ドアがノックされると香織と泰子が紙袋を提げて部屋にきた
「やあ ご苦労様 ありがとう」
「ほんと 凄いですね まだ来るんですもの ふふふ」
「おいおい 泰子 一杯きたほうが嬉しいでしょ」
「まぁー 私は理事に抱いてもらった方がいいわ もう 香織さんばかり」
「また 嫉妬しないの よしそれでは真由美 いこうよ」
4人は台車に書留が入った紙袋を乗せ 神山の車に積み込んだ
タクシーで日比谷パレスホテルに着くと 最上階のレストランに入った
入り口で予約を聞かれたので神山と名乗ると 受付嬢が厨房に消えた
暫くするとここの支配人 二ノ宮が現れお辞儀をすると席を案内した
「神山様 ご無沙汰しています」
「うん 申し訳ないね こちらも色々な所に伺うもので」
「それで本日は コースでよろしいでしょうか」
「うん お願いします 最初は生ビールをください それと簡単なおつまみ」
「はい 畏まりました 少々お待ちくださいませ」
生ビールとおつまみが運ばれると乾杯したが神山がウエイトレスを呼んだ
「申し訳ない 二ノ宮さんをお願いします」
ウエイトレスが厨房に入ると直ぐに二ノ宮が神山のテーブルにやってきた
「神山様 なにか不具合がございましたか」
「いやいや ごめんなさい お肉を注文したいのですよ ほらコースの
お肉より美味しいお肉を2人前 半分にして頂き4人で頂きます」
二ノ宮は苦情でない事が分かりほっとして頷き 厨房に戻った
生ビールが終わると泰子が赤ワインを注文してコース料理をたべた
「美味しいわね ねぇ神山さん」
「でもさ 御殿場のホテルの方が美味しいでしょ」
「ええ 言われるとそうですね ふふふ」
「うん ここはお肉の仕入れに気を使わないほうだと思う 以前来たときと
そんなに変わっていないもの」
「へぇー そうですか でも私は久しぶりだから美味しいわ」
3人の女性たちは一人でも充分目立つのに 3人が楽しそうに話して
食べているので余計に目立った
周りの観光客などが泰子や香織 真由美をじろじろと見始めた
「おいおい 少し静かに食べようよ 楽しいのはいい事だけどさ ねっ」
3人は顔を見合わせてクスクス笑いながらステーキを食べた
デザートを食べ終わり神山がギフトカードで精算すると泰子が
「じゃ 私と香織さんはここで失礼しますね」
「うん でも6時になったら建築協会のビルに着てよ ほら家具を買うから」
「はーい 了解です ふふふ 渋谷でしょ」
「うん そうだよ そうしたらさ食器類を2組 香織と真由美の分
僕の趣味っていうか そこら辺で買っておいてよ どうかな?」
「ふふふ 大丈夫よ そうしたら食器類は買って良いですね」
神山は泰子にギフトカード300万円分を渡し
「明日から入居可能だよ そうだ 明日の夕方に配達 うんそうして
ほらガスや電気も明日夕方に来てもらうからさ」
「ふふふ 了解です では失礼します」
泰子と香織を見送ると 次のタクシーで建築協会のビルに戻った
神山はいつものように30分寝かせてもらい起きるとすっきりした
「いつもありがとう」
「ええ 時間を作ってくださいね ふふふ」
「うん 分かった」
「ふふふ さあそろそろよろしいですか」
神山は時計を見ると14時少し前だったがOKをだした
顧問依頼会社が10社で 各社とも事前に内容を検討していたのか
顧問契約に関する契約書に簡単にサインをしてもらい顧問を引き受けた
会社名は株式会社ヤマト資材 株式会社愛知建材 株式会社福島建設
株式会社キューブ 株式会社西部建築 株式会社石川道路建設
株式会社池田設計建設 株式会社宮里建材 株式会社青木組 株式会社
中島建設 10社で 給与と顧問手当で月1000万円 毎月18日
スイス銀行振り込み 当日が土日祝の場合は前営業日 賞与6千万円
7月14日と12月14日の年2回と決めた
真由美も6社の専属秘書として手当や給料 賞与も貰えるようにした
面談が早く終わり 真由美は香織に電話をした
「うん そうなの 30分位早く終わったわ ふふふ 待ってね
理事 今 香織が出ています」
「うん 替わるよ
神山です」
「はい お疲れ様でした それで今 渋谷ですが 何処で会いますか」
「うん そうしたらさ 今朝のラウンジでお願いします」
「はーい 分かりました お待ちしています」
電話を切ると真由美が神山にキスをして
「あなた ありがとう ふふふ あんなにお給料を頂けるなんて」
「うん お願いしますね 僕のガード役だからね」