2013年12月18日水曜日

Vol.1257 百日紅 -8-69



「じゃ 精算をしてくるよ」
「はーい いってらっしゃい」
神山がフロントへ行くと心得たもので
「今日も現金精算ですか」
「ははは お願いします」
フロントが計算をして
「全部で973000円です」
神山はギフトカード100万円分だし手渡した
カウンターで数えると27000円のつり銭を渡した
神山は支配人を呼んでもらった
「お待たせしました 神山様 本日はホールインワン
達成おめでとうございます」
「ははは 僕じゃないけれど それで先ほどうちの杉田が伺いましたが
記念グラスの贈呈をさせて頂こうと思っています」
「そうですか ありがとうございます ほんと良い記念ですよ」
「一応 6名分纏めてガラスボックスに入れ 台座にプレートを
つける予定で居ます ただ何処に飾られるかですがボックスを考えます」
「ええ 考えているのは このカウンター端にある処か あとは
その広場にある記念品コーナーの所に飾らせて頂こうと思っています」
「そうすると 誰かに触られる事もあるわけですね」
「ええ そうですね うーん 何処かないかなァー」
神山と支配人が考えていると 女性の事務員が
「支配人 カウンターでもこちら側のところに飾ればお客様は
興味は持っても触りませんよ ほら私たちが付いているし」
「そうだね 業務に支障はないし そうしようか
神山様 お聞きのとおり カウンターこちら側に置かせて頂きます」
「はい 分かりました ありがとうございます ここなら目立つし
お客も滅多に触らないと思いますね ありがとうございます
それで 先ほどの杉田が全てを行いますので 連絡は杉田までお願いします
解決しない時などは 私でも構いません」
神山はそう言うと名刺を差し出し 交換をした
「はぁー 神山様 凄いですね こんなに会社がありまして」
「ははは タマタマですよ ではお願いします」

神山はパーティー会場に戻ると杉田を呼んだ
「翔 ここの支配人と置いてくださる場所を決めた 帰りに確認
それとこの件に関しては お金は僕 デザイン関係は翔だよ いいね」
「はい ありがとうございます」
杉田は丁寧にお辞儀をして席にもどった
「ねえ この袋の中を見たら ARXのカタログよ どうするの?」
「あっ 忘れていたよ もう 今回はいいでしょ」
「まぁー 折角Jrが自腹を切ったんでしょ 可哀相よ もう」
「分かった 先ほどと同じようにするか」
「そうしたら ナイトドレスを貰わなかった女性対象よ ねっ」
神山と洋子は早速くじを作り封筒にいれた
「えー 度々済みません 実は景品を残してしまいました
それでこれは先ほどナイトドレスを貰えなかった女性対象です
くじがありますので どうぞこちらへお越しください」
先ほどと同じようにくじを引いて当たりが出た女性は ARXの
婦人物ポロシャツ スカートセットが貰える目録を渡した
「さあ これで何も忘れ物はないよね」
「ええ あなたが車の中に忘れてなければね もう 心配よ」
「おいおい そんなぁー ホールインワンで頭が一杯さ もう ははは」
オードブルも片付いてきたので
「えーそろそろ中締めをします 一本〆です 宜しいですか
まだ残っているものは 食べて行ってくださいね よぉーポン
ありがとうございました お車の方は気を付けてね」
神山と洋子 杉田と奈々子が会場で皆を送り出した
「神山さん ありがとう 楽しかったわ」
「そうそう亜矢子 はいタクシー代 忘れていました ごめんね」
亜矢子は素直に貰うと由紀枝と帰ると話した
「えっ マイカーよ じゃ又 来てね お願いね ふふふ」
「あっ ごめんごめん そうだったね 気を付けて帰ってね」
「はい ありがとう ふふふ」
亜矢子が出て行くと由紀枝が荷物を一杯持ってきた
「ほんと 凄いよこれ こんなに荷物大変だよ
ふふふ でもいいかぁー 一杯貰って幸せでーす」
「おいおい 優勝者なんだから頑張って持ちなさい こら」
「又来てね お願いします ありがとう ふふふ」
今度は香織と安堂真由美がきて
「今日はお疲れ様でした 楽しかったわ ありがとう ふふふ」
「うん 記念品は出来次第知らせるよ 待っていてね」
「はーい お願いしますね では失礼します」
桃子や由貴 筒井 内藤や時田 加藤など 見送りの挨拶に追われた
最後に残ったのは 洋子 祐子 カトリアーナ 泰子 杉田 大森 奈々子
吉永美由紀 景山英美子の9名が残った
「じゃ 洋子 ちょっと支配人に挨拶をしてきます
ここを片付けておいてください お願いします」
神山は杉田を連れてフロントへ行き支配人と記念品置き場の確認した

「じゃ 翔 大森さんをお願いしますね あっ美佳さんは」
「ええ 内藤さんの車で帰りました」
「そうか 大丈夫かな」
「充分に空きがあるので 大丈夫でした」
「じゃ 先に出て良いよ 僕等も直ぐに出るから」
杉田は大森を乗せるとフェアレディーZを走らせた
「洋子はどちらに乗る?」
「ええ どちらでも良いわよ ふふふ」
神山は蒼いBMWに奈々子を乗せると 洋子の真紅のポルシェには
カトリアーナと祐子が乗り
「じゃ 洋子 先に行ってください 何かあったら携帯ね」
「了解です」
「その次は泰子 お願いします」
「はーい 了解です」
真紅のポルシェがタイヤを軋ませ発進すると 泰子も直ぐにでた
神山の蒼いBMWも泰子の白いゴルフVR6にピタリと付いて走った