2013年5月29日水曜日

Vol.1054 百日紅 -2-63



「ギフトカードでもいいかな」
「はい 大丈夫ですよ」
神山はバッグから 2千万円分だし50万円抜き店長に渡した
ここでも枚数を勘定する機器があり3回勘定し
「はい 確かに1950万円でございます ありがとうございます」

神山は店長に挨拶をすると店内を見回した
「洋子 なにかさ ドラコンやニアピンの賞品って無いかな」
「いくら位」
「うん そうだね 今回は8つにしようと考えているんだ だから50万円
までかな それ以上はちょっとって感じでしょ」
「そうね」
洋子も一緒になって探したが 嵩張らないで50万円はなかなか無かった
「ねえ この新作のカジュアルバッグはどう 少し大きいけれど」
「そうだね そうしようか」
神山が見たのは先日泰子に買ってあげたバッグより一回り小さく出来た
バッグで 洋子の年代から泰子の年代まで幅広く利用出来るバッグだった
色はチャ系が2色であとクロの3色だった
「このバックスキンだと クロよりチャ系の方が素敵ね」
「そうだね そうしたら2色を4個ずつ買おうか まさか一人で3個は
いないでしょ」
「ふふふ だといいわね でも幾つ持っていても大丈夫よ」
神山は店長にバッグを買う事にした事を伝えると
「これは30%ですが 宜しいですか」
「ええ それで色が濃い方に付箋を付けてください」
52万円なので291万2千円を渡し精算した
「後は おしり3人分くらい 10万円でないかな」
「ああ ブービーって感じね」
再び洋子と神山が探していると洋子が
「ねえ 体形って殆ど同じでしょ」
「うん まあ そうだと思うよ」
「まあ」
「だって 測ったことないでしょ もう 保健の先生じゃないもん」
「ふふふ このブラウスだけど どうかしら」
「へぇー 素敵なデザインだね 洋子のサイズに合うのかな だって
胸のボタンがはじけたりしない」
「もう 嫌ねぇー そうそう だったらこのセーターはどうかしら」
「あっ そうだね それなら胸に関係なく着る事が出来るよ だったら
少し高いけれど こちらの方がいいと思わない」
「ええ これならいいわね タートルネックだと温かいし うんこれがいい」
神山は店長にタートルネックのセーターを頼むと
「神山様 こちらも新作で30%なのですが 宜しいでしょうか」
「うん お願いします そうそう 洋子 色はどうしますか」
「うーん このオフホワイトで良いと思うわ」
神山がオフホワイト3枚と淡いピンクを2枚頼むと店長が
「13万円ですので 45万5千円です」
神山はギフトカードで45万5千円分渡すと機器で勘定してくれた
「はい 確かにございます ありがとうございました」
「それで 淡いピンクは別にしておいてね それから大きな袋に入れて
置いといて貰えるかな 食後に伺います」
「はい 畏まりました」

「よし これで準備OKだね 何か漏れていないかな」
「そうそう 3組でしょ ねえ トランシーバーは持っていくでしょ」
「うん 持って行こう 楽しいし フラッグは現場で売っていたから
ゴルフ場で買えばいいし 大丈夫だね」
「ねえ ところで淡いピンクのセーターはどうするの?」
「ははは 気になるね 奈々子ちゃんと 今度催事課に来る子の分さ」
「なるほど そうね わざわざ買いに来なくてもいいし なぁーんだ」
「おいおい 欲しかったら買うよ」
「まさか まだ暑くて買う気になれないわよ もっと後でね ふふふ」
「おいおい 真冬のコート買ったじゃない じゃなんなの」
「ああ あれは特別よ ほら なんと言っていいかわからないけれど」
「はいはい 分かりました 充分に分かりました」
「ふふふ じゃ買って そうね 3着位あればいいかな」
「もう 次回だよ でもさハンデを決めないといけないね 困ったなぁー」
「ふふふ いいわよ 私がみんなに聞いてあげる 前回のスコアを考えて」
「うん 前回のスコアとハンデだよな お願いします でも時間が無いよ
それから 今回は馬券はしないよ いいね」
「ええ その方がいいわよ だって誰が見ても男一人って 可笑しいもの」
「だよな」
話しているとレストラン街に着いた
「じゃ しゃぶしゃぶでもしようか どう」
「ええ まだ並んでいないし ここにしましょう」