「そうでしょ だからここに居た方が 楽しいのよ ふふふ」
二人は渋谷の夜景を見ながらカクテルを楽しむとスタジオに戻った
7月25日 土曜日 曇り
「おはようございます 早いですね」
「うん ほら今日と明日は協会の面談が無いから少し早めに出て 仕事に
集中したかったんだ」
「そうね ほんと協会の仕事もこなさなければいけないなんて大変」
「うん しかし腕のいい秘書がガードしてくれているから楽だけどね」
「ここにも腕のいい秘書がいますよ ふふふ」
「ははは まあまあ」
洋子が席に着くと本社秘書室から電話があった
「秋山です おはよう洋子」
「おはようございます どうされたの 朝早くから」
「うん ゴルフ場から書留が来ているの お認めを持って来て」
「はーい 私だけかしら」
「ううん 常務のお認めもお願い でも凄いわね 聞いたわよ」
「うーん お友達の紹介ですって ふふふ」
「ほんと 羨ましいわ 綺麗になるしゴルフ場から書留だし ふふふ」
「じゃ 私と交代する?」
「うーん お休みが無いからこちらで我慢するわ」
「では 直ぐに伺いますね」
洋子は電話を切ると神山に伊豆山カンツリークラブから書留が来たことを
伝えると印鑑を借りて本社秘書室にいった
「もしもし 由紀枝でーす おはようございます」
「やあ おはよう」
「伊豆山カンツリークラブからメンバーズカードが届きました
ありがとうございます ふふふ」
「そうか 僕の所は今 洋子が秘書室に取りに行っているところだよ」
「へぇー 私のところは昨日の夕方届きましたよ ふふふ
これでゴルフが無料で出来るなんて 最高だわ」
「そうだね よかった 納車もあさってだろ そうしたら8月に入ったら
みんなで行こうか?」
「ええ いいわね 早めに教えてね」
「うん 了解です」
電話を切ると直ぐに電話がかかってきた
「泰子です おはようございます」
「やあ おはよう 伊豆山カンツリークラブのメンバーズカードが届いた?」
「あらっ そうなのよ よく分かったわね」
「うん 今 由紀枝から電話があったよ 僕の所にも届いたみたいだ
洋子が秘書室に取りに行っているんだ」
「ふふふ これで正式なメンバーね 頑張ろうっと」
「うん そうだね 由紀枝にも話したが 8月に入ったらいこうよ」
「ええ お願いします その時は自分の車で行くわね」
「どうですか 調子は」
「ええ 昨夜も首都高や東名を走ったの 全然ブレないわ凄く運転しやすいし
200k走っても全然疲れないわよ」
「へぇー そうなんだ」
「ただね 燃費が9kだからそこだけネックね」
「まあね 仕方ないよ」
「では 日にちが決まりましたら 早めに教えてくださいね」
「うん じゃ」
電話を切ると洋子が本社秘書室から戻ってきた
「はい これがあなたの分よ」
洋子が書留を渡すと神山が
「洋子がさ 秘書室に行っている間に 由紀枝と泰子からメンバーズカードが
昨日届きましたって 連絡が有ったよ 凄く喜んでいたよ」
「良かったわね でも早いわね」
「うん 入金を確認しているからだろと思うよ」
神山はカードを名刺入れに入れようとしたが 満杯になり
「参ったな もうカードが入らなくなったよ どうしよう」
「そうしたらカード入れを買った方が良いわよ 10枚くらい入るし」
神山は財布にカード入れや小銭入れが付いているのが嫌いで お札だけ入る
札入れをニーナ・ニーナブティックで購入したが 免許証は昔から
使っている少し厚いもので 名刺も入るようになっていた
「ねえ ビトロで見てくれば もしかしたらNNでもあるわよ」
神山は店が開店したら売場に行こうと決めた
洋子がソファーでメンバーズ規約を読んでいると電話が鳴った
「あなた 亜矢子さんからです」
「おお 分かった」
「亜矢子です 早い時間でごめんなさい ふふふ」
「うん もうスケールモデルが出来たの?」