7月28日 火曜日 快晴
神山と洋子 杉田と奈々子は朝一番でクリスタル大森の会社にいた
「って訳で 各1万セットを作るとすると現状の生産能力では追いつけない
そこでセットやバラの上限を7777個にすれば約38万客で マシンを
あと7台購入すれば大丈夫です」
大森が言うにはマシンの生産が時間当たり3客から4客だったが
PCオペレーターのお陰で 精度が格段に上がり現在は6客彫れるように
なり 3台稼動させると1日に144客彫れる事になったと説明した
神山と杉田は昨夜電話でやり取りをして 限定数を7777客にすれば
オリンピック開催までに何とか間に合う事を確認した
工場の12時間16時間稼動も考えたが 人件費などの圧迫を考えると
長期の策ではなく 結局マシンを大量に投入する事になった
「神山さん 杉田さん わかりました そうしましょう」
「ええ ただし最初の1ヶ月は12時間位の稼動をしてください
でないとGOLに間に合わないのです お願いします」
「大丈夫ですよ 私も杉田さんから限定数をお聞きした時に果たして
間に合うか計算はしていました 今年一杯は15時間稼動するつもりで
スケジュールを組んでいます 人件費についても融資してくださった分で
充分賄えます 大丈夫です」
「では2億1千万円を振り込みます 大至急マシンを注文してください」
「そうですね ありがとうございます オペレーターの腕が良いので
最終チェックをしなくても手彫りグラスが仕上がりますよ 大丈夫です
本当にありがとうございます」
「今回の融資分はアレックスからの入金が発生してからで構いませんが
返金をお願いします」
「ええ 勿論 充分に心得ております ありがとうございます」
神山は次長室に戻ると直ぐに銀行へ向いクリスタル大森に2億1千万円を
振り込んだ
席に戻るとアレックスジャパンのJrに電話をした
「うん そういう訳で限定数を7777個にさせて貰いました」
「了解です でも私財を投資するって凄いですね 2億でしょ うーん」
「ははは でもARXがちゃんと現金で仕入れてくれれば直ぐに戻るよ」
「大丈夫です でも GOLのオープンに間に合いますか?」
「うん 今年一杯は工場を一日15時間稼動と話していたから 大丈夫だよ」
「はい それでは8月1日を楽しみにしていますね」
「うん お願いします そうそう利益は半分に見ておいたほうがいいよ
ほら 原価割りで販売する分が出てくると思うんだ」
「ええ 大丈夫ですよ いつもの事です」
「ははは そうだね ではお願いしますね」
「はい 失礼します」
電話を切ると洋子に
「ははは 凄い事になったね これで順調にいけば限定数を増やせるし
勿論 マシンを購入しないといけないけれどね」
「ええ 私も驚いているわ 全世界で38万客でしょ へぇー凄い」
「それでね 昨夜泰子とも話したんだ 今度の面談で輸入貿易会社が
名乗りを上げていて そこが国内の洋酒メーカーを抑えているんだよ
で そこにこのグラスを販売するようにすれば 国内の隅々まで
行き渡ることになるんだ」
洋子がよく分からない様子なので
「ほら トップダウンだよ 洋酒メーカーって販売網が確立されていて
輸送方法もしっかりとしているでしょ あえて開発しなくてすむわけさ
って事は 村の外れにある酒屋さんまでこのグラスが行き渡るわけさ」
「あーあ なるほど そうですね でも凄い事になりそう」
「だろ 考えているだけで楽しいよ お金の問題じゃなくてさ」
「そうね 杉田君とあなたの結晶が日本中の酒屋に行き渡るって凄いわ」
「まあ 二人だけでは出来ないけれど でも このスタッフで凄いよな」
「ええ あーあ私は幸せ ふふふ」
洋子は神山にキスをして おちんちんを触り求めてきた
暫くぶりに部屋でのSEXは1回果てた後もお互いが求めあい
快楽の時間を楽しんだ
昼食をしゃぶしゃぶで済ませ次長室に戻るとアルタの内藤から電話があった
「山ちゃん 凄いですね 杉田さんから聞きました」
「ええ 限定1万にすれば51億の売り上げでしたが残念です」
「いえいえ それでも38億じゃないですか 凄いです
それでお電話をしたのは杉田さんを8月1日付けで担当常務にします
勿論 安井奈々子さんも部長になります」
「えっ 翔が常務ですか はぁー」
「ええ それで時田副社長にお話をしたら 鈴やさんでも理事に昇進と
言われていました」
「えっ 理事ですか はぁー 凄いですね」
「ほら 山ちゃんがレールを敷いたから 動きやすいですよ」
「分かりました でも8月1日は午後から協会で面談なんですよ