デザインを打ち合わせをしているので 最終判断をして欲しいとの事だった
神山がGプロの部屋に行く事を洋子と泰子に告げると
二人はコーヒーを飲みながら話していたが
「では 失礼しますね ありがとうございました ふふふ」
泰子は二人に丁寧なお辞儀をすると部屋を出て行った
神山がGプロの部屋に入ると杉田やアルタの高橋孝一らが 立ち上がり
挨拶をした
「おいおい 考ちゃん どうしたの」
「ええ 実は杉田部長から言われまして はい」
「翔 何を言ったの?」
杉田は先ほどGプロの面々と会ったときに 挨拶が無かった事が気になり
礼に始まり礼で終わる事を話したと神山に伝えた
「分かった うん そうだね 考ちゃん達も気をつけようね」
神山は会議テーブルの上座に座ると 杉田がデザインを見せながら
説明をしていった
全てのデザインを見終わると
「良いじゃないか 良く短時間でこれだけ纏めたね 凄いよ うん
考ちゃん ありがとう」
「ええ 杉田部長のたたき台がよく こちらも仕事がしやすかったですよ」
「そうか 良かった」
「ほんと こちらに来られてから 休み無しですよ ははは 僕等も
頑張らないといけないですし 大変でした」
「そうか それで翔 これを1客づつでも彫ってみるといいよ」
「えっ だって31競技もあるんですよ 大丈夫かな」
「おいおい 遊びではないんだ どんな時でも試作は必要さ だろ」
第27回シドニー夏季オリンピックは 2000年9月15日から10月1日までの
期間 オーストラリア シドニーで行われる予定 競技種目は31競技
陸上競技・競泳・飛込・水球・シンクロナイズドスイミング・バレーボール
サッカー・テニス・ボート・ホッケー・ボクシング・ウエイトリフティング
体操・バスケットボール・レスリング・セーリング・卓球・馬術・自転車
ハンドボール・トライアスロン・フェンシング・ソフトボール・テコンドー
柔道・バドミントン・射撃・近代五種競技・アーチェリー・野球・カヌー
が行われる
「分かりました では早速試作に取りかかります」
「うん 向こうにいるオペレーターと相談しながら製作をしてください
そうそう 考ちゃん 出来上がったら 個別の写真と集合写真の撮影」
「ええ 了解ですよ カタログや商品に添える写真ですね」
「うん そうだな 翔 そうしたらシドニーオリンピックのエンブレムが
あるからそれも作ったほうがいいね そうしよう」
「そうか 分かりました 早速デザインを起こします」
「うん 裏側が問題だな オーストラリアをモチーフにしたものを
なにかデザインしないといけないね」
「先輩 大会マスコットが3種類あるんですよ それを使います」
「うん 分かった じゃその線でいこう 頼んだよ そうだ考ちゃん
ARXで販売するんだが CMを作ろう あとインターネット用の
デザインなど どこまで宣伝するか纏めて行こうよ」
「ええ 大枠はJr社長と決めています 詳細はまだ決まっていません」
「うん ありがとう 兎にも角にも商品が出来ていないと動けないね
翔 頼んだよ あと2年だからね 最低でもGOLのオープン時に
ARXブースに並べなければいけないんだ いいね」
「はい 急ぎます」
「うん 商品撮影や箱の製作などまだまだ未定の部分があるからね
考ちゃんもお願いします」
「ええ ほんと GOLが終わって 今度はこちらで大変ですよ ははは」
神山は杉田に10万円渡すと
「まあ今夜はスタッフと一緒に これで美味しいものでも食べなさい」
「はい ありがとうございます 高橋さん って事で今夜空けてください」
「はい 部長 分かりました」
神山は状況を確認すると次長室に戻った
部屋に戻ると直ぐにNNの祥子から電話があった
「こんにちわ」
「やあ」
「実は これからですが お時間よろしいでしょうか」
「ああ メンズの件ですか OKですよ それで何時ごろ?」
「ええ できれば直ぐにお願いをしたいのですが」
「了解です お待ちしています」
神山は次長席でNNブースのランニングプランを考えていた
暫くするとニーナ・ニーナの祥子とデザイナー2人がやってきた
今回はファッションデザインの方向性を決めるためだったが話は
GOLのランニングプランまで及んだ
二人のデザイナーと話していると いいアイデアが出てきたので
Gプロの高橋孝一を呼び 打ち合わせに参加してもらった
神山は大きな流れ(年間ストーリー)を話すと デザイナーや高橋孝一は