2013年10月25日金曜日

Vol.1203 百日紅 -7-68



「ええ クラブをARXに変えたら調子良いですよ」
「へぇー あの高いの」
「ええ って言うかまだ日本で発売されていないんです それがあるんで」
「へぇー 凄いね どうしたの」
神山はアレックスジャパンとの関わりを掻い摘んで説明すると
「へぇー あのアレックスの最高責任者になったの 凄いね」
「まあまあ ところで加藤さん お手柔らかにお願いしますね」
「それがさ 駄目なんだよ 今は昔だね もう50過ぎると飛ばないし
寄らないし 入らないしだよ」
「えっ もう50ですか またぁー」
「今度の17日で52になるんだよ 参ったよ だからこちらからお願いさ」
「ははは でもHCは男性全員がゼロですから はい」
「えっ そうなの 大変じゃない」
「ええ 女性が頑張っている姿を応援って割り切った方が良いですよ」
「はぁー そうか 逆に頑張ろう ははは では」
「はい ありがとうございます」
電話を切った神山は加藤が17日に52歳になる事をメモした
(そうすると合同誕生日か まあそれでもいいか)

「失礼します」
「やあ いらっしゃい」
「素敵なお部屋ですね」
「ええ まあ みんなの評判は不思議な部屋って事になっています」
銀座物語の吉永美由紀は明るく活発そうで笑顔が素敵だった
洋子が冷たい麦茶を用意したので神山が
「洋子 こちらが銀座物語の吉永美由紀販売担当専務 こちらが私の
専属秘書を務めてくれている 田所洋子さんです」
女性二人が丁寧にお辞儀をして名刺交換をした
暫くすると杉田と奈々子が部屋に着たので 改めて紹介した
神山が今朝 婦人服部長と話した結果を説明すると ニコニコして
お辞儀をしていた
「ありがとうございます 隣の三山さんとお取引があるんですが
鈴やさんになくて 賞品の売り上げがあちらに行くと分かると残念で
それで引田さんに相談させて頂いたんです」
「分かりました ありがとうございます そうだ奈々子ちゃん
地下でケーキを買ってきてくれる 美味しいのをお願いします」
神山は奈々子に1万円渡し お願いをした
「はーい 私たちの分も良いですか」
神山が頷くとニコニコして部屋を出て行った
丁度その時に 本社秘書室から電話があり
「専務 秘書室に行ってきます 書留ですって」
「うん お願いします」

「吉永さんって 悪い時で90で廻られるとお聞きしていますが」
「ふふふ ほんと90だったり88だったりですよ 大崩はしないですね」
「ほぉー 翔 強敵だぞ 大丈夫かな」
「先輩 そうんなプレッシャーを もう 駄目です」
「そうそう 彼も参加しますよ それから先ほどいた両秘書も」
「へぇー 楽しいですね ふふふ」
「それで 賞品ですが 予算はどの位見ているんですか」
「ええ 大体50万円位です」
「えっ 50万円ですか はぁー」
「ええ 20万が1枚 15万が2枚ですね」
「あのぉー 僕はよく分からないんですが 御社の商品だと
どの程度のものが買えるんですか」
「ええ 揃えていただく初期段階ですかね」
神山は少し考え
「そうしましたら 私も参加しますよ 100万出します そうすれば
もう少し多く出せますか 要はもっと多くの女性に渡す事が出来ますか」
「ええ 大丈夫ですよ でも顧問がそんな事しなくてもいいですよ」
「いやいや これは女性にとって良い事でしたら 美しくなって
貰いたいですからね 男としては」
神山はそう言うと200万円分のGCを吉永美由紀に渡し
「なるべく 多くの女性に渡るようにしてください
そうだ 前夜祭がありますから その時に全員に配りましょうよ」
「わぁー ありがとうございます 何名ですか」
「えーっと 女性は全部で、、、吉永さんをいれて21名です」
「そうすると 250万円だと 一人12万5千円かぁー」
神山は引き出しからもう300万円分のGC出し手渡した
「これなら 例えば30万円と20万円でくじを引いて配る事が出来ますよ」
「まあ でもそんなに甘えて良いんですか」
「ははは 大丈夫ですよ」
「はい そうしましたら 封筒を用意して20万円分10個 30万円を
7個 45万円を2個 50万円を1個 お買い物券を用意しますね」