今日は6社が顧問依頼をしてくるので よく見ていると
清涼飲料を販売しているギャオ・コーラの東日本 西日本 中部日本と
3社が顧問を依頼してきていた よく考えるとここも輸送ルートが確立され
グラスの販売ルートに使わない手は無いと思った
先日 泰子から教えてもらった貿易会社もリストに上がっていたが
もう一つ気になる会社があった
資料をよく読むと洋酒関係の輸入を専門に手がけていて 有名なビールも
ここを経由して国内販売されていた
「香織 この資料で 東亜貿易という会社と 富士輸入って会社だけど
資料を読んでいると 内容は同じみたいだね」
「ええ 東亜さんは東日本で富士さんは中部ですね 業務内容は殆ど
同じだと思っていただいて構いませんよ」
「しかし あの有名な輸入ビールが東と中部と輸入会社がちがうんだね」
「ええ 私も驚きました ほら 輸送ルートがあるじゃないですか
その関係もあるようですね」
「なるほど しかし 面白い世界だね ははは」
「ええ 可笑しな世界ですね ふふふ さあそろそろよろしいですか」
神山は時計を見ると14時少し前だったがOKをだした
この日は顧問依頼会社が6社あり 共に神山の顧問契約に関する契約書に
サインをしてもらい顧問を引き受けた
会社名は株式会社ギャオ・コーラ東日本販売 株式会社ギャオ・コーラ
西日本販売 株式会社ギャオ・コーラ中部日本販売 株式会社東亜貿易
株式会社富士輸入 株式会社三重畜産 と6社で 給与と顧問手当てで
月1000万円 毎月18日 スイス銀行振り込み 当日が土日祝の場合は
前営業日 賞与6000千万円 7月14日と12月14日の年2回と
決めた 香織も6社の専属秘書として手当や給料 賞与も貰えるようにした
今回は三重畜産を除き5社にシドニーオリンピック記念限定クリスタル
グラスの販売の件を話しをすると快く引き受けてくれた
正式なパンフレットを渡し まずは会社でクリスタルグラスを購入するよう
勧めると 購入についてもいい返事が貰えた
神山は卸販売については全て アレックスジャパンが行うということを話し
宣伝媒体も全てARXJPから配布される事も付け加えた
神山は面談が終わると杉田に電話をした
「翔 グラスの件だが 今 大丈夫かな」
「はい 大丈夫です」
「実は国内販売を前倒しで行いたい そこでシリアルナンバーだが1番から
ではなくて 5000番からお願いしたい それが一つ それと最初は
バラを作って欲しい これが2つめ 最後はいんちきだが 輸出輸入を
行わないで 販売できる方法をJrと詰めて欲しい 以上」
「はい 最後だけですね 難しいのは そんなに早く売れるんですか」
「うん まだ正式ではないけれどね かなりの数が捌けそうだよ」
「はい 早速Jrと詰めます ありがとうございます そうそう あの後の
会議内容は洋子先輩が全て先輩に話されると言っていました」
「そうか わかった ご苦労様」
「では 失礼します」
神山は電話を切ると香織と一緒に顧問契約のご祝儀を車に積んだ
「香織 これから赤坂のたなかに行こうか?」
「えっ 予約をしていないからどうかしら」
「じゃ 聞いてみて 電話番号は分かる」
「はい 大丈夫です」
香織は直ぐに赤坂料亭たなかに電話をした
「理事 大丈夫でした これから30分で伺いますと伝えました」
「うん ありがとう」
神山は次長室で留守番をしている洋子に電話をした
「神山ですが お疲れ様 それで今日はそちらには戻らない それと先ほど
翔に宿題を出しておいたので それを解決して欲しい」
「はい 分かりました 本当にごめんなさい」
「それから アルタの会議室で話された報告は月曜日に聞きます そうそう
明日は休んでいいよ 以上かな」
「はい 分かりました では失礼します」
洋子は少し元気が無かったが 神山が元気づける事ではないと思い
そのまま電話を切った
杉田に出した宿題を何処まで手伝いできるか ちょっとばかり楽しんだ
「さあ では行こうか」
眞鍋香織はニコニコして蒼いBMWに乗ると銀座を後にした
赤坂の料亭たなかにつくと香織を降ろし
「近くの駐車場に置いてくるよ」
神山はスタジオに蒼いBMWを置くと祐子に
「祐子 これからまだ仕事があるので先に寝ていいよ」
「は~い 分りました 気を付けてね」
神山は歩いて料亭たなかに戻ると仲居が部屋まで案内してくれた
前回とは違う部屋だったが間取は同じで襖が2箇所有り一つは舞妓さんが
芸を見せる場所でもう片方は床が用意されていた