2013年10月13日日曜日

Vol.1191 百日紅 -7-68



単位ではびくともしない財力です この勢いは周知の事実だと思われます」
「そうね うん 分かったわ ごめんなさい ふふふ」
神山はみんなの意見を聞いていて
「うん みんなありがとう 僕自身おごっているとは思わないし
かと言って みんなから参加料金を貰うつもりはないんだ なぜか
それはね 今の自分があるのもみんなのお陰だし お金があるときに
このような形でも恩返しが出来れば 最高じゃない そう思っているよ」
洋子は頷き
「そうね あなたの一貫した考え方ね ごめんなさい」
「うん 全然気にしていないよ ありがとう」
洋子をはじめ泰子や香織 真由美たちは改めて神山を見直した

食事を終え繊維協会に戻るといつものように30分昼寝をした
泰子に起こしてもらうと
「やぁー いつもありがとう これでスッキリだよ」
「ほんと ぐっすり寝ていますね ふふふ」
「そうか 自分では分からないよ ははは」
14時少し前だったが面談を始めた
顧問依頼会社が7社で 各社とも事前に内容を検討していたのか
顧問契約に関する契約書に簡単にサインをしてもらい顧問を引き受けた
会社名は株式会社ルコーワ 株式会社バード 株式会社ルベール
株式会社ラリーレ ジャパン 株式会社ジャパン ジュボワール
株式会社日本繊維 株式会社銀座物語と7社だった
給与と顧問手当で月1000万円 毎月18日 スイス銀行振り込み
当日が土日祝の場合は前営業日 賞与6千万円7月14日と12月14日の
年2回と決めた
泰子も7社の専属秘書として手当や給料 賞与も貰えるようにした
今回はシドニーオリンピック記念限定クリスタルグラスの販売や宣伝も
手伝うことを約束し 契約書を取り交わした
計画は各社共11月末までにバラ50組1600客分金額をARXに支払い
グラス入荷に併せ 宣伝予約販売を一気に展開するが 顧客への受け渡しは
来年1月1日からとする
景品についても 顧客への受け渡しは1月1日以降という事で話を纏めた
この契約書は神山理事職 本日顧問になった会社 ARXJPと3通製作し
神山はARXの代理としてもサインをし 後日Jrのサインを記入し
正式な契約書として 各会社に郵送をすることにした
面談が終わると泰子は感心し神山に
「しかし凄いですね 販売や景品などの広告製作をアルタで行うなんて」
「うん 考えたんだが 個別に行うとイメージが違ってくるし それなら
トップダウンで流したほうが統一されるし それともともとアルタで
他のデザインも製作を行っているから 入りやすいんだよ」
「しかし 凄いですね 驚いたわ ふふふ」
「でも 当たり前だと思うよ こちらが考えているイメージと違ったものを
作られるより 統一されたデザインで展開したほうが訴求力があるし
企業だって面倒な作業を行わなくてすむからね」
「それはそうね うん分かるわ それで企業のCMまで作るんでしょ 凄い」
「ははは 恩返しさ」
「でも 凄い恩返しよ ふふふ」
「さあ ではお疲れ様でした ありがとう」
神山はアレックスジャパンのJrに電話をした
「わぁー 凄いですね 早速バラ350組ですか」
「うん 休み明けにも契約書にサインをしてくれるかな お願いします」
「はい 了解です」
「詳細は 追って連絡します」
「はい ありがとうございます」
電話を切ると内藤に電話をした
婦人肌着や関連企業がグラスを全国展開し 販売や宣伝に協力してくれる事
各企業がグラスのCMをアルタで製作する事を承諾したことを報告した
「へぇー 山ちゃん 凄いですね うちはもうパンクしますよ ははは」
「このCMが上手くいけば今後も 色々と考えられますよ 今まで専属で
製作していた広告会社からうちに替わる可能性もありますからね」
「うん そうですね でも凄すぎますよ ありがとうございます
早速 婦人の全国展開企画を進めます」
「ええ 時間がないので申し訳ございません」
「大丈夫ですよ Gプロに他のスタッフもつけますから はい」
「お願いします」
「はい ありがとうございます」

電話を切ると携帯電話が鳴った
「はい 神山です」
「私 亜矢子です」
「やぁー 誕生日おめでとう ごめんね電話できなくてさ」
「ううん ありがとうございます 嬉しいわ でもあんな素晴らしい車を
誕生日プレゼントで頂いていいのかしら ふふふ」