本来 内野誠二はアルタ常務の杉田に対しこのように呼べなかったが
神山を真似たのか否か プライベートの時は呼びやすい愛称で呼ぶよう
Gスタッフだけではなく皆に伝えた
「大丈夫ですよ 誠二さん ねぇー美佳」
「まぁー 私に振って ねぇー涼子先輩」
「そうよ 杉田さんが胸を張って神山さんにお願いすれば大丈夫よ
あの人って きちんと筋を通せば 幾ら変な話で賛成するわよ」
「へぇー 涼子 良く知っているね」
「だって 会社でも色々とお話を伺っているでしょ それだけではないわよ」
「そうだよな 山ちゃんだったら引き受けてくれるよ
翔ちゃん ここはさ ほら ぼくらのスターって事で お願いします」
「まあまあ そんな スターじゃないけれどさ 頑張るか」
この日 Gプロジェクトの部屋には アルタの小谷美佳 アレックスJPの
篠原涼子と2名の女性が朝早くから来ていた
翔たち4名は 下の階にある神山の次長室へ向った
部屋右にある入り口のインターフォンで洋子に挨拶をすると扉が開き
4人は部屋に入り 整列をし神山に挨拶をした
「神山専務 おはようございます」
神山は尋常でない4人の態度に少し驚いたが 洋子が
「このお部屋 臭いでしょ もう ニンニク臭充満状態よ ふふふ」
神山が呆気に取られていると 洋子がソファーを勧めた
「おいおい 翔 どうしたの それに小谷美佳さんや篠原涼子さんまで
もしかして 結婚破談とか、、、」
それを聞いた洋子が
「まぁー 縁起でもない そんな事ならみんなで来ないでしょ もう」
神山はみんなにゴメンゴメンと謝り 洋子に
「じゃ 缶ビール お願い」
4人は皆で顔を見合わせたが 神山の流儀に任せることにした
洋子が翔や内野誠二らに缶ビールを渡し 小谷美佳に渡す時
「大丈夫? これから会社でしょ」
「ありがとうございます 大丈夫です 今日は涼子とお休みなんです」
洋子はニコニコして 小谷美佳と篠原涼子にも缶ビールを配った
「さあ 翔 なんだね 相談って」
神山は缶ビールを呑みながら 話を始めた
「ええ 実は先輩 今度の挙式披露宴ですが 御仲人さんになって頂きたい
と思いまして お願いに伺いました」
神山自身 この話は時田副社長と内藤社長で決まっている事と思い
自分から4人に対し何も相談をしていなかった
「そうか 御仲人さんか、、、」
神山は暫く考え 杉田に
「時田さんには聞いたの?」
「いえ まだですが、、、」
「そうかぁー、、、 でも やはり時田さんだよ 僕じゃないよ、、、」
そう言われ 沈んでいる杉田を見て 内野誠二が神山に
「でも山ちゃん 4人の上司って事になると 山ちゃんと洋子さんですよ」
そう言われると確かに4人の上司は神山と田所洋子だった
神山は暫く考え 内藤に電話をした
「やあ 早いですね」
「ええ たまには、、、それで実はご相談があるのですが、、、
、、、、、、、、って事で 今 当人達がここに来ているんですよ」
「そうですね 篠原涼子さんだけがうちと関係ないわけですね」
「ええ そこですね、、、」
「良いですよ 小谷美佳さんの英語教室も順調で教師不足なんです ならば
涼子さんが契約社員になれば問題なくうちの社員でしょ どうですか」
「はい ありがとうございます そうしたら彼女を契約社員扱いにして
挙式御仲人と披露宴御仲人を時田副社長とお願いできますか」
「ははは 山ちゃんのお願いじゃ 断れないものね いいですよ
それで時田さんにはどうしますか?」
「うーん 私から電話をするより 社長からお願いできますか」
「ははは 分かりました では直ぐにお返事しますよ」
電話を切ると 杉田たち4人に
「内藤さんと時田さんが御仲人さんを引き受けてくれるそうだ よかったね」
杉田や内野誠二 小谷美佳と篠原涼子はお互いに顔を見合わせ喜んだ
「そこで 篠原涼子さんはアルタと関係を持つために これからは
アルタの英語教師として契約社員とします」
篠原涼子が驚いている時には神山はARXのJrに電話をしていた
「そう そうなんですよ ここは一つお願いします」
「大丈夫ですよ 神山さん 嬉しいお話じゃないですか」
「でも 2週間に1回 夜はアルタでお仕事だよ 大丈夫だね」
「大丈夫ですよ 夜は余程の事が無い限り 空けられますから」
「協力をしてもらい ありがとうございます」
神山が電話を切ると暫くして内藤から電話がはいった
「山ちゃん OKですよ 但し挙式だけだけど」