2013年12月21日土曜日

Vol.1260 百日紅 -9-70



「はーい 大丈夫ですよ ふふふ 私もおしっこ行ってきまーす」
「まぁ 私も 行ってきますね ふふふ」
「じゃ 決まりね 香織さん ふふふ」
「ねえ 神山さんも誘ってみようよ」
「うーん どうしよう そうだ洋子さんに話せばくるよきっと」
香織は洋子の携帯電話に連絡すると祐子がでて
「はい 田所さんですね 今 出られないんですよ 私は祐子です」
「まあ 祐子さん優勝おめでとう それで今夜だけれど
例の代々木のお寿司屋さんに 皆で行こうって思っているの 聞いて」
「洋子さん 香織さんからですが 代々木のお寿司屋さんに
行きましょうって お誘いの電話です」
「そうね 私はいけないけれど 神山さんは大丈夫だと思うわ
そう答えてくれる」
「はい 了解です
こちら祐子ですが 洋子さんは行けれないとの事です
神山さんについては 戻りましたら伝えます」
「はい 了解しました ふふふ」
「ねえ 祐子さん 今 何処走っているのか聞いて
はい こちら祐子ですが 何処を走っているんですか」
「はーい 今はサービスエリアでコーヒータイムです
由貴さんと桃子ちゃんもここで休んでいますよ どうぞ」
「洋子さん サービスエリアでコーヒータイムで 由貴さんたちも
一緒ですって」
「そうなのね 分かりました ありがとうって伝えて」
「祐子ですが ありがとうございます では失礼します」

祐子と連絡が終わった時に 由貴や桃子が戻ってきた
「じゃ 由貴さん お先に失礼しますね」
「はーい 気をつけて下さいね」
見送った由貴と桃子は 缶コーヒーを半分ずつ飲み
「では 筒井さん 宜しいですか」
「うん ありがとう 久しぶりに呑んだから ゴメンね」
「良いですよ そんな気にされなくても」
筒井は由貴や桃子が香織や安堂真由美と親しそうなので
「ねえ あの2人と親しいの 随分とにこやかに話していたけど」
「それは初めてじゃないし 女子同士でしょ ねぇー桃子ちゃん」
「ふふふ 良いお姉さんですよ」
筒井はそうかと言い 後ろの席で寝てしまった
由貴は桃子に OKサインをだし 人差し指を口元に持って行った
桃子はニコニコと無言で頷いた

「なんだ SAでコーヒータイムなのね だから追いかけても居ないわよ」
「もう直ぐ渋谷ですよね 景山さんと吉村さんはどうするのかしら」
「出る時 確認したら みんな有楽町で言いというので 奈々子ちゃん等
3人を送ることになっているわ」
「そうですか 分かりました」
洋子はスピードを緩めたが 直ぐに渋谷ICで降りる事になった
全員が神山のスタジオに戻ると 神山は洋子を送り 泰子は
吉村 景山 奈々子を有楽町まで送った
暫くすると 神山がスタジオに戻り 泰子も戻ってきた

「神山さん 代々木のお寿司屋さんの話は聞きましたか」
「うん 洋子から聞いたよ 泰子 車はどうする」
「ええ 私は一旦帰って 直ぐに伺います 車を置いてきます」
「そうだね じゃ 僕らはタクシーで行こうよ ねっ祐子」
「はーい 了解です」
「じゃ 泰子 お疲れ様でした 向こうで会おうね」
神山は玄関まで送り 部屋に戻るとシャワーを浴びた
着替えを済ませ スタジオで寛いでいると 祐子とカトリアーナも
ピチピチのスパッツにノースリーブという井出達で表れた
「へぇー 二人とも格好いいよ 直ぐにでもモデルだぁー」
「まぁー そんな事いっても 何もでないわよ ねぇー祐子さん」
「そうそう そうだ タクシー呼びますね ごめんなさい」
祐子がタクシーを呼ぶと 神山の携帯がなった
「はい 神山です」
「杉田です 済みません」
「どうした?」
「ええ 実はホールインワンの記念品ですが」
「うん」
「優勝カップの小型版があるんです 高さが18cmです それで
例のグラスにするよりも 格好がいいのでこちらにしたいのです」
「ほぉー そうか 18cmだと結構 格好が付くね 大きくないし」
「ええ それで今 見本を見ているんですが これでもいいですか」
「って言うと 大森さんの工場か」