2013年12月5日木曜日

Vol.1244 百日紅 -8-69



最後の田宮里香は村上と同じように真っ直ぐなボールでフェアウェイを
キープしたが距離が出ていないのでドラコンにはならなかった
「4組 里香でーす 男女共にドラコンはありません どうぞ」
「5組 真奈美ですが 了解しました」
「へぇー 4組まで打っているのに 女性のドラコンは1組の泰子さんなの
凄いわね 抜けないなんて」
「純子 ガンバよ」
「真奈美もガンバね ふふふ」
大森は手堅く3オンさせると3パットをしてしまい6であがった
田代は林からフェアウェイに出すだけになりサードショットもグリーンを
大きくオーバーしていまい結局4オン4パットの8であがった
田宮里香は手堅く3オンさせたがグリーンが難しく4パットし7であがった
村上妙子も手堅くフェアウェイに打ち3オンに成功させると14mを残し
ファーストパットがカップまで2mとした 狙うがカップに嫌われ
結局3パットで6であがった
「大森さん ほんと難しいグリーンですね」
「ええ 田代さんのセカンドパット あれって絶対入ると思いましたよ
微妙なアンジュレーションがあるんですね それに早いですよ」
「ほんと 返しの50cmも外してしまい 地獄です」
「ははは まだ始まったばかりですよ 頑張りましょう」

5組は高橋孝一 田中幸三 内藤真奈美 椿純子のメンバーで
高橋孝一や田中幸三は両社長夫人と一緒という事で緊張した
順番で田中幸三が一番になるが 内藤真奈美に譲った
「まあ 幸三さん いいのよ そんなに気を使わなくても ねぇー純子」
「そうよ ここは会社じゃないんだし もっとリラックスしなさいよ」
田中幸三はそれでも どうぞと言い真奈美に譲った
真奈美のティーショットは真っ直ぐに飛びフェアウェイをキープしたが
飛距離が足りないのでドラコン候補にはならなかった
次は椿純子で このボールも真っ直ぐに飛び 真奈美と同じところに
落としたので ドラコン候補にはならなかった
田中幸三はリラックスしているつもりだったが 最終組に社長が居る事や
真奈美に声援されプレッシャーが掛かっていた
素振りをして打つと 左の林を直撃し ボールを捜すことになった
「幸三 力みすぎだよ もう林に打ちますってスイングだったよ」
「ええ ほら社長が後ろに居ると やりズライですよ ほんと」
高橋孝一はその言葉を聞いて自分もプレッシャーを感じてしまった
素振りを数回した後 打ち出されたボールは 左の林を直撃し
真奈美と純子は
「あらあら どうしたのアルタの星が そんな事でくじけないでね」
「そうよ ここは会社じゃないのよ ふふふ でも無理か」
「そうね ここだけはね 一哉さんも見ているし ふふふ」
「お二人さん 頑張ってね まだ始まったばかりなんだから」
田中幸三と高橋孝一は社長に向ってお辞儀をして林のほうに駆け足でいき
ボールを捜した たまたま運良く二人のボールは見つかったが 前に打つ
事が出来なく 仕方なく斜め後ろに打ちフェアウェイにだした
二人がティーグラウンド方向に戻ってくるので内藤達後発組は
「あの二人 ロストボールで打ちなおしかな」
「でも 林からボールが飛んできたようよ ねぇー亜矢子さん」
「ええ あれはそうね だって左の向こうってホールが無いでしょ
だから隣からの打ち込みじゃないと思うわ」
高橋孝一と田中幸三はスプーンで打つが飛距離が足りないでグリーンには
届かず 4オンさせた
二人とも20y余りあるパットを残したが 僅か70cmが入らず
4オン4パットの8とした
「あーあ 難しいよ 今日のグリーンって」
「そうですよね あの短いのが入ってくれないと 大変です」
「だよな 距離はばっちしなのに」
真奈美と純子は飛距離が出ないこともあり3オンさせたが 二人とも
カップに嫌われ 4パットをして7であがった
「いやねぇー 今日は最高に難しいようね」
「ほんと いつもなら問題ない1mが入らないもの まあ出だしだしね」
「ふふふ 頑張りましょうね」
「しかし 田中さんと高橋さん 元気ないわね」
「途中の休憩所でビールを呑めば大丈夫よ」

6組は内野誠二 篠原涼子 杉田 小谷美佳とラブラブカップルだった
内野が素振りを数回すると ボールは右のバンカーに捕まった
「あーあ バンカーだわ 大丈夫よ」
「うん」
「誠二さん 頑張ってね よく飛んでいたわ」
次は篠原涼子が打ったが 真っ直ぐに飛んだが飛距離がでないで
ドラコン候補にはならなかった
杉田は美佳が見ているので 緊張したのか ボールは地を這うように飛び