「そうね」
「それはそうと 練習はしている?」
「ふふふ 分かるでしょ あなたと一緒の時が多いのに そんな出来ないわ」
「まあ そうだよな」
二人は顔を見合わせ笑った
寿司を食べ終わるとマンションに戻り 気持ちの良い部屋で寛いだ
洋子は久しぶりの交わりに何度も快楽の頂点を迎え果ててしまった
7月27日 月曜日 快晴
昨日は由紀枝がスタジオに来て 外でバーベキューを予定していたが
あいにくの雨で急遽 ホテルでの食事になった
今朝は昨夜の雨が嘘のように快晴で 早い時間に起き由紀枝と祐子の
寝顔にキスをするとテラスでビールを呑んだ
蝉の鳴声や野鳥の歌声が聞こえてくると 祐子と由紀枝が目を覚ました
「わぁー 神山さん 早いですね まだ7時前ですよ」
「うん まあ 昨夜は早く寝られたからね さあ練習でもしようか」
「わぁー 熱心ですね ふふふ ねぇー祐子さん」
「そうなのよ 以前は朝もSEXしてくれたのに この頃は練習ばっかり」
「ふふふ そうなの でも夜はたっぷりしてもらえるからいいじゃん
さあ 練習 練習 いきましょうよ」
「私は朝食の支度をするから 良いわよ 私のクラブ使っても」
「へへへ 実はもって来ているんだ マイクラブ」
「へぇー 凄いわね」
「だって ほら時間があれば練習が出来るでしょ だから車に積んでいるの」
「そうか なるほど そこから考え直さないと駄目ね ふふふ」
神山と由紀枝は庭に出てスイングチェックをしながら 素振りの練習をした
先日祐子が購入した通称鳥かごで実際にボールを打つ練習もした
22日の大掃除が終わった時に 庭の掃除もしてもらい祐子が植木屋に
ゴルフ練習ネット設置を聞くと 植木には全然影響ないと言われた
23日に鈴やのゴルフ用品売場で練習ネット一式を購入し
庭でゴルフの練習が出来るようにした
「相変わらずいいスイングで 凄いですね ふふふ」
「うん 泰子からまずクラブに慣れて それからスコアアップと言われたよ」
「そうね 私もあそこの練習場でレッスンプロに言われました ふふふ」
「そうだね 折角のいいクラブだから いいところを引き出さないとね」
祐子は神山と由紀枝の練習が1時間と読み それに合わせ調理をした
焼き魚の香ばしい匂いが神山と由紀枝のところに漂うと
「おお そろそろ朝食だね いい匂いだ」
二人がスタジオに戻ると ちょうど料理がテーブルが並べられていた
神山が思い出したように東都食品から買ったサラダ缶詰を出し
試食をする事にした
「由紀枝 ホテルにもこの缶詰が届くよ それでパテントの件があるので
公にしないで欲しいんだ お願いしますね」
「はーい 支配人から伺っています 大丈夫よ うん 美味しいわよ
前回のサラダより美味しいわ レタスだけじゃなくて パプリカや
赤玉ねぎも入っていて 見た目も綺麗ね」
「うん どうだろう 売れるかな?」
由紀枝と祐子は顔を見合わせて
「300円でしょ 大丈夫よ 絶対に ねぇー祐子さん」
「ええ これだけ入っていて ドレッシングも付いていて 大丈夫よ
私も買うわ だって3年はもつんでしょ だったら買うわね」
「そうよ 夜勤の時やサラダだけお買い物ってめんどくさいし ふふふ」
「そうか よかったよ それでホテルにはアンケート用紙も入れたので
お願いしますね」
「はーい 了解です」
朝食を食べ終わると3人は朝寝をした
9時を過ぎた頃にVWの社員が来て納車が行われた
「わぁー いいわね ポジションが凄く良いわ」
「ほんと これなら御殿場からココまで来ても疲れないわ ふふふ」
「まあ 程ほどに運転してね」
「はーい 了解でーす」
祐子と由紀枝は玄関までの敷地内をクルクルと運転していた
「じゃ 東京駅まで換金に行こうよ 自分の車に乗って」
「わぁー 嬉しいわ ふふふ」
由紀枝と祐子は神山の先導で東京駅近くにある銀行にいった
換金をする時に神山が
「換金の額は 祐子と由紀枝が1億5千万円 そう書いてね」
「えっ 1億で良いですよ そんなぁー ねぇー祐子さん」
「そうですよ 私も1億で充分ですよ」
「うん まあまあ 洋子と僕は5千万円と決めているんだよ」
「はーい 分かりました では1億5千万円頂きますね」
「うん そうしてください」
換金の手続きを終えるとスタジオに戻った