キャンセルの話があり ツアーで提供するために作ってしまった
トロフィーが倉庫に30ほど眠っていると話した
「はぁー しかし酷い話ですね」
「ええ 規格が合わないと言われ ほんとショックでした ははは」
「分かりました そうしたら今回は幾つ持ってきて頂いたんですか」
「ええ 最悪を考え ははは 3つ持参しました それで3分もあれば
名前を彫れますよ 大丈夫です」
「ありがとうございます ところで幾らぐらいですか」
「ええ 納めは80万円です この面の手彫りが結構大変でした」
神山は3つ分の240万円を大森に渡すと
「いいですよ 神山さん これは私の気持ちですから」
「ははは いいじゃないですか なあ翔」
「大森さん 先輩は出したお金は引っ込めないんです 頂きましょう」
大森は神山にお辞儀をして現金をバッグにしまった
杉田が投票用紙と現金を神山に確認してもらうと 大森も確認してもらい
「では先輩 ゆっくりと先に行かせて頂きます」
「うん 気を付けてね 7時だよ お願いします」
「では 失礼します」
「ねえ 洋子 そろそろ3時になるから 行かれる様にしようよ」
神山は携帯電話で祐子に電話をした
「わぁー 神山さん絶好調よ ふふふ 泰子さんに教えて貰った」
「ほんと? もう それでそろそろスタジオに戻ってくれるかな
シャワーでも浴びなさい」
「はーい 今ね出る所だったの ありがとう ふふふ」
「じゃ 気を付けてね」
「はーい 失礼します」
「洋子 祐子が絶好調だって もう みんな絶好調だよ 参ったぁー」
「まぁー いいわね 私はどうなるの ほんと」
話している所へ銀座物語の吉永美由紀とルコーワの景山英美子がきた
英美子は台車から化粧箱を下ろすとガラステーブルに置いた
「やあ いらっしゃい」
「はい これが景品です 一応7点用意しました 殿方にも喜んで
いただけると思いますよ ふふふ」
洋子が化粧箱を開けると 嬉しそうな顔で
「わぁー 素敵なナイトドレスね 凄くセクシー ふふふ」
「これはシルク100%で ほら透けているでしょ なのでいいかなって」
「凄く素敵ね ねえ神山さん」
神山は女性の目が気になり 上の空で頷いていた
「もう 英美子さんが気を使ってくださっているのに ごめんなさいね
英美子さん 神山は直ぐに照れるのよ ふふふ」
「はい 大丈夫ですよ それで洋子さん 包装はどうされますか」
「大丈夫よ ここに用意してあるから」
「あのぉー出来ればルコーワの包装紙を使って頂けないでしょうか」
「ふふふ 大丈夫よ それで皆同じ商品かしら」
「ええ そのようにしました」
「はーい では包装しましょうね」
「これが馬券の投票です お願いします」
神山はルコーワの投票口数と現金を照らし合わせた
「OKでーす ドンピシャ」
ルコーワが終わると銀座物語の吉永美由紀が投票用紙と現金を出し
「神山さん これがうちの分です 少なくて済みません」
「いやいや 謝る事は無いよ 参加していただきありがたいよ ほんと」
神山は投票口数と現金を確認し吉永美由紀に
「ありがとう ピッタシです そうだ 奈々子ちゃんを呼ぼうよ」
「そうね それで全員かしら」
神山は配車のメモを取り出し 順番に消していった
「うん 残るはここに居るメンバーと泰子たちだよ」
洋子は奈々子に電話をすると直ぐに部屋に来た
「こんにちわ 専務」
「やぁー いつも明るくていいね うん そろそろ行くよ」
「準備OKでーす」
「しかし そのファッションだけど素敵だね どうしたの」
「ふふふ翔ちゃんに買ってもらいました」
「そうか 洋子 翔が買ってあげたんだって いいね」
「良かったわね 可愛らしくて素敵よ」
奈々子は神山と洋子に褒められ顔を真っ赤にして俯いた
「じゃ洋子 忘れ物は無いね」
「ええ チェックしています ちょっと待ってね」
「そうしたら 奈々子は吉永美由紀さんと景山英美子さんと一緒に
下で待っていてくれるかな お願いしますね」
「はーい では行きましょうか その箱は私が持ちます」
景山英美子と奈々子が半分ずつ持ちビルの1Fで待った