2013年8月16日金曜日

Vol.1133 百日紅 -5-66



「はい お願いします 失礼します」
電話を切ると洋子に
「8月1日は9時に権田さんと会う その時Jrも一緒だよ」
「そうすると8時半にココに来れば良いですか」
「うん 早いけれどお願いします さあ 忙しくなったぞ ははは」

帰り際に
「洋子 今夜はどう 空いている?」
「ごめんなさい 母の買い物に付き合うのよ」
「そうか うん 分かったよ そうだ8月5日にいこうか」
「伊豆山カンツリークラブですか?」
「うん 前日から泊まりでどう?」
「ええ 大丈夫よ ふふふ楽しみだわ」
「そうしたらさ 由紀枝と泰子に連絡を入れておいてくれるかな」
「はーい 分かりました 明日でもいいでしょ」
「うん お願いします ホテルは僕が抑えるから」
「そうすると 車はどうするの?」
「うーん 洋子が運転で泰子は自分の車でしょ きっと」
「そうね ふふふ 嬉しいわ」
「店が定休日だから まあ罰は当らないよ」
「そうね では失礼します」
「うん ご苦労様 送っていくよ」
「ありがとうございます」
神山は洋子を車に乗せると代々木の自宅まで送りスタジオに戻った

「わぁー 早いですね お帰りなさい」
「どうだった 鎌倉のお蕎麦は」
「うーん 騒がれているほどじゃなかったわ ふふふ」
「そうか それで由紀枝は何時ごろ帰ったのかな」
「ええ 鎌倉でゆっくりして ホテルのプールでひと泳ぎしてから 
ココを4時半過ぎにでました」
「うん 渋滞になると大変だからね いい判断です」
「あの車って 全然疲れないわよ 鎌倉の渋滞でも全然平気でした」
「へぇー ストレスを感じなかったんだ よかった
それで えーっと 今夜は何か用意をしているの?」
「いいえ これからです ごめんなさい」
「ううん そうしたらさ 泰子を誘って練習でもするか」
「わぁー そうしましょうか」
「じゃ 泰子に連絡して ゴルフ練習場にいきますよって」
「はーい 了解です」
祐子は神山が一番に誘ってくれるのが嬉しくて仕方ないのか
ニコニコして泰子に電話をした
「はーい 良いわよ うん 大丈夫 30分で着きます」
「はい お願いしますね」
祐子は電話を切ると神山に
「30分ほどで練習場ですって」
「そうしたらさ 祐子 ビールを呑むからタクシーで来るよう伝えて」
「あっ そうか 忘れていたわ はーい」
祐子が泰子に連絡すると
「はい 大丈夫よ そのつもりだから ありがとうございます」
「では お願いします」
電話を切ると ニコニコして
「泰子さん そのつもりですよって言われてましたよ」
「そうだよな ビールを呑むから車を犠牲にしなければね ははは」
祐子は直ぐにタクシーを手配した

練習場に着くと泰子は既に来ていて体をほぐしていた
「やあ こんばんわ 突然でごめんね」
「ふふふ 大丈夫ですよ さあ 時間が勿体無いわ 練習 練習」
泰子が打ち始めると神山と祐子は体をほぐしはじめた
最初はピッチングウェッジからはじめ 徐々に番手をあげていった
神山と祐子も同じように小さいクラブから振り出し番手をあげた
泰子は5番アイアンをさかんに練習をしているので聞いてみると
「うーん トラブルの時を考えて練習をしているの ほら5番アイアンって
角度の調節がしやすいでしょ だからラフだけじゃなくて 例えば
そうそう 御殿場の10番のように崖から出すにもこれで練習をすれば
慌てなくてすむし」
「そうか なるほど それで5番か 分かりました」
「でも神山さんは まだ慣れが必要だから 万遍に打ち込んだ方がいいわ」
「わかった その後の課題だね」
「そうね ふふふ 楽しいでしょ 課題が沢山有って」
「まあね」
神山が打ち始めると泰子は神山の後ろについてスイングチェックをした
「だいぶ慣れてきたわね 今度はヘッドスピードを上げる練習ね」