銀座鈴や
「内藤です」
「やあ 内藤さん どうしました また山ちゃんのこと」
「ははは まあ山ちゃんですが 時田さん今度の19日は空いていますか」
「ちょっと待ってくれ、、、大丈夫だ」
「ゴルフです 御殿場ですが 泊りがけで如何ですか?」
「おう 山ちゃんのコンペか」
「ええ そうです」
「そうしたら洋子も出るし そうだ秘書の浮田慶子君もいいかな」
「ええ 大丈夫ですよ 詳細は山ちゃんに持たせます」
「うん そうすると火曜日は何時に出かける?」
「時田さんに合わせますよ 確か前回も前夜祭があり 早い時間に
向こうに着いたほうがゆっくりと寛げます」
「わかった そしたら3時ごろこちらを出ようか」
「はい 畏まりました」
時田は電話を切ると大熊工務店東京東支店の加藤に電話をした
「お久しぶりです」
「ははは どうだね この頃は」
「ええ 50過ぎると飛ばないですよ 困ってます」
「ははは どうだね 19日は ほら山ちゃんのコンペがあるんじゃ」
「へぇーぜひ参加します お願いします」
「うん それでアルタの内藤さんが誘ってくれたんだが 前夜祭があり
18日には3時頃こちらを出るつもりで頼む」
「そうしましたら 内藤さんの車に便乗でお願いします」
「うん わかった」
時田は電話を切ると内藤に電話をした
「了解しました では明日にでも山ちゃんに伝えますね」
「うん 驚くだろうな ははは」
「ええ 時田さんの参加も驚くし なんと言っても加藤さんの参加で
楽しくなりますよ」
「うん そうだな スーパーショットが見られるしな うん楽しみだ」
銀座繊維協会の引田泰子は休日だったが午前中だけ出勤し
神山のオリンピック記念限定グラスの纏めをしていた
そろそろ帰る支度を始めると電話が鳴った
「はい 繊維協会ですが」
「あー良かったわ 私 銀座物語の昨日伺いました吉永 美由紀です」
「あら こんにちわ どうされたんですか」
「ええ 引田さんが帰り際に言われたゴルフコンペの件ですが 是非
参加をさせて頂きたいんですよ 如何ですか」
「はい ありがとうございます 喜びますよ 神山理事も」
「それで景品を考えたんですが どうでしょうか」
「ええ 具体的な話はまだ無いんです でもお受けすると思いますよ」
吉永美由紀は他のコンペに参加をしているが 賞品を現物で渡すと
サイズやカラーなど 男性も参加している事もありデリケートな
品物なのでカタログと銀座物語お買い物券を渡す事にしている旨を伝えた
「そこで問題なのは鈴やさんに 私どもの取り扱いが無いんです」
「そうね そうすると頂いたお買い物券がよその百貨店にいくって
そういう事ですね」
「ええ それだと鈴やさんの売り上げにもならないし、、、」
「分かりました では明日にでも連絡します」
「ええ お願いします いいお返事をお待ちしています」
泰子は電話を切ると直ぐに電話がなった
「はい繊維協会です」
「こんにちわ 私は昨日伺いましたルコーワの景山です」
「はい こんにちわ それで今日のご用件は?」
「ええ昨日引田さんから伺いましたゴルフコンペの件ですが
参加させていただけますか?」
「はい 大丈夫ですよ 神山理事も喜ばれますよ」
「ええ オリンピックグラスの件など大変素晴らしい考えをお持ちですので
是非 お近づきにと思いまして」
「ええ お話をされると色々と勉強になりますしね」
「ええ そうですね それで引田さん 賞品はどうですか」
「ええ 女性群が多いのでお願いできますか」
「どうでしょうかね カタログとお買い物券って 私が考えているのは
ちょっとセクシーなナイトランジェリーなんですよ」
「わぁー 素敵ですね でもルコーワさんのってお高いじゃないですか」
「まあ 販売している時は高いですよ でも宣伝ですから ふふふ」
「そうですね 色っぽいのもいいと思いますよ」
「はい では2,3点用意しておきます」
「はい ご協力ありがとうございます 神山理事には明日連絡して
この件を伝えておきます 詳細はFAXで送りますね そうそう