結局 作った物を納めさせ
サンプル同様の造花を出来次第入れ替えをする事で決まった
一年に何回かしか取引の無い所に対してはこのように話が進まないが
月に何回か取引があり
更に大きいイベントのときにも利用しているので融通が利いた
隣りに居る杉田が きょとんとした顔で
「ありがとうございます 助かりました」
「翔 実績を積まないとこうは行かない 間違うなよ」
「はい 分りました」
「おう 山ちゃん良かったな」
「えぇ 倉さんのお陰ですよ」
デザイナー三人で話をしていると由香里がコーヒーを持ってきた
「翔君 部長をちゃんと見習いなさい わかった」
「おう 翔 そうするとすぐに課長だぞ」
由香里を交えて4人で話をしていると奥村課長がきて
「山ちゃん これ店長からだけど、、、」
奥村は店長からの茶封筒を渡した
神山は中を開けると手紙と現金が入っていた
【神山君 ここ暫くの活躍は目に余る活躍で、、、、、、、】
神山は全てを読み終えると封筒の中にある現金を出した
由香里や倉元 そして翔はびっくりした
「どうしたんですか こんなに一杯」
神山は現金が10万円も入っているので驚いた
しかしもっと驚いたのは周りに居る倉元達だった
「課長 どうしたんですか こんな大金 それに2回目ですよ」
「うん この頃の山ちゃんの業績を報告したんだが、、、」
「しかし 池上店長からこんなにどうして、、、先週頂いたのに」
「おう 山ちゃん 店長に電話しろ その方がいいぞ」
神山は倉元の助言で直ぐに店長に電話をした
「やあ 神山君 ありがとう がんばってくれて嬉しいよ」
「しかし、、、」
「それは私からの気持ちだ 受け取ってくれ」
神山は店長から仕事に対するお墨付きを貰ったと確信した
「おう よかったな 山ちゃん 喜んで居ただろ」
「ええ 倉さんありがとうございます」
「なに言っているんだ、、、」
「そうよ いい仕事をされているから店長も誉めたんだわ」
由香里は愛している神山が公に誉められた事に対して
自分が彼を選んで間違っていなかった事に満足した
「それに ロレックスも凄くお似合いですよ 部長」
由香里は皆に認められる空間に神山と一緒に居られなかった事を
残念に思いながら言ってしまった
神山は昨日パーティーに参加していなかった由香里に対し
「ごめんね 由香里姫のお陰だよ これからも宜しくね」
神山は今後の御殿場撮影などを頭に入れた発言をした
「課長 斉藤さんの写真教授 いいでしょ」
「そうだね そうしよう」
奥村も由香里の写真技術を知っているので了承した
「だけど 今夜は一人で行ってきますね」
「はい 頑張ってくださいね」
そんな話をしていると直ぐに閉店時間になった
神山がそろそろ店内に行こうとした時に携帯がなった
「私です お忙しい処ごめんなさい」
御殿場の亜矢子からだった
「いや こちらこそ連絡できなくてごめんなさい」
「私 これから館内を廻りご連絡が取れなくなるものですから、、、」
「いや 本当に申し訳ない」
神山は催事課の入っているビルを出て一人になった
「明日ですが 先日と同じように御殿場駅で待ち合わせしましょうか」
「はい 御殿場駅でお願いします それと今夜お待ちしています」
「ええ お願いしますね」
「はい 気を付けてきて下さい」
神山は電話を切ると入れ替え作業で重要な個所を廻った
後1時間しないうちに出られるので
アルタ横浜支店の田代に電話をした
「神山ですが 田代さん?」
「こんばんわ 田代です」
「あと もう少しで出られるよ 予定通り8時でOKです」
「了解です 8時に着く様頑張ります」
「ごめんね 遅くなって」
「大丈夫ですよ ご心配なく 色々あって今東京本社です」
「えっ なにそれ?」
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