2014年1月29日水曜日

Vol.1299 きんもくせい -2-72



9月10日 夜 上原駅前寿司
「お待たせしましたぁー」
「おぉー 桃子ちゃんに由貴 良く来てくれました ありがとう」
神山や洋子 カトリアーナたちは二人を向いいれ直ぐに
「じゃ 改めてカトリアーナの初お仕事でかんぱーい」
再びジョッキがカチンを音を立てると キャァーキャァーと騒がしくなった
暫く呑んだり食べたりしていると アルタの内藤がお店に来た
「あっ 洋子 内藤さんだよ それも一人だよ」
「へぇー だれと会うのかしら、、、」
そう話していると 内藤が神山を見つけテーブルにきた
「やあ 山ちゃん ご一緒させてもらっても良いですか?」
「ええ どうぞ どうぞ」
美女軍団は先日のゴルフで面識があるので挨拶をした
「やあ やあ 驚かせて済みません」
「あのぉー なにか重要な話ですか 席を替えましょうか?」
「いやいや 今夜はカトリアーナさんにご褒美ですよ」
「えっ ご褒美って、、、」
「先ほど時田さんから連絡がありましてね それで、、、」
内藤が言うには 18時を過ぎた頃に時田から電話で 神山が紹介した
カトリアーナと言う女性が売り上げに大変貢献して 銀座店は久しぶりに
大忙しになった そこで催事課で慰労会の計画を立て 関係者の出席を
募ったが神山と洋子が出席できないとのことだった
池上店長が時田を招待したが神山のことが気になり 内藤に電話があった
「そこで僕は直ぐにピーンときたよ 絶対にここだってね」
「ははは なるほど でもなぜご褒美なんですか?」
「だって 御殿場のリーダーでしょ うちとの関係おおありですよ」
「そうか なるほど 納得しました ははは」
「って ことでカトリアーナさん 今日は初仕事お疲れ様でした
これは私からの気持ちです 受け取ってください それでGGIでも
一杯スキルアップしてください お願いしますね」
内藤はカトリアーナに分厚い事務封筒を渡した
カトリアーナは神山と洋子をみると 頷いているので笑顔で受け取り
「内藤さん ありがとうございます ふふふ」
「うん 少ないけれど これで美味しいものを一杯食べてください」
「はーい 無くなったらまた甘えても良いですか ふふふ」
これには神山だけでなく みなで大笑いをした

「ところで由貴 久保さんはどうしたの?」
「ええ 銀座で慰労会をしていますよ ふふふ」
「そうか 凄い勢いだったものね」
「ええ 倉庫から3回も運んだそうです なので売り上げは1か月分以上」
「えっ そんなに売れたの へぇー」
「神山さん 内緒ですよ みんなも黙っていてね いい!」
美女軍団や神山 内藤が頷くと
「実はパリに返品する分が混ざっていたんですよ これは
久保マネージャーが間違った注文を出したわけじゃなくて
あえて納品をさせたそうなんです そしたらそれが全部はけたんです
凄いでしょ だからパリ返品は随分と無くなりましたよ」
「へぇー そんなこともあるんだ 凄いね その考え方も」
「ええ だって対象が日本人じゃないでしょ それにイタリアやフランス
アメリカ人相手だったら 充分に戦えるブランドですもの」
「あっ そうか 外国人だからOKなんだよね なるほど
その場の空気を瞬時に感じ取って 販促策を構築するとは大したものです」
「そうでしょ それで筒井が銀座店の整理と慰労会なんですよ」
「なるほど 了解しました」
聞いていた内藤が
「やはり久保さんって凄い女性ですね うん」
内藤は神山と久保が以前の事があるので これ以上は話さなかった
「じゃ 由貴と桃子ちゃんも慰労会じゃなかったの 大丈夫かな、、、」
「ええ 大丈夫ですよ ほらうちからも銀座店に出しているでしょ
その整理や倉庫からの入荷などがあって こちらはこちらで忙しかったし」
「そうだね ははは ほんとカトリアーナの一言だね 大したものです」
改めて日本酒で乾杯をすると 席は楽しく盛り上がった

神山はこの席に由紀枝と亜矢子が居ない事を寂しく思った
その顔を洋子は直ぐに見抜き携帯電話で何処かへ電話をした
「はい 神山さん 由紀枝さんですよ」
驚く神山だったが 直ぐに携帯を受け取り今日の出来事を話した
「わぁー 凄いじゃん へぇー やるわねカトリアーナ ふふふ」
「うん ちょっと待ってね カトリアーナと替わるね
カトリアーナです 由紀枝さん こんばんわ ふふふ」
「凄いわね うちに来ても大丈夫ね ふふふ」
「ええ 英語とフランス語では負けないけれど ゴルフと接客はね、、、」
「ふふふ 来年でしょ こっちにくるのって」