2014年1月17日金曜日

Vol.1287 きんもくせい -1-71



「ありがとうございます でも亜矢子さんが出してくれたわ」
「亜矢子 ありがとう」
「ううん だって棟上の時にお世話になっているし ふふふ 大丈夫よ」
「そんなに気を使わないで ねぇー洋子」
「まあ 良いじゃないですか 亜矢子さんの気持ちだから
あーあ 私も買いたかったなァー 残念 ふふふ」
「大丈夫よ 洋子さん ちゃんと6本 亜矢子からって贈りました」
「えっー そんな でも ありがとうございます ふふふ 嬉しいわ」
「それで亜矢子 全部精算したの 一人で?」
「ふふふ そうよ だって安いし美味しいから良いでしょ」
「まあ そう言われればそうだけど でもありがとう」
「私のホテルでこの下のクラスを出しているんだけど 凄く安かったし」
「へぇー そうかぁー亜矢子や由紀枝はホテルで扱っているワインと
味や値段などを比べる事が出来るものね うん ありがとう」

ステーキを焼く時 由紀枝は神山に焼き番を任せた
焼きあがるとみなの取り皿に盛り付けると 美女軍団は良く食べた
デザートの時になって神山は
「ところでさ 洋子 今日は何をしていたの?」
「知りたい? ふふふ どうしようか亜矢子さん」
突然振られた亜矢子は
「ふふふ ちゃんと報告をしないと後で苛められるわよ」
「そうね 実わね 23日の衣装合わせだったの」
「あっ そうか NNのドレスかぁー だよね 全然気が付かなかったよ」
「でしょ ふふふ それであなたを驚かす為に 秘密で連絡をしたのよ」
「そうかぁー なるほど それでドレスはどうだったの」
「全員 直しがなくて 23日は大丈夫よ 楽しみでしょ ふふふ」
ドレスの話が話題になると 美女軍団は楽しそうに話をした
NNのデザイナーがチョイスしたカラーなので みな満足していた
3、4時間前試着したドレスに華が咲き キャーキャーと騒がしくなった
「それで洋子は何色なの?」
「はーい それでは各自がドレスの色を発表しますね
じゃ ここに座っている席順でいいかしら」
洋子は皆を見渡すと 全員が頷いているので
「私は ワインレッドよ 凄く綺麗な色だったわ」
「へぇー そうか 楽しみだね じゃ次の亜矢子は」
亜矢子から順番にドレスカラーを報告した
亜矢子は オフホワイト 祐子 パステルピンク 由紀枝 ライトパープル
泰子 ライトイエロー 香織 パステルオレンジ 真由美 ライトグリーン
カトリアーナ ライトブルー 由貴 エメラルドグリーン
桃子 アクアブルーと各自の報告が終わると又 キャーキャーと話しだした
「へぇー カトリアーナがライトブルーなの ピンクが合うようだけどね」
「ええ でも凄くぴったりした色よ 女優さんよ 綺麗だわよ」
聞いていたカトリアーナも
「私 あの色が凄く気に入ったわ 綺麗よ ふふふ」
「それでね 神山さん 当日は少し早めにホテルへ行って
ヘアメイクをすることになっているのよ」
「へぇー 凄い意気込みだね みんな大丈夫なのかな」
「ええ だから前日はここに集合します いいでしょ」
「えっ 22日夜はここに集合なの 良いけれど うん 大丈夫だよ」
「ただし私は当日の朝 ここに来ますね ごめんなさい」
「ははは いいよ そんなに気にしなくても 亜矢子と由紀枝は大丈夫?」
「ええ 22日の勤務は4時頃までにして貰ったから大丈夫よ ふふふ」
「披露宴終わったら 直ぐに帰るの?」
「ふふふ 大丈夫よ 翌日の出勤は12時にさせてもらったの」
「へぇー 椿さんも大目に見てくれたんだな さすが」
「なので 披露宴が終わったらここで宴会が出来るわね」
「まあ 程ほどに頼みますよ」
神山はそう言いながらもしかして亜矢子との楽しい一時も
これを機会に終わりになるのかと危惧をしていた

今回は全員で片づけをして スタジオでゆっくりと寛いだ
由紀枝と祐子がキッチンで楽しく話しながら何かを作っていた
他の美女軍団はみなでキャーキャー言いながら 楽しく話していると
「はーい お待たせしました 祐子と由紀枝のカクテルでーす」
ホテルでワインを購入する時 キャンペーンガールがカクテルを
作っていて 由紀枝や祐子 泰子たちが色々と質問すると きちんと答え
試飲を重ねるうちに 由紀枝が
「ねえ 祐子さん 今夜だけど このカクテルでどう?」
「うん そうしましょう ねぇー泰子さん」
「ええ たまにはカクテルで過ごすのも良いと思うわ」
3人でお金を出し合い ベースのジンと味付けのリキュールを買い求めた
リキュールの『マリブ』を使ったカクテル 数種類をテーブルに並べた
ミドリ コラーダ、マリブ オレンジ、マリブ コーラなどなど