早いね もうそんな時期になったんだよ ははは
そうすると カトリアーナはまさか電車で戻ってきたの」
「ううん 泰子さんが迎えに行って 代々木のお寿司屋さんで
会食をしたそうよ ほらインストラクラーのアルバイトが午前中で終わって
お給料を頂いて 夕方泰子さんと待ち合わせをしたそうよ」
「そうかぁー 僕が知らない所でみんな上手くやってくれているんだ」
「そうね みんなしっかりしているし 仲間意識も強いし ふふふ」
神山は嬉しく胸が熱くなった
仕事に集中していると 洋子の携帯電話がなった
「はい 洋子です はい分かりました はい了解です はーい では」
電話を切ると神山に
「お料理の準備が出来ましたって」
「おぉー もうそんな時間 よし ちょっと待って もう少しだけ」
もう少しで書き終わるデザインに集中していると30分が過ぎた
「ゴメンゴメン 終わりました さあ 帰りましょ」
神山は忘れ物を点検して 部屋を出た
洋子を乗せ 赤坂のスタジオに戻ると 駐車場に亜矢子や泰子の
白いゴルフVR6が置かれていた
玄関で祐子が出迎えると
「おいおい みんな居るんでしょ もう」
その一言で みんなが玄関から出てきて悩殺で挑発的なポーズをとった
「ぎゃはー 凄いね 分かった ありがとう」
「ふふふ たまには騙されるのも良いでしょ」
「洋子 こらっ もう さあさあ 僕はシャワーを浴びるよ ごめんね」
祐子と由紀枝が
「ふふふ すべて準備出来ました もう 遅いからビールだけ頂いてます」
「うん 分かりました じゃ もう少しだけ待ってね お願い」
(ほんと 脅かすにも程が有るよなぁー もう しかし綺麗だなァー)
神山はシャワーを浴びながら ガーデンを見下ろすと みなテキパキと
自分の仕事をしているように見えた
「やあ お待たせしました ごめんね 遅くなって」
「そうよ もう みんなくたびれて お腹はペコペコだし ねぇーみんな」
「ほんと 寄り道しないで 帰ってきたのに 損したわ」
若い美女軍団はTシャツに半パン姿で 神山を攻撃した
「分かった 分かった そんなに苛めないでください
では 久しぶりの全員集合でかんぱーい」
「かんぱーい ふふふ」
美女軍団は神山とグラスを合わせると ビールを美味しそうに呑んだ
9月になっても 残暑でまだ暑い日が続いていた
「ほんと ビールが美味しいよ ははは
今夜は僕が最初に焼いて行きますよ 祐子 材料をください」
「はーい って言っても 少しだけもう焼いているのよ ふふふ」
「おぉー 凄いね ありがとう」
神山は野菜や魚介類を焼き始めると 由紀枝が
「そのホタテだけど 新鮮なので生食でもOKなのよ それでね
それだけは私に焼かせていただけますか ふふふ」
そう言い 神山と焼き番を替わり ホタテを焼き始めた
横に2分されたホタテを上手に焼き 裏返しをして少し火を通すと
バターを真ん中に置き味付けをした
ジュージューとバターの香ばしい香がしてくると 醤油をちょっと垂らし
「はーい 出来上がりですよ どうぞ食べてね ふふふ」
横に切ったところは炙られてなく 食感を楽しめた
「おぉー 美味しいよ 由紀枝 うん いままで食べた事が無いよ」
「ふふふ 由紀枝流 ホタテの炙りでーす」
他の美女軍団も 美味しいと言いながら直ぐに平らげてしまった
祐子と洋子が気を使い ワインとワインセラーを運んできた
「はい どうぞ 今日のワインはライトボディーにしました」
「ありがとう では味見でーす」
神山はワイングラスの赤く澄んだ液体を口に含むと
「うん 若くてフルーティーだね 美味しいよ うん」
「良かったわね 祐子さん」
「ふふふ ほんと 良かったわ 神山さん これね ホテルで期間限定で
凄く安かったの それで試飲を皆でしたけれど 全員がOKで
それで買ってきたのよ」
「ほぉー そうなんだ ありがとう 感謝します」
「みんなね 美味しいものだから 自宅配達をしたんです
そうしたら そのワイン 完売です ふふふ」
「えっ そんなに買い込んだの 大丈夫なの?」
「ふふふ だって 一人6本でしょ 元々在庫が少なかったと思うわ」
「そうしたら ここも6本買ったの?」
「ふふふ ううん 12本買いました だって今夜は11名居るのよ」
「そうか 6本じゃ足りないか 美味しいものね じゃこの分は後で渡すね」