2014年1月14日火曜日

Vol.1284 きんもくせい -1-71



「ええ みなさん綺麗な方ばかりで、、、なにがあるんですか?」
神山は訳が分からないので
「いや 僕も分からない まあ何処かに行くんでしょ さあ仕事だ」
杉田は普段の神山と様子が違うので 安井奈々子と顔を合わせていた

「ふふふ 今頃 一人蚊帳の外だから きっとふくれているわよ」
「そうね でもねぇー ドレスの試着に男が居てもねぇー」
「そうそう いいわよ ほおっておきましょうよ」
洋子と亜矢子 由紀枝と祐子が同じタクシーに乗った
祐子が亜矢子に
「亜矢子さん 先ほどの件ですが 住み込みの件ですがOKですよ
先ほど会社から連絡がありました」
「わぁー そうなの ありがとう ふふふ そうそう そうしたら
その件は神山さんに話してあげて その方が喜ぶわよ」
「ええ そうします では会社の色々な条件も神山さんに話しますね」
「ええ そうして じゃないと話が可笑しくなるでしょ」
「はい 分かりました」
聞いていた由紀枝が
「へぇー 住み込みかァー ちょっと大変だけど 良い勉強になるわね
サービス業の大先輩が居るし 介護もあるし うーん大変かな」
「でも 私と違って二人でしょ その点は羨ましいわよ」
「そうね 祐子さんは一人だし、、、でも私たちが居るじゃん ふふふ」
「まあ そうね 泰子さんも居るし うん ありがとう」
「そうよ祐子さん 何か辛い時があったら遠慮しないでね ねぇー洋子さん」
「ええ そうよ みんな直ぐに駆けつけるからね ふふふ」
由紀枝は祐子としっかりと手を重ね合わせ 励ましていた

直ぐ後ろのタクシーには カトリアーナ、由貴、桃子が乗っていた
カトリアーナは神山の勧めで9月10日木曜日から鈴やサービス課で
修行する事になっていた
「ねえねえ カトリアーナ どう鈴やさんって」
「うーん まだ勤務していないけど 良い先輩達ばかりみたい」
「そうだよね 神山さんがしっかりしているから大丈夫だよ」
「今日も制服を合わせたんだけど ほら普通の制服だと合わないのよ
バストやお尻に合わせると ウエストがだぶだぶで」
「うんうん 私たちもそうよ それでどうしたの」
「そしたら上司の人が来て 婦人服を直している人を呼んで それで
10日までに何とか間に合わせるって」
「へぇー 凄いじゃん でも良かったよね」
「そうよ ぶかぶかだとちょっとみっともないしね 嫌よねぇー」
「私たちも 特に桃子ちゃんのときはねぇー」
「なぁに もう 由貴先輩 嫌ねぇー 笑って もう」
「だって 一回お直しして 今度はきつ過ぎて それで3回目でしょ」
「あれは 採寸が悪いんです もう 私が申告したのに
その通り直さないから もう」
「でも 制服を着ると良いわね 何か社会人って感じかな ふふふ」
「そうね そうすると カトリアーナはこれからずっと赤坂なの?」
「ええ そうよ 昨日無事にスイミングトレーナーを終了しました」
「そうしたら これから一緒にゴルフの練習が出来るわね」
「そうね 今度は優勝を取りたいわね ねぇー頑張りましょうね」
「そうね 頑張りましょうね」

3台目のタクシーには泰子、香織、真由美が乗っていた
「ねえ泰子ちゃん 今夜はどうするの 何か聞いている?」
「ええ 神山さんの処でバーベキューで 全員お泊まりですって」
「へぇー 私 用意してこなかったなァー でもいいかぁー」
「そうよ 祐子さんには悪いけれど 貸してもらえば大丈夫よ」
「そうすると亜矢子さんや由紀枝さんもお泊りできるのかしら?」
「ええ 明日の勤務が12時からなんですって だから大丈夫ですって」
「そうしたらほんと久しぶりね みんなで一緒って」
「楽しい夜になりそうね」
香織と真由美はこの頃 神山に抱いて貰っていない事もあり
今夜を楽しみにしていたが 泰子は逆にそうならないだろうと感じていた
前回のゴルフの時でも結局 神山は誰とも体を合わせないで寝てしまった
あの時は生理中の女性が居た事もあり 神山が気を使ったと思うが
今回は 果たしてどうなるか分からないが 多分神山は一人で寝ると思った

みながそれぞれ楽しい話をしていると ホテルオートモに着いた
3台のタクシーに分乗していた美女達は 係員の先導で
NNの久保祥子が待つ部屋に向った
部屋に入ると ホテル側が用意したマネキンにカラフルで
素敵な光沢を放つドレスが見事に飾られていた
「わぁー 素敵なドレス ねぇー洋子さん」
「ほんと 素晴らしい光沢ね 綺麗だわ」