2013年12月20日金曜日

Vol.1259 百日紅 -9-70



ナタリーのスコアは80で篠原涼子は85だった
「ほんと1打で20万円も違うって 恐ろしいわね」
「ねえ 篠原涼子さん男性で一番ビリになった高橋さん あのひと
確か106万円よ 凄い負けだわね」
「うーん どうしたのかしら 又 お胸を覗いていたのかな」
「ふふふ それとも昨夜 遊びすぎたのかしら」
「そうだ ねえJr昨夜は遊びに行かなかったの」
「おぉー 昨夜は静かに寝ましたよ ねぇージャック」
「ええ 昨夜は早い時間に寝ました しかし高橋さんは可哀相だね」
「仕方がないよ 僕と一緒だよ グロスで女性より悪いんだ ははは」

洋子の真紅のポルシェが内藤が運転するフェアレディーZに近づいた
「あらら 僕も早いのに もっと早い人が来ました」
洋子はウインカーを出して 右車線に出ると内藤の車は左車線にはいり
手を振ると 洋子も手を振ってきた
「時田さん 洋子さんですよ 早いでしょ」
「なにっ あれが洋子が運転する車か 早いなぁー」
直ぐに白いゴルフVR6も追い抜いていくと 直ぐに神山の蒼いBMWも
内藤の車に並び 手を振って過ぎ去っていった
「凄い早さだ 叶いませんよ」
「しかし 山ちゃんと洋子は分かるが 真ん中の白いのは誰だろう」
内藤は大体見当は付いたが
「さあ 誰でしょう 皆目見当が付かないです しかし 赤 白 青で
つるんでいると 綺麗で 抜かれた方も気分良いですよね ははは」
「おいおい 内藤さん そんなぁー」

「祐子さん 香織達の車や由貴の車に追いつかないよ
相当出しているんだわね きっと」
「多分 香織さんたちは別ルートで帰ったんじゃないのかしら
これだけ追い上げているのに捕まらないって 多分そうですよ」
「まあ 程ほどにしないと 大変な事になるわよ」
「まぁー 洋子さん 大丈夫でしょ」
カトリアーナが嬉しくて鼻歌を歌いだすと 祐子も一緒になって歌った
洋子も知っている歌なので 分かる所だけはもった

「あれっ 洋子 スピードを上げたぞ どうしたのかな?」
「えっ これ以上スピード出すんですか」
「ハハハ 奈々子ちゃん 大丈夫だよ 安心しなさい」
そう言われても 未知の世界のスピードに奈々子は少し怖くなった
来る時も怖かったし もう神山や洋子の運転する車には
金輪際乗ることを止めようと 心に誓った

「泰子さん 洋子さんの車 スピード上げましたよ どうしたのかしら?」
「多分 まだ抜いていない車があるんじゃないですか」
「えっ 洋子さんって そんなぁー あんなに上品な女性ですよ」
「吉永さん それはね でもね本能はどうにもならない時があるでしょ」
「はぁー 本能ですか、、、」
「だって 彼女 凄い運動神経抜群ですよ 年齢なんか関係ないわね
まだ20代前半で通用しますよ」
「へぇー なぜ分かるの?」
「ええ スイングしている所を見れば 大体分かります」
「へぇー じゃ私なんてどうかしら ふふふ」
「景山さんだって まだまだ若いですよ ほんと スコアが悪いのは
練習不足と クラブとスイングが合っていないからだと思います」
そう言われ景山英美子は考えてしまった

一方幾らスピードを出しても追いつかない 香織と安堂真由美の車は
サービスエリアで コーヒーを飲み休んでいた
「ねえ 今日だけど あそこのお寿司屋さんへ行こうよ」
「そうね お家で食べるのも良いけれど そうしましょう」
二人が話していると その隣に由貴や桃子 筒井の車がやってきた
「あらっ 由貴さんの車よ」
「じゃ 誘いましょうよ」
「そうね あれっ 男がいるよ」
「そしたら 由貴さんに話せばいいじゃん」
「そうね そうしましょう」
筒井が車から降りると 直ぐに香織と安堂真由美に気が付き挨拶した
由貴や桃子もニコニコして挨拶をした
「やあ お疲れ様でした」
「えーっと 筒井さんですよね こんにちわ」
「ははは スコアが悪くて覚えられたかな ちょっと失礼しますね」
筒井は急ぎ足で その場から離れトイレに向った
「ねえ 由貴さん 代々木のお寿司屋さんに行こうか」
「そうね 桃子ちゃんいいでしょ」