2010年12月6日月曜日

Vol.149 若葉 -5-12

「ええ それを使ってください」
「はい ありがとうございます」
神山は バスローブを羽織って亜矢子が居る部屋に戻った
「ありがとうございます すっきりしました」
「ご気分は如何ですか?」
「ええ すっきりしました」
「どうですか 湯上りにビールでも?」
「そうですね 頂いてもいいですか」
「はい」
亜矢子は冷蔵庫から地ビールをだしコップと一緒に持ってきた
「しかし亜矢子さんはお酒強いですね」
「そんな事無いですわよ 神山さんが帰ったらぐったりかもです」
「そんな ごめんなさい」
「いえいえそんな意味ではないのですよ」
亜矢子は顔を真っ赤にしていった
「それでは 改めて乾杯ですね」
「はい 乾杯」
二人は亜矢子が用意してくれたつまみを食べながら呑んだ
「ところで勤務時間はどうなっているのですか?」
「私のような場合は2勤務1休みで
昼の11時にホテルに入って翌々日の12時に退社ですよ」
「そうすると48時間勤務ですか 大変だ」
「ええ しかし 夜はちゃんと寝ていますよ」
神山と亜矢子はそれはそうでしょうと笑った
「亜矢子さんは 躰の具合でも悪いのですか?」
「えっどうして?」
「だって 肩でも凝るのかと思って聞いたんですよ」
神山は浴室でみたマッサージ器を聞いてみたかった
「えっ 別にどこも悪くないですよ」
亜矢子はきょとんとした顔で言ったので
「だって 浴室に棒状のマッサージ器が置いて有りましたから」
亜矢子はその言葉を聞いた瞬間 顔が真っ赤になった  
神山は何を意味しているのか分らず さらに 
「ホテルで責任ある立場だと大変ですよね」
亜矢子はその言葉にも答える事が出来ずに俯いたままだった
神山はようやくあのマッサージ器が何を意味しているのか分った
言ってしまった神山と知られてしまった亜矢子は言葉が出なかった

長い間お互いの沈黙が続いている時に寝室から由香里が出てきて
「ごめんなさい 私 本当にだらしないわ」
そう言っておトイレを聞き亜矢子が案内した
亜矢子が心配していると由香里が直ぐに出てきて
「神山部長 もう少し寝かせてください」
亜矢子に抱きかかえられベッドに入った
寝室から出てきた亜矢子に
「由香里姫はいいですね 気持ちよさそうだ」
亜矢子はその言葉に触発されたのか
「私も気持ちよくなりたくて、、、時々寂しくて」
神山は何を言っているのか分らず聞いていると
「だって まだ女です」
亜矢子はそこまで言うと顔を真っ赤にして俯いてしまった
神山も真っ赤な顔になりどうする事も出来ずにいた
「亜矢子さん 一緒にシャワーを浴びましょう」
神山が重たい沈黙を破って言った
「ええっ 一緒に?」
「ええ 僕はHな事はしません 心の隙間を埋められたらと、、、」
「そんな だって知り合ったばかりなのに、、、」
「だから 後腐れなく割り切って入れるでしょ」
「いやよ 知らない人と」
「だけど 知らないからいい時も有るでしょ」
「そんな事はないわ」
「割り切ってしまえば 例えば都合がいい男が居たことになるでしょ」
「へんよ そんなの」
「だったら これ以上言いません ごめんなさい」
神山は亜矢子の顔を見ながら言って俯きタバコに火をつけた
灰皿が無い事に気が付いた亜矢子は立とうとしたが座った
俯いたまま建てずに居る亜矢子に代わって
「灰皿はどこにありますか?」
「ごめんなさい その棚の上にあります」
神山は灰皿をとって亜矢子の傍に座った
「亜矢子さん 僕は今日だけと言っているのですよ」
「そんな」
「もっと素直になったらどうですか 僕だったらOKですがね」
「何を言われるの だめです」
神山は憧れの豊かなバストに触る仕草をすると





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