神山はレースで出来たスケスケのロングドレスや キャミソールを見せると
泰子は黒いドレスやハーフドレスを選び 穴あきのショーツを発見すると
顔を真っ赤にして神山に
「ねえ これも買うの? なんか可笑しいいわ」
神山は泰子のお尻を撫でると ピクンと背筋を真っ直ぐに神山を睨んだ
「これは 安くなるのかな?」
「はい お客様 こちらも20%OffでOKですよ」
「そうしたら この商品をお願いします」
店員が丁寧に包装紙で包むと 先ほどの紙袋に一緒に入れてくれた
輸入ランファンのお店を出ると神山は最上階のラウンジに行った
泰子はパフェを注文し神山はカクテルを注文した
「ねえ 泰子 その荷物だけど新しいマンションに置いていこうか」
「ううん いいわ そうすると神山さんと別れるの辛いもの
だからお家に持って帰ります ふふふ」
「ねえ ジャケットとか普段着はどうしているの」
「うーん そういわれると 余り気にしていないわ ほらユニクロとか
安くて丈夫な商品が出回っているでしょ だから気にしていないの
それに そんなにお出かけもしていないし ふふふ 普段はGパンよ
そうそう お仕事だって 性格上あまり派手な格好は出来ないでしょ
だからビジネススーツで充分だし ふふふ 余りお金をかけていないわ」
神山はギフトカードがまだ充分あるので モテリコで普段着を買っても
いいと思った
泰子がパフェを食べ終えたので 神山は再びブティックモテリコに行った
「さあ 泰子 普段着や通勤着を選ぼうよ」
「えっ 普段着って だってGパンだし」
神山は由紀枝や祐子が持っている 7分丈のスパッツやサンダルを見せると
「わぁー 素敵ね 格好いいわね ふふふ でも私に似合うかしら」
店長がニコニコして試着を勧めると 泰子が着替えて神山に
「どう 似合っているかしら?」
「うん 大丈夫さ ねえ店長」
「ええ お似合いですよ」
泰子はサイズを確認すると スパッツ2本とサンダルをレジに置いた
「ジャケットはどう この色が素敵だよ」
神山は淡いピンクの綿麻混紡ジャケットを選ぶと ニコニコして
「ふふふ ちょっと着てみますね」
「ほら似合うよ それでさっきのスパッツ 絶対に決まりだよ そうしたら
このTシャツも一緒に買えば良いよ 汚すだろうから3着くらいどう」
泰子が頷くので ジャケットとTシャツもレジに置いた
神山は麻100%のジャケットを探すと 泰子に
「ねえ さっきのジャケットも良いけれど こっちは麻100だよ どう
それに 麻らしく光沢があって素敵だよ」
神山が選んだのは淡いライトブルーで 泰子にぴったり似合った
店長も似合うと思い ジャケットを泰子にかけると
「大変 お似合いですよ 素敵過ぎます」
「まあ お上手ね ふふふ そうしたらこれもいいかしら」
店長がジャケットをレジに持っていくと バックスキンのバッグを持ち
「お客様 このショルダーバッグは如何ですか あのジャケットにお似合い
ですし 秋冬のファッションになっても充分利用できますよ」
神山が頷いていると泰子はニコニコして
「ふふふ じゃこれもお願いします」
ショルダーバッグが高かったが それでも73万円で収まった
精算する時店長が30%Offにしてくれたので51万円ですんだ
泰子は先ほどのコートと一緒に届けてもらうよう店長にお願いをした
店を出ると泰子は神山と腕を組み嬉しそうに歩いていた
「さあ 欲しいものはもう無いのかな」
「うーん 一杯あるけれど 今夜はこれでいいわ だってもう一杯よ」
「うん 分かった じゃ そろそろ帰るとするか」
「はーい そうね もうこんな時間ですもの」
神山はホテルのタクシー乗り場で泰子にタクシー代を渡し見送った
自分も次のタクシーでスタジオに戻った
スタジオでは祐子が待っていると思ったがまだ帰っていなかった
簡単にシャワーを浴び スタジオでビールを呑みながら寛いでいると
祐子が帰宅し神山に
「遅くなって ごめんなさい」
「ううん いいよ 楽しかった」
「ええ 今夜はナイターの打ちっぱなしに行ったの そしたら由貴さんや
桃子ちゃんと一緒になって 新しいお寿司屋さんを教えて頂きました」
「ああ 安くて美味しい所だろ でもよく入るね」
「まぁ でもほら今夜は練習場に行く事を先に決めていたから パスタを
軽く食べただけなの ふふふ お寿司も一杯食べたわ そうそう
桃子ちゃんが凄く上手になったわ 驚いたぁー ほんと 泰子さんが
レッスンしたからだって そう言っていたけれど あんなに上達するんだ」
「へぇー 楽しみだね そんなに真っ直ぐに飛ぶんだ」
「うん 真っ直ぐだけじゃなくて 左や右も自由に飛ばせるわ もう私
負けるわ わぁー どうしよう」
「おいおい これから毎晩 練習すればいいでしょ 大丈夫だよ」
「ほんと 練習ですね うん お昼はプールで体を鍛えて 夜はゴルフ」
「へぇー プロだよ それって でも時間があればいいじゃないか」
「ほんと ありがとうございます」
神山は冷蔵庫から缶ビールとおつまみを持ってくると祐子に勧めた
「よし そうしたら来週にでも身内だけでゴルフをするか?」
「わぁー 私頑張るわ よーし絶対に80を切るんだ」
「おいおい そんあぁー しかしみんなが上達するっていいよね」
「そうね でもね 余裕がないと出来ないわよ お金と時間かな」
「まあ そうだね」
「それに あのクラブだって 余裕がないと使えないでしょ」
「うん」
「だから私たち 嬉しいなぁー ふふふ」
神山はビールを呑み主賓室のバスルームで祐子と戯れるとベッドに入り
直ぐに寝てしまった