがとうございます ではゆっくりとお風呂へどうぞ
そうそう 大変な事になっているんだ」
神山は7組の由紀枝と祐子が同スコアで優勝 泰子とカトリアーナが
同スコア3位 8組の由貴と桃子が同スコアで5位になっていることを
パソコンで説明すると
「あら 大変ね そうしたら お風呂を早くあがってきますね」
「うん お願いします 僕の方は一応想定していたから 準備はしてきたよ」
「そうね 分かりました では失礼しますね」
洋子は急いでロッカーへいき浴室に消えた
神山が事務封筒に賞金を入れて作っていると4組の大森がお風呂から
あがってきて神山に
「神山さん 優勝は決定しましたか」
「やあ 大森さん 2名で決定です そうそう名前は」
神山はメモ用紙に漢字で書くと 大森が
「どうでしょうか ローマ字のほうが素敵だと思いますが」
「あっ そうですね Yukie SHOJI と Yuuko AOYAMA でお願いします」
「はい 3分もあれば彫れますからお持ちします」
「お願いします」
大森がクリスタルカップ2客を慎重に受け取ると早速名前を彫りだした
「先輩 お手伝いします」
「おお 翔 まあまあのスコアじゃないか 頑張ったね」
「ええ 午後は結果オーライで助かりました」
「ははは それも運が付いているからさ よかったじゃないか
そうしたら このパソコンのデーターを見て 勝ち負けの数字を
はじき出してくれるかな お願いします」
「はい 分かりました どれどれ僕はどうだろう」
「ははは 完全にマイナスだね 50万円は覚悟だよ」
「えっー そんなにですか」
「まあ 早い所お願いします この用紙にスコアを書き入れていけば
簡単だよ それが出来たら この大きな紙に清書だ」
「そうそう 先輩 例のエンブレムですが 商用でなければ