「はい 分かりました でも凄い金額ですよ」
「うん 無駄遣いしないで 貯金でもしなさい」
神山と真由美は顧問ご祝儀を車に乗せると 渋谷に向った
シブヤ ハイアット ホテルのラウンジに着くと泰子と香織が手を振って
合図をした
神山たちが席に着くと香織が
「食器類は泰子の提案で全て同じものを揃えました ふふふ 私も
柄にとらわれない 大きさにとらわれない そんなのが好きです」
「よかった それで泰子 足りたかな」
「ええ 充分でしたよ それで不動産屋に聞いたら 食器なら運んでも
OKと言われたので 私の車で運んで置きました」
「そうか ありがとう こんな時便利だね」
「それで神山さん 香織さんも欲しいって あの車」
「うん いいよ でもマーチはどうするの」
「ええ あれは母親の車なんですよ お願いします」
「そうすると 真由美も欲しいよな」
「へへへ お願いします」
「よし 車は後日だ じゃ家具を買いに行こうよ」
渋谷の家具専門店に行くと店員が神山の事を覚えていて話は早かった
いつもと同じようにチェストなのどの家具 キングサイズベッド
羽毛布団やタオルなど そのほかに30畳用のクーラー2台や照明器具
全て明日の18時配達にしてもらい 435万円をギフトカードで支払い
店員が勘定するのに手伝い店員も勘定をした
「神山様 確かに435万円ございます ありがとうございます」
「それで同じセットをもう1組ください 大丈夫かな」
店員は在庫を確認したが大丈夫という事なので更に435万円を払った
配送伝票に届け先を記入すると 部屋番号が隣なので
「あのぉー お部屋がお隣でよろしいですね」
「ははは そうそう うん 間違っていないよ お願いします」
「はい では明日18時にお届けに伺います いつもありがとうございます」
「では 明日18時にお願いしますね」
神山たち4人は家具専門店を出ると 家電量販店に行った
家電量販店では 中型の冷蔵庫 洗濯機 電子レンジ パソコンやTV
など 殆どの家電製品を揃えた
ここでもギフトカードで330万円を支払い 明日18時に
届けてもらう事にした 店員に
「あのぉー もう一組隣の部屋に届けて頂けますか」
店員は在庫確認をすると神山に
「はい 大丈夫です そうしましたら あと330万円です」
神山はここでもギフトカードで支払いを済ませた
「さあ みんな 忘れ物は無いかな」
「はーい ありません でもお腹がすいた」
「ははは そうだね そうしたら上原の駅前寿司に行ってくれる 僕は
車を置いて 直ぐに行くから そうだ香織 一緒に来てくれるかな」
「はーい 了解です」
神山は泰子と真由美を見送ると自分の車でスタジオに戻った
祐子が食事の支度をこれからと言うので 一緒に寿司屋に向った
「それで香織 昨日顧問になったところ以外で流通体制が確立されている
会社をリストアップして欲しい」
「はい 例のグラスですね」
「うん そうだ それでこちらから話しかけると足元を見られるから
絶対にこちらからは連絡を取らないで欲しい」
「ふふふ やりますね わかりました それで飛びついて着たらですね」
「うん その方が面倒はないよ 生産体制も整ったしさ 後は売るだけさ」
「はい 分かりました しかし凄いことですね」
「うん まあ僕ひとりでは出来ないが 周りが頑張ってくれているしね」
話していると上原の駅前寿司についた
暖簾をくぐり店内に入ると 由貴と桃子も同席していた
「わぁー 神山さん お久しぶりですね ねぇー桃子ちゃん」
「ほんと この頃全然だもの いいわね香織さん ふふふ」
「おいおい 苛めないでくれよ これでも大変なんだから」
「そうね 真由美さんと香織さんのマンション探しと 家具や家電の購入
うん すごーく大変ね ふふふ」
由貴の一言でみんなが大笑いした
神山はみんながこの様に楽しく話せるのも ゴルフの時に顔合わせを
したからだと思った それ以上に学生時代に語学で切磋琢磨した仲で
大人になった今は 神山を中心に色々と話ができると思った
「ねぇー お嬢様 お願いだからさ もう少し声を小さくしてくれる
さっきから他のお客さんがこちらを見ているんだよ お願い」
「まあ 神山さんらしくないわね いいじゃない 見たければ ねぇー」