2013年11月20日水曜日

Vol.1229 百日紅 -8-69



「ふふふ ありがと どう 売れている」
「ええ 前回よりも投票が多いわよ ほら奥様も参加されているでしょ」
「そうね じゃFAXを待っています」
電話を切ると直ぐにFAXが来て もう一枚由紀枝の分としてFAXが着た
洋子が亜矢子に電話をすると
「そうなの 由紀枝さんは 自分でも買うってもう一枚追加したわ
金額はあっているわよ」
「しかし2840票って多いわね」
「ほら 6枠って奥様と神山さんでしょ だからじゃないかしら」
「そうね で由紀枝さんの分は10万円でいいの?」
「ええ 大丈夫よ ちゃんと預かっています」
「じゃ 夕方に伺います」
「はーい 気を付けてね」

「こんにちわ 山ちゃん」
「やあ考ちゃん もう行くの」
「うん スピードでないし ゆっくり温泉です はいこれがアルタの分で
先ほど大熊工務店の加藤さんから預かった分です 凄いよ」
神山はアルタの投票用紙を見て驚いた
「なにこれ 全部埋まっているよ 凄いね2700票だって」
「うん ほら社長も出るし奥さんも出るでしょ なのでこうなったよ
奥さんなんか凄いよ 30万円位買っているもの」
「おいおい しかし大したものです」
「じゃ これでお願いします」
「うん あっ 大熊工務店を調べるからちょっと待ってね」
神山は大熊工務店の事務封筒を開けると
「えっ 4550票 凄いね これまた」
「うん 聞いたら全国に流したみたいだよ ははは 参りますね」
「えっ 全国かぁー」
神山は現金を数えると
「OK ちゃんとあります ありがと 気を付けてね」
「うん 5時には着くようにします」

アルタの高橋孝一が部屋を出るとNNの筒井 由貴 桃子が尋ねてきた
「やあ 凄い部屋だね しかし」
「どうも ご無沙汰をしています」
「ところで これを景品で使ってもらえないかな」
筒井は紳士のネクタイ5本とベルト5本を持ってきた
「わぉー ありがとうございます このベルトって凄く高いでしょ」
「まあ ほら売り上げも順調だしね お願いします」
「ありがとうございます」
「それから こちらが馬券投票だよ」
神山は事務封筒を受け取り中を確認した
「1030票ですか 凄いですね」
「ふふふ 神山さん 筒井さん入れ込んで買ったのよ」
「そうか 由貴はどうなの 調子は?」
「絶好調よ ねぇー桃子ちゃん」
「凄いですよ神山さん 真っ直ぐが決まり始めました」
「そんなぁー 桃子ちゃんはどうなんだ こらっ」
「へへへ 私も絶好調よ アイアンが真っ直ぐだし 大丈夫よ」
「へぇー それで6-8が98票もあるんだ 参ったなぁー」
「じゃ 山ちゃん お先に失礼するよ」
「あっごめんなさい 由貴気を付けてね」
「はーい でもあの車だったら200出しても大丈夫ね」
「おいおい そうだそこにガソリンスタンドがあるから 入れていけば」
「はーい ありがとうございます じゃばいばーい」
「はい ゆっくりとね」

「洋子 聞いた?」
「ええ 6-8は買っていないわ もう 嫌ねぇー」
「ははは でもそんなに調子がいいのかな うーん」
考えている所へ杉田とクリスタル大和の大森が尋ねてきた
「こんにちわ 神山さん」
「やあ よく来て下さいました 杉田の我侭で申し訳ございません」
「それで神山さん このクリスタルガラスのトロフィーを優勝副賞で
使って頂けませんか?」
大森は桐の箱から高さ25cmのクリスタルガラスで作られた
トロフィーを出し神山に渡した
「凄く綺麗ですね でも どうだろう 大森さん 今回ご提供いただくと
次回もって事になりますよ それと前回は優勝者が2名出たんです
そこはどう対処されますか」
「ええ 次回からもご提供させて頂きます 大丈夫ですよ 実はこれには
訳がありまして」
大森は以前 アメリカのゴルフツアーで見本として納め その後