本日は お忙しい所 ありがとうございます」
時田が頷き神山がお辞儀をするとみなでお辞儀をして部屋を出た
次長室に戻るとアレックスたちが再び神山に
「凄いですね 専務って」
「おいおい 僕にとっては肩書きは不要だよ 仕事だよ 仕事 ははは」
「まあ さっきは喜んでいたのに ねぇー涼子さん」
「ふふふ でも素晴らしいですよ 専務って」
「うーん わかった ありがとう それでこの分は今日持っていける?」
「ええ 大丈夫です 車2台で来ていますから」
「うん お願いします それからアレックス氏に宜しく伝えてね
こちらからもFAXを流しておきます」
「はい 了解です しかし美しいグラスです ねぇ涼子」
「ええ これが引き出物になるなんて 嬉しいです ふふふ」
「これからは 別部門で売り上げを見込めるから 安心だねJr」
「ええ 父親に感謝していますよ」
「でもね Jr 日本でも売り上げを伸ばそうと考えている 大丈夫だよ」
「へぇー 神山さんがそんなマジックをするんですか 楽しみです」
「うん まだはっきりは話せないのでココで 勘弁してね」
アレックスたちが部屋を出て行くと神山は改めて命課をみて
「しかし 専務だって もう怖いね」
「下のものからすると羨ましいわよ 凄いわね おじ様と一緒でしょ」
「うん いいのかな 困ったものです」
「でも 協会で理事をされているでしょ そこで顧問を受けていると
結構 常務より専務の肩書きが強いと思うわ あなたが考えているより
まわりはもっと敏感に反応していると思うの」
「そうかな だってさ 牛肉の焼き方にしろワインのうんちくにしろ
プライベートな部分がだよ それが顧問になるんだよ ほんと疲れるよ」
「ふふふ いいじゃない 有名税よ ねえ 11時のアルタですが
車でいくんでしょ」
「うん そうだ 翔の車に乗せてもらうのも手だね どう?」
「ふふふ 私たちは自分の車で行きましょうよ」
「うん そうだね わかった」
10時少し前に次長室に山崎絵里華が訪ねてきた
「やあ いらっしゃい」
「神山常務 じゃない専務 おめでとうございます 私 本日付けで
催事課勤務になりました ありがとうございます」
「うん あそこには倉さんや翔 屋敷君も頑張っているから 仕事は
凄く楽しいよ まあ大変だけどね」
「はい 奥村課長からも言われました 頑張りますのでお願いします」
「うん 焦らないでいいから じっくりと学んでくださいね」
「はい ありがとうございます では失礼します」
山崎絵里華が部屋を出て行くと神山は
「へぇー 若いと初々しいね ねぇー洋子」
「まぁー 若くなくて失礼ね もう」
「いやいや 変な意味じゃなくてさ 男でも そう翔だってロボットだろ
そういう部分が初々しくて なんかさ助けたくなるってそんな感じ」
「いいですよ 私の事は助けて頂かなくても はい」
「おーい そんなに自画自賛してどうするの もう」
「まあ 自画自賛 嫌ねぇー ほんと あなたがそうだから杉田君も
奈々子ちゃんに 色々と言われているのよ もう 分からないの」
「何が だって なにも悪い事は話していないよ もう」
「はい いいです もう さあ 支度をしましょうよ」
洋子が機嫌を損ねているので 神山もアルタにいく支度をしてソファーで
寛いでコーヒーを飲んだ
暫くして神山は
「洋子 翔と奈々子ちゃんの理事挨拶はどうなったの?」
「知りません ご自分で確認してください」
神山は杉田に電話をすると
「そうか わかった そうしたらさ アルタから帰ってからにしよう
ごめんな 手配していなかったよ」
「そんな 先輩 もう専務ですよ 大丈夫ですよ」
「うん これから秘書室に連絡するから 時間を聞いてくれ」
「はい 分かりました 済みません」
神山は電話を切ると本社秘書室に電話をした
「あっ 神山です」
「はい 専務 どうされましたか」
「あのぉー 杉田理事部長の そのぉー」
「はい 杉田理事部長さまがどうされたんですか」
「あのぉー 秋山さんはいますか?」
「はい ちょっとお待ちください」
電話の向こうで神山から電話だといいキャーキャーと喜んでいる声が聞こえ