などと不謹慎な事を考えてしまった
ドアを開ける前にバスの床を水で流した
バスマットで足の水気を拭いてでると先ほどとは
違ったスリッパが用意されていた
麻で作ってあるスリッパで履き心地は気持ちよかった
「お先に失礼しました なかなか入れるバスではないですね」
「そうですね 私もこのバスだけは凄く気に入っています」
「どうぞこちらに来て ビールでも如何ですか」
「はい 湯上りのビールは最高に美味しいですからね 頂きます」
「ゆっくり呑んでいてくださいね 私もバスに浸かってきます」
「ハイ お言葉に甘えてビールを頂きます」
「こちらの窓からは新宿の夜景が楽しめますよ」
神山は思った 窓ではなくガラスの壁だと
吐き出し口のガラス扉と壁に当たるガラスが
下から天井まである造りになっていた
緞帳とレースのカーテンはコントローラーで開閉が出来た
椅子を立ち上がり緞帳を閉めて部屋の照明を落としてみた
やはり思っていた通り大きな姿見からバスの中が見えていた
ガラスの向こうには形の良い豊かなバストを
露わにした祥子が写されていた
入念に体を洗ってバスタブに浸かった
神山の下半身がまた元気になってきた
タブに横たわっていると豊満なバストが浮いていた
乳首がツンと上を向いていた
神山はどうにも治まらない逸物を鎮める為に覗きは止めた
折角のチャンスなのにこのままでは治まりきれなくなるからだ
部屋の照明を明るくして 緞帳とレースのカーテンを開けた
今まで気が付かなかったが キングサイズベッドの脇に
エクストラベッドが用意されていた
先ほどバスタブから見えた祥子のベッドメイクはこのベッドを
準備していた時だった
壁がホリゾントになっているので多分造り付けのベッドだろうと
思った 病院などで見かけるベッドなどと違いこちらのベッドも
クイーンサイズはあると思えた
部屋自体が広いので大きなサイズのベッドを置いても
全然気にならないサイズだった
ビジネスホテルで『Wサイズベッドで気持ちよく寝られます』と
宣伝文句を良く見かけるが 実際に宿泊してみると案内された
部屋はある程度の大きさだが ベッドの横にある調度品や
化粧台などなど配置されていて窮屈な思いをした事がある
しかし 祥子のこの部屋は贅沢すぎるほど広かった
ビールを飲み終わるとタバコを吸いたくなったが灰皿が無かった
灰皿の変わりになるような物を探しているとキッチンの脇に
ビールの空き缶が有ったのでそれを持ってベランダに出た
外は少し肌寒かったが何しろタバコを吸いたかったので我慢した
シルクサテンのガウンが体温を保持していてくれていた
手すりに持たれタバコを満喫していると後ろから祥子の声がした
「神山さん 寒くないですか
お部屋の中で タバコを吸って頂いてもよろしいですのよ」
神山は声のするほうへ振り返り
「ありがとうございます でもそんなに寒くないですよ
このシルクのガウン 結構暖かいですよ」
祥子はテーブルの脇に立ちビールを呑みながらこちらを見ていた
ヘアータオルを巻きつけ 先ほどとは違う艶っぽさが漂っていて
祥子も神山と同色のシルクサテンガウンを纏っていた
胸のふくよかな部分は照明の演出か はっきりと膨らんでいた
先ほどの白いTシャツの時は 若さ一杯ではじけそうな
イメージだったが 今のガウンからは大人の女性らしさが伺えた
吸殻を空き缶の中に入れて部屋に戻ると
「ごめんなさいね 神山さん 灰皿が無くて困ったでしょ
仰言って下されば 用意しましたのよ」
「いえいえ そんな」
神山は気持ち良くバスタブに浸かっている祥子を思い出してした
そして目の前の祥子のバストと
バスタブから覗く乳首をオーバーラップさせてしまった
神山は下半身の元気を隠す為 椅子に座ると
祥子はビールを冷蔵庫からもう一本出し椅子に座った
「はい これ灰皿です 使ってくださいね」
灰皿はバスタブのように楕円の格好をしたもので
底にはエッフェルタワーが描かれていた
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