2013年12月15日日曜日

Vol.1254 百日紅 -8-69



「先輩 あと9組の桜川さんと眞鍋さんだけです」
「うん 分かった でも遅いな 洋子ちょっと覗いてきてくれる」
洋子は直ぐに浴室に向うと 会場を出たところでばったり会い
「ふふふ ごめんなさい 洋子さん ゆっくりとしてしまったわ」
「まあ どうぞ」

神山は最後の二人を確認すると 電話でシャンパンやオードブルを
持って来るよう伝えた
全てが準備されると神山は
「えー 本日はお忙しい中 第2回神山杯ゴルフコンペに
参加してくださいまして ありがとうございます かんぱーい」
全員でシャンパンを乾杯した
「えー 本日はマイカーの方がいらっしゃいますので 遠慮なく
ソフトドリンクを注文してくださいね 注文は私までお願い」
オードブルを二口、三口食べ始めると隣どおしで話をするようになった
「えー それでは表彰式を行います まず優勝ですが 今回は第1回の
ように2名いらっしゃいます 庄司由紀枝さん そして靑山祐子さんの
お二方です 本来は誕生日まで遡り優勝者を決めますが この神山杯では
2名を優勝と認めます どうぞ こちらにお越しください」
由紀枝と祐子は慣れたというか 堂々と神山のいる正面テーブルへいき
皆に向って丁寧にお辞儀をした
「えー それでは優勝賞金500万円分のギフトカードです」
神山は由紀枝と祐子に渡すと 二人は神山と洋子にお辞儀をして
更に皆に丁寧にお辞儀をした
戻ろうとする二人に神山が
「まあまあ 副賞の授与です ダイヤモンドペンダントトップ 700万円
お二人に差し上げます」
由紀枝に贈ると箱からペンダントを取り出し 喜びの笑顔で皆に見せた
「さあ 由紀枝さん チェーンで首に下げましょうね」
洋子が準備したチェーンを通し クビから下げてもらった
祐子も同じようにしてもらうと 二人はニコニコしながら肩を抱き合い
空いている手で 人差し指を高々に揚げた
杉田は記録写真を撮る為に 良いポジションから撮影していたが
フラッシュがたけなくて もう一度ポーズしてもらった
「えー 更に副賞です」
神山は現金をテーブルに置くよう指示すると クリスタルカップを
二人の前に準備した
「えー 今回から設けました 優勝カップの授与です まず庄司さん」
神山はカップの名前を確認して 優勝カップを由紀枝に渡した
この時も杉田が間違わないようフラッシュ撮影をした
「次は 靑山祐子さん どうぞ」
祐子にもカップを渡し 化粧箱も渡した
戻ろうとする二人に
「おいおい 優勝者はまだあるんだよ えーアレックスjpからの
ご提供で 良く飛ぶゴルフクラブ 新製品の授与です」
これも 由紀枝と祐子に渡した
神山が気を使い 優勝景品など綺麗に並べ 二人の記念撮影をした

杉田がOKサインを出したので 賞品を運んだり手伝い
「えー 次は3位ですが これまた2名です そこで賞金は3位の賞金で
副賞は2位の副賞を差し上げます」
この時はもう 会場から割れんばかりの拍手で神山の声が聞こえなかった
「えー3位 引田泰子さんにカトリアーナさん どうぞこちらへ」
3位の二人には賞金250万円のギフトカードの授与をした
「えー本来ですと3位のペンダントですが 2位のペンダント授与です」
二人がお辞儀をして受け取ると箱からペンダントをだした
洋子がチェーンでクビに下げてあげるとカトリアーナは喜んでいた
「えー ありがとうございます それで5位ですが 賞金はそのままで
副賞の3位を授与させていただきます 浜野由貴さん安田桃子さんどうぞ」
呼ばれた二人は 顔を見合わせながら 神山のところへ行った
「はい 賞金130万円分のギフトカードです どうぞ」
二人は神山に丁寧にお辞儀をして貰った
3位副賞としてダイヤモンドペンダントトップ 200万円も
箱から出すと 輝いていて二人は顔を見合わせてしまった
洋子がチェーンをとおしクビに下げてあげた
この時も会場では盛大な拍手に包まれた
この後は順位順に賞金を授与して行った

神山と洋子は一息つくとシャンパンやオードブルを食べた
直ぐ近くに座る杉田が
「先輩 ホールインワンはどうされるのですか」
「あっ そうだ でも食べ始めたから もう少しあとにしよう うん」
そういい 封筒の中身を確認した
暫くすると 神山が