2013年12月19日木曜日

Vol.1258 百日紅 -9-70



8月19日
「あら由紀枝さん 凄い荷物ね」
「亜矢子さん ほんと一杯で大変よ もう一度運ぶわ ふふふ」
由紀枝は白いゴルフVR6に荷物を入れると 亜矢子に見てもらい
もう一度会場に行って 残りの分を運んできた
「でも凄いわね こんなに白いゴルフVR6が並んでいると」
「そうね 自動車ショーのようね ふふふ」
「ねえ 亜矢子さん 御殿場の駅前寿司にでも行きませんか」
「そうね 行きたいけれど ほら車があるから 次の機会にしましょう
ふふふ 優勝よかったわね これで2連勝でしょ」
「うーん 祐子さんと一緒って言うのも因縁ね ふふふ」
「じゃ 明日はお仕事ね 頑張りましょうね」
「はーい 亜矢子さんも気を付けて帰ってね」
「はーい じゃ バイバーイ」
2台の白いゴルフVR6はゆっくりと駐車場を後にした

「いやぁー 杉田さん ありがとうございます」
「いいえ ほんと我侭で参加して頂きましたから それよりホールインワン
記念品ですが どうでしょうか 優勝カップよりもう少し小さいので
格好が良いのってありますか?」
「ええ 18cm高さで優勝カップと同じようなデザインのカップがあって
それは型も残っていますので 大至急作ることは出来ますよ」
「先ほど先輩と話をしたんですが 一人50客です だから300は
必要になるんですが どうでしょうか」
「ええ でしたら見本がありますから これから見に来てください」
「あっ そうですね その方が早いですね 分かりました
でも 凄いですね6人も達成なんて」
「ええ 私も聞いた事はありませんよ 以前ですが コンペ それも
300人くらいの大コンペですが その時に2名達成は知っています
しかし今回は36名でしょ それも女性ばかりですものね 凄いです」
「ほんとですよね 驚きを通り越して呆れましたって先輩です」
「ははは そうでしょうね ご褒美が絡んでいますから」
「あっ 先輩の車かなー 飛ばしてきている」
「えっ 真紅のポルシェですか」
「ええ 多分田所先輩だと思います わぁー早い」

「あれっ 翔君かしら」
「ああ 鈴やの方ですね」
「そうなの もう直ぐ挙式するのよ」
洋子が運転する真紅のポルシェは杉田の白いフェアレディーZに並び
「ふふふ 真剣な顔で運転しているわ」
洋子はクラクションで挨拶すると 向こうもクラクションを鳴らした
直ぐ後ろから泰子が運転する白いゴルフVR6もクラクションを鳴らし
杉田の車を追い越していった
神山の蒼いBMWも杉田に並び 手を振って追い越していった

「げぇー なに レースでもしているの もう早いなァー」
「ほんとですね 確かに早いですよ」
「しかし 田所先輩って真紅のポルシェに似合っていますね」
「ええ 格好が良いですね ははは」

「しかしJr 今日は払ったね」
「ははは 仕方がないよ グロスで女性に負けているんだ
でも 神山さんがドラコン放棄してから 2つ頂いたし よかったよ」
「そうですね 私も2つ頂きました しかし飛ばしますね」
「あのクラブはまだ日本で販売されていないからね
あのクラブを日本に持ってくれば 売れますよ ほら神山さんが
広告塔になってくれているでしょ しかし135万のクラブが
コントロールできないと 宝の持ち腐れだね」
「Jr来ましたよ 神山さんの車 凄いスピードです」
「はぁー またレースでもしているのかな」
そう話していると 洋子の真紅のポルシェが追い抜きをする時に
手を振って挨拶 直ぐに泰子の白いゴルフVR6 そして
神山の蒼いBMWと立て続けに追い抜いていった
「わぁー 赤と青は分かりますが 真ん中の白いゴルフVR6は
誰が運転しているんですか ねえJr」
「うーん 多分 スコアが良かった女性のうちの一人ですよ
だって白いゴルフVR6のナンバープレート見た? 一番違いが3台
それもゴルフ場で綺麗に並んでいたでしょ その他にも2台
多分 神山さんが買っていると思うよ」
「へぇー そうですね しかし早いなー」
後ろの席ではナタリーと篠原涼子が勝ち負けの事で話していた
「涼子さん 良いボーナスが入ったわね」
「まあ ナタリーだって40万円でしょ いいわね 羨ましいわ」