「そこで悩んでいるんですよ 実は」
「そうしたらどうでしょうか パッケージに和風ドレッシングとか
洋風ドレッシングって完全に差別化をすれば いけるんじゃないかな」
「そうかぁー その手がありますね」
「そうですよ ほら焼き鳥の缶詰だってタレと塩味ってあるじゃないですか
あの感覚で パッケージの色も変えていけば 消費者にわかり易いし
生産段階で調整が出来ると思いますよ」
「そうですね ありがとうございます」
「それで試食は幾つあるんですか?」
「ははは 参りました そこまで読まれているんですね 実は和風を200
洋風を200用意してきました」
「良いですよ 仕入れで買いますよ で以前のようにアンケートですね」
「はい 前回同様お願いします いつも気を使ってくださり
ありがとうございます 感謝しています」
神山は4万円を支払うとサラダ缶詰を受け取りアンケートに協力してくれる
人間を頭の中で整理をしていた
神山は田宮が帰るとゴテンバ グランド インの椿に電話をしてアンケートの
協力を要請した
快く引き受けてもらい次に伊豆赤沢ホテルの山本にも電話をした
「良いですよアンケート ありがとうございます」
「済みませんが パテントの関係で公にしないでください」
「はい 大丈夫です そうそう ゴルフ場の件ありがとうございます
神山様がメンバーになってくださると 大変ありがたいです」
「ははは まあ 皆様にご迷惑の掛からないよう プレーを楽しみますよ」
「はい こちらにも遊びに来てください お待ちしています」
電話を切るとアルタの内藤社長に電話をし掻い摘んで話すと
「大丈夫ですよ 小田原には私から電話を入れおきます」
「ありがとうございます 早速送らせていただきます」
電話を切ると洋子に ゴテンバ グランド インや伊豆赤沢ホテル アルタの
小田原工場にサラダ缶詰を送るよう指示をし
「さあ 残った分だが 本社人事に20、20渡して 後はお友達に渡すか」
「はーい そうね その方が色々と意見が出るわ きっと」
神山は由紀枝や亜矢子 泰子や香織など8人に2缶ずつ配る事にした
「じゃ アンケート用紙を準備して一緒に送ってください お願いね」
「はーい 了解です ふふふ 早速今夜にでも頂きますね」
「うん そうだね お願いします」
17時を過ぎた時に由紀枝から電話があった
「やあ こんにちわ」
「当ったわよぉー」
「おお 凄いや やったね」
「ねえ 祐子さんとも話をしたんだけど 5月の末に祐子さんと買った
宝くじの番号が同じなのよ これって凄いわ」
「へぇー そんな事があるんだ へぇー」
「ねえ 私 26日の夕方にいってもいいかしら」
「ああ 翌日納車だものね いいよ そうしたら納車の後に換金しよう」
「はーい では明日お願いしますね ふふふ」
電話を切ると洋子が
「ねえ 宝くじ 当ったの?」
「うん 1等の2億円と前後賞が当ったよ それでね5月末に祐子と買った
宝くじの番号が同じだったんだ 驚きだよ」
「へぇー そんな事があるんだぁー それこそ凄い確率ね
ねえ 私 1億もいらないわ 5千万円でいいわよ」
「うーん そうしたら僕も5千万円にして 祐子と由紀枝で分ければ良いや」
「そうね そうしましょう」
「洋子 久しぶりに代々木のアパートに行こうか 掃除もすんでいるし」
「そうね 行きましょうか」
二人は久しぶり代々木のマンションにいった
「ほんと 綺麗になっているわ」
「うん 祐子から聞いたが丸一日かかったそうだよ」
「そうね ほんとこの頃ご無沙汰だもんね ふふふ」
「そうしたら先に お寿司でも食べようか ほら先日行ったお寿司屋」
「ええ そんなに遠くないし歩いていきましょうよ」
泰子のマンションに近い寿司屋はココからも近く歩いても10分位だった
店に入ると大将の威勢のいい掛け声で迎えられ カウンターを案内された
おつまみや生ビールを注文すると直ぐに運ばれてきた
ゲタの鮮魚をつまみながら洋子に
「8月に入ったら 伊豆山カンツリークラブでもいこうか」
「いいわね そうするとこのあいだのメンバーを連れて行くの?」
「うーん 今回は洋子 由紀枝 泰子と僕の4人でいこうと思っている
ほら 正式なメンバーだからね」
「そうか でも祐子さんはどうかしら?」
「うん 仕方がないよ 今回は我慢してもらう」