「はーい 大丈夫よ ここの宴会事業部と相談して盛り上げます」
「そうしてくれる 詳細は追ってFAXします」
「はーい 待っているわ ふふふ」
「じゃ 失礼するね ありがとう」
神山は亜矢子と由紀枝に見送られ ホテルを後にした
8月10日 月曜日 曇り
「おはようございます」
「よぉ 早いね」
「あなたこそ早いじゃない どうされたの」
神山は昨日ゴルフが終わると 真っ直ぐスタジオに戻らず
次長室にきてコンペの組み合わせなどを考えていた
「ははは これだよ もう28名だと敵わないよ ほんと」
「ご苦労様です そうよね ふふふ」
洋子は神山の考えた組み合わせ表をみると
「いいじゃない これだったら楽しいわよ きっと」
「ほんと 気を使ったんだよ 実はゴルフの帰りに考えていたんだけど
ほら運転していると 考えが纏まらなくて 昨日もここで練ったんだよ」
「そうよね 内藤さんと筒井さんでしょ 田宮さんもいるしね」
「そうなんだ もう 頭が痛いよ ほんと 翔も出るしさ」
洋子がクスクス笑いながら 自分の席に着くと電話が鳴った
「あなた 協会の泰子さんからよ」
「はい 神山です おはようさん」
「おはようございます お早いですね ふふふ」
「うん まあね なに?」
「ええ 今度のコンペですが先日面談された銀座物語とルコーワさんが
参加してくださる事と 銀座物語さんが賞品を出したいけれど
デリケートな品物なのでお買い物券とカタログで渡し その後鈴やさんで
商品と取り替えるという話なんですよ でも鈴やさんに入っていないので
その分がよその百貨店に行ってしまうと如何なものかって 事なんです」
「うーん しかし参加かぁー 参ったなぁー」
「ごめんなさい 理事が喜ぶと思いまして 面談の後に少し話をしたんです
そうしたら昨日の午前中に電話があり 両者共参加を申し込まれたんです」
「うん そうだね 僕がお昼の時にはっきりと言わなかったからね
そうすると 今の売場に入り込むわけだね 分かった
今日の午前中にでも部長と相談してみるね」
「わぁー よかった そうそうルコーワさんはナイトランジェリーを
提供してくれるって話していました 高いですよ あそこのは」
「そうか ありがとう どちらにしても参加OKです 詳細は泰子に
FAXで流すからね お願いします」
「はーい お願いします」
「あーあ 洋子 また2社増えたよ 参ったぁー」
「えっ どうして」
銀座物語とルコーワ参加の件を掻い摘んで説明した
「わぁー 凄いわね 泰子さんもあなたの事を思って行動したのね」
「うん まあありがたい事です でもこれでこの案はおしゃかだぁー」
「いいじゃない それでHCなんか聞いたの」
「あっ いけない 聞くのを忘れた」
神山は直ぐに泰子に電話をした
「ええ ルコーワの景山英美子さんは私とスクラッチ 銀座物語の
吉永美由紀さんは悪くて90って言われてました」
「えっ 景山さんが泰子とスクラッチ ほんと へぇー 参ったぁー
もう 強敵ばかりじゃん へぇー それであの可愛い専務さんが悪くて
90で廻るの へぇー どうなっているんだろー」
「って事で 景山さんはクラブでHC4と話していましたよ」
「へぇー 凄い実力者だね 泰子も強敵が表れたね」
「ええ 楽しみです ふふふ」
「わかった ありがとう」
電話を切ると洋子に
「ルコーワの景山さんがクラブでHC4だって 泰子とスクラッチだってさ
参ったぁー ほんと強敵が表れたよ とほほ」
「まぁー 私も練習しないといけないわね 強敵ね ふふふ」
神山が次長席で悩んでいると内藤から電話がはいった
「おはようございます 内藤です」
「はい 神山です おはようございます」
「実は山ちゃん 喜んで コンペですが時田さんと秘書の浮田さん それと
大熊工務店の加藤さんが参加します」
「えっ 時田さんがさ・ん・か ですか、、、はぁー」
「えっ 不味かった?」
「いえいえ 全然平気ですよ 加藤さんも参加ですね」
「ええ お顔をあわせるのも久しぶりなので 楽しみです」
「しかし スーパーショットの持ち主でプロですよ へぇー」