「でもさ桃子ちゃん ハンデ引いたら私と同じじゃん 由貴さんだって
3つしか違わないでしょ ねぇー洋子さん」
振られた洋子はスコアが接近している事を桃子だけではなく神山軍団に
「ねえ 大丈夫よ このままの調子なら 泰子さんを含め このなかから
優勝者が出るわよ ガンバ!! ねっ」
「ねぇー 洋子さん パソコン見せて」
洋子が皆から集めたデーターを整理していたが
「まあ 凄いわ やっぱり この中から出るわよ ほんと」
由紀枝や祐子 カトリアーナ 由貴や桃子 真由美 亜矢子や香織が
洋子のノートパソコンを覗き込んだ 由紀枝が
「げぇー 36まで私たちなの 凄いわねぇー」
「ほんと ここに居る女性で上位を占めているわ 凄いわ」
「わぁー 神山さんと泰子さんってハンデ0で35よ 凄いわね」
「ほんと でも由紀枝さんと桃子ちゃん 凄いじゃない 32なんて」
「うーん まあね なぁーんて言うと怒られるわね 桃子ちゃん」
「だって毎日練習ですよ 由貴先輩と ねぇー 先輩」
「そうそう 練習です 神山さんが相手にしてくれないもの」
この由貴の発言で仲間は大笑いをして煩くなった
「泰子 あそこ少し煩いからさ 宥めてきてくれる」
泰子はニコニコとしながら9組のテーブルに行った
しかし 泰子は宥めるのではなく 一緒になって笑っていた
困った神山はどうしたら良いものか考えていると 英美子が
「若いって 良いわね 私にもあんな時代が合ったわ
何をしても楽しくて 直ぐに笑ってばかり 良いわ 羨ましいわね」
神山はただただ頷くだけだった 加藤が
「山ちゃん 羨ましいね こんな若くて可愛らしい美女を相手にして」
「ははは それなりに苦労が一杯ありますよ ほんと大変です」
「まあ それは仕方のないことさ しかし良く似ているねぇー みんな
特に洋子さんと亜矢子さんだろ 由紀枝さんだっけ 彼女と祐子さんかな
みんな姉妹のようだよ ほら笑った所なんて そっくりだよ へぇー」
神山も加藤に言われ 改めて見るとそっくりで姉妹の様だった
泰子がテーブルに戻りニコニコして神山に報告をした
「ごめんなさい でもね神山さん 優勝はこの3組から出るって
みんなで話しているのよ ふふふ 凄いでしょ」
「えっ なに それ」
「だって 36までがあそこの組で固まっているんですよ」
神山は馬券のメモを取り出し見ると
「わぉー 8-8だと7万5千円だよ 凄い へぇー
そうすると何処が来ても可笑しくないんだぁー 参ったァー」
「でしょ だからみんな大変よ」
聞いていた加藤や英美子は
「まぁー 私 買っていないわよ もう 自分から流したもの」
「そうだよ 山ちゃん 自分から流すよ でも凄い事になったね
ホールインワンが出るしさ 大穴が出そうだし」
「ははは 僕だって 驚いていますよ 参ったァー」
神山はコーヒーを済ませると 再び周りのテーブルに
「えー お食事の所済みません 実は先ほど喜ばしいホールインワンが
ありました それでこの事についてはご褒美が出ます
えー 午後は多分無いと思いますが ホールインワンが出た場合
これも 私からご褒美が出ます 以上です あぉー周りがあるので
金額は控えさせていただきます お願いします」
聞いていた皆は拍手で答えた
時田は加藤を捉まえて
「さっき聞いたが 100万円だって?」
「ええ ほら記念品の件を考えるとその位が妥当だと」
「へぇー 山ちゃん凄いなァー」
「ははは 良い部下をお持ちになられましたね 羨ましいです」
時田は加藤に日本酒を勧め 喜んでいた
神山は6組の杉田のところへいき
「翔 ホールインワンの記念品だけど 例のクリスタルガラスはどうかな」
「あっ 先輩 それ良いですね 顔写真を撮影して反対側はホールの絵柄
そうしましょうか?」
「うーん 顔写真かぁー どうだろうか 上手に表現できるかな
ほら ビールが入ったときの事を考えるとどうかな」
「うーん そうですね 社長に相談しましょうか もう食べ終わっているし」
「翔はいいのか まだ残っているけれど」
「ははは 大丈夫です」
神山と杉田は4組のテーブルに向かい
「大森さん 実はホールインワンの記念品ですが 例のクリスタルガラスで
作りたいんですが 如何でしょうか」
「あー 良いですね」