2010年12月31日金曜日

Vol.174 若葉 -7-14

前に座っている田代から
「ほんと 山ちゃん 大事にしないと奥様から嫌われるよ」
「はい 大丈夫ですよ 大事に使いますから」
真奈美が手を離したのを合図にホテルに着いた

玄関では椿総支配人と亜矢子が向かいにきていた
4人は車から降りると 皆で挨拶を交わした
御殿場の気温は東京と違いまだ肌寒かったが
夜空には零れんばかりの 小さな星がキラキラと輝いていた
車はホテルのドアマンが屋根のある駐車場へ入れた
「椿さん 今回はありがとうございます」
「いえ 内藤さんに仕事を任せたほうが安心ですから」
同級生でお互いテニス部で一緒にプレーをしていた仲だが
挨拶はきちんとしていた
「ところで椿さん 明日の天気は?」
「大丈夫ですよ 折角来て下さったのですから」
「それは良かった なあ真奈美」
「そうですよね 雨さえ降らなければいいわね」
椿と亜矢子が4人を部屋に案内した
内藤夫妻は山側の最上階15階のスイート
田代と神山は海側の最上階7階の部屋があてられた
神山は先日宿泊した部屋ではなく事務所に近い部屋だった
田代は神山と反対側の角部屋をあてられた
椿は内藤夫妻を案内し 亜矢子は田代と神山を案内した
7階につくと最初に田代の部屋に行き その後で神山を案内した
ドアを開け中に入ると 亜矢子に軽くキスをした
最初は戸惑った亜矢子だったが なれると亜矢子が積極的になった
暫く戯れているとサイドテーブルの電話が鳴った
電話に出てみると内藤社長からで
「30分後に3階のステーキで会いましょう」
「はい 分りました」
神山が電話を切ると 亜矢子が
「今夜はゆっくりとしてくださいね」
お辞儀をする亜矢子を抱きしめキスをした
亜矢子は我慢が出来なくなる事が怖く必死で逃げた
「もう 本当に止めてください お願いです」
神山は少し怒った亜矢子の顔が美しかったので見とれてしまい
下半身はどんどんと元気になったので
「ほら 亜矢子さん 触って」
神山は亜矢子の手を自分の下半身に導いた
大きくなっている下半身を触った亜矢子は
「ねえ あなただけじゃないのよ」
今度は亜矢子が神山の手を自分の秘所へ導いた
ショーツの上からだがじっとりと湿って生暖かかった
「ねっ だから止めて 今夜は、、、」
「分った ごめんね そんな困らせるつもりではなかった」
ドアのところで再び亜矢子がお辞儀をして振り返ったときに
神山はお尻を軽く触った
亜矢子が怒っているのか
笑っているのか分らない顔でこちらをにらみ
「いい子にしていないと お預けですよ うふっ、、、」
最後は二人で笑ってその場を別れた

神山はバスルームで汗を流し髪の毛も洗い浴室を出た
冷蔵庫から美味しい地ビールを呑んでいると田代から電話があり
「山ちゃん そろそろ行こうか?大丈夫ですか」
「ええ 行きましょう ではエレベーターで待っています」
「はい了解しました では」
神山は着替えをしてエレベーターで田代を待った
間もなく田代がきて 3階のステーキハウスに入った
まだ内藤夫妻は来ていなかったが
マネージャーが二人をテーブルに案内した
カウンターを過ぎるときにコック長が軽く会釈をしたので
「先日はご馳走様でした ありがとうございます」
「美味しく食べて頂きまして ありがとうございます」
短い会話だったが 神山は又 食べに来ようと思った
テーブルにつくと直ぐに内藤夫妻とグラビアから出てきたような
プロポーションの良い女性が付いてきた
神山と田代が立ち上がりお辞儀をすると 内藤が紹介をした
「椿さん こちらが鈴やの神山部長で
こちらは横浜支店長の田代です」
「こんばんわ 今回は色々と我侭をお願いしまして
ありがとうございます 支配人を務めています椿の家内です」
椿純子は丁寧にお辞儀をし挨拶をした





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