2013年10月29日火曜日

Vol.1207 百日紅 -7-68



ここはゼロでしょ いい勝負だと思うよ もしかしたら泰子が勝つよ」
「へぇー そうするとこの組はあなたと泰子さんね」
「うん 多分そうなると思う」
神山はこの時密かに考えていた事があった
加藤の誕生日プレゼントにARXの135万円するクラブをプレゼント
しようと考えていた

「おじ様の組って 全員鈴やね 筒井さんだってそうですもの」
「うん ここでも奈々子ちゃんや浮田さんの口が大切なキーポイントさ
ほら 結構しっかり発言するでしょ 浮田さんに釣られ奈々子ちゃんが
やんや話し出したら止まらないよ よって男二人は沈没しました」
「ふふふ まあ可哀相なおじ様 ふふふ でもそうね 浮田さんが話したら
奈々子ちゃんもやり返すし よし前夜祭でネタを降っておこう」
「おいおい 大丈夫か もう ほんと可哀相だね」
「ねえこのアルタの高橋さんと田中君の所も死んだわね」
「だよな これしかないもん」
「それから 内野君と杉田君 美佳さんと涼子さん この組も駄目ね」
「まあ 可哀相だが 沈没してもらうよ それからね ほら女性3組に
ちょうど僕のお友達が納まったんだ これがよかったよ」
「そうね 話しているときに弾みってあるし 正解ね ふふふ
そうすると優勝は女性群ね さあ誰が出てくるかな 楽しみね
早く馬券の出走表を作ってね 楽しみなんだから」
「おいおい これだって 悩んだんだよ もう 機械じゃないんだから」
「いいでしょ 奈々子ちゃんを朝一番で泣かしておいて 可哀相にもう」
「はいはい 分かりました」
どうしても調子が出ない神山は 静かに次長席に戻った

神山は配車の確認のためにGプロに電話をした
「やあ考ちゃん 実はコンペの時の車だけど どうするの?」
「ありがとうございます 僕が自分の車で伺います 誠二と幸三を
乗せていきます それで横浜の田代が内藤婦人と美佳さんを乗せます」
「了解です じゃ詳細が決まり次第 持って行きます」
次に電話をした
「はい 東都食品田宮です」
「神山です 先ほど聞くのを忘れていましたが 村上ご夫妻は同乗ですか」
「ええ 私の車に家内と村上ご夫妻を乗せて伺います」
「はい 了解です」
次にアレックスジャパンに電話をした
「うん 大丈夫だよ ジャック ナタリー 涼子を乗せて早くいくよ」
「了解 気を付けてね」
繊維協会の泰子に電話をした
「ええ 前回同様で真由美さんたちは朝から出かけるそうで 私は一人で
伺うつもりですが」
「そうしたら 祐子を乗せてもらえるかな」
「はい 畏まりました そうそう ルコーワの景山さんが 車の調子が
いまいちだそうです 悩んでいました」
「そうしたら 洋子の車に乗ってもらうよ 景山さんにそのように
伝えてもらえるかな」
「はい 了解しました」
カトリアーナに電話をするとコンペの話が伝わっていて
「ありがとうございます それで14日からお休みなんですよ」
「そうか わかった 13日夜か14日に迎えに行きます」
「わぁー お願いしますね 待っていまーす」
「ふふふ 大変ね お手伝いする事ある?」
「ううん 大丈夫だよ うん あーあ参ったなぁー」
洋子はクスクス笑いながら仕事に集中した
神山も馬券の組み合わせに集中していると洋子が
「ねえ そろそろ約束のお時間ですよ」
神山はロレックスを覗き確認した
「よし では行きましょうか」
二人は軍資金を持ち部屋を後にした

三山百貨店レストラン街に行くと 真由美 香織 泰子が待っていた
「わぁー 漸く来たぁー」
「こらっ 遅いぞぉー 3分遅刻でアウトォー」
「おいおい 苛めないで もう 大変なんだよ あーあ」
話していると後ろから声が掛かった
「お待ちしていました 神山顧問 こんにちわ ふふふ」
吉永美由紀がニコニコした顔で挨拶をしてきた
後ろにいる男が
「私は銀座物語の社長をしています吉永浩一郎と申します
今回は顧問にご就任され おめでとうございます」
「いえいえ 美由紀さんと泰子さんの熱意に完敗ですよ ははは」
「この子は次女で 頑張りやなんです いつもハラハラしていますよ」