話したら お家賃だけ援助してくれれば ここに来たいって」
「そうか その方が安心だよな うん 分かった そうしたらタクシーで
大至急不動産屋に来るように伝えなさい」
香織は真由美に連絡すると ニコニコしながら頷き
「神山さん OKです 直ぐに不動産屋さんに来るそうです」
「了解 じゃ 部屋の中を確認しようか」
担当員の説明で部屋の隅々まで説明をしてもらい 不動産屋に戻った
不動産屋で手続きをしていると真由美が現れ
「理事 おはようございます ありがとうございます」
「うん まあ 隣が男性より良いだろうと思ってさ」
「まぁー そんな 品行方正ですよ ねぇー香織」
「そうですよぉー 心を入れ替えたんですもの ねぇー真由美」
二人の話を聞いていた女性担当員がクスクス笑った
「そうすると 入居は明日からでもOKですね」
「ええ 神山様のご紹介でしたら大丈夫です ふふふ」
「分かりました そうすると仲介手数料と敷金礼金 前家賃で5ヶ月分
それと日割り家賃ですね」
「はい 日割りが明日ご入居で93548円と50万円です」
神山は2部屋分の日割り家賃 手数料 敷金礼金 2年分の家賃として
600万円を支払うと
「はい 少々お待ちくださいませ」
女性担当員はお札を3回数えると お釣りを用意した
「一部屋6452円ですので12904円のお返しです」
「うん ありがとう それでこのカードキーを1枚ずつ追加して欲しい」
「はい 一枚1万円ですから2万円です」
神山は2万円渡すと 担当員は予備のカードを製作した
カードキーを受け取ると神山は二人に
「そうしたらさ 今夜にでも渋谷で家具を買おうよ」
「えっ 大丈夫ですか 時間がタイトですよ」
「ははは 膳は急げでしょ そのくらい大丈夫だよ」
「まぁー でもありがとうございます 嬉しいわ香織」
神山に寄り添う香織をみて真由美が
「香織 昨夜抱いてもらったでしょ いいなぁー」
「うん 一杯抱いて貰ったわ ふふふ でもこれから近いからいいでしょ」
「そうね 隣通しだから 直ぐだものね ふふふ」
「じゃ お仕事お仕事 送っていくよ」
神山は香織と真由美を車に乗せると 建築協会が入っているビルで止めた
「じゃ香織 お昼に来てね 待っているわ」
「はーい 書留を持って行きますね」
建築理事室に入ると真由美が神山に今日の面談会社資料を手渡した
神山は真由美の入れてくれたコーヒーを飲みながら目を通した
「おーい 真由美 この資料って大丈夫?」
「えっ 何がですか?」
「だってさ 顧問契約したいって会社が10社もあるんだ」
「ええ 先方から電話があったときに 顧問契約に関する契約とか顧問料も
きちんと伝えたうえでの話です だから私も驚いているんですよ」
「だよな ほんと顧問料で会社が潰れたらこちらも責任感じるしね」
「そうですよね だからFAXでも資料を送らせて頂いていますよ」
「そうか 分かった しかし大丈夫かな 真由美 この10社を調べてよ
分かる範囲で良いよ 悪いけれど どうも心配だ」
「はい 直ぐに調べられますから お待ちください」
真由美はPCで顧問依頼を希望している10社の経営状態や入出金状態
金融機関借入れ状況など多角度で調べてみた
「理事 全ての会社がクリアーしています 調べたのは5年間の経営状態
これは株の配当まで調べました 入出金ですがこれもここ5年間 取引が
ある金融機関だけになっています 最後に金融機関の借入れですが
これも5年間では全然問題ありません」
「そうか しかし余り聞かない企業ばかりだね」
「ええ 資料にもあるように地方で活躍している一流企業です」
「そうみたいだね 分かりました」
神山は再び資料を熟読した
暫くすると真由美が
「理事 そろそろお昼です 香織さんと泰子さんも来ますよ」
「おお もうそんな時間か ありがとう で何を食べる?」
「ふふふ 以前食べられたステーキ どこだぁー」
「うーん ここいらでステーキっていうと、、、日比谷のパレルホテル?」
「ピンポーン 如何ですか?」
「うん そうしたらさ 担当支配人の二ノ宮さんに電話をしなさい
きっといい席を用意してくれるよ そうそう僕は鈴やにした方がいいな」
真由美は早速 日比谷パレスホテルに電話をすると二ノ宮に席の予約をした
「理事 OKですよ ふふふ」
「うん あそこも美味しかったな 懐かしいな」