2013年5月9日木曜日

Vol.1034 百日紅 -1-62



「うん 凄い子だな ワシも参ったよ 杉田さんを守る秘書になります」
「はぁー それで社長 制服って必要ですか っていうのは洋子と
同じように 活動しやすいような服でも良いと思っているんですが」
「そうだな 要らないな その都度着替えじゃ可哀相だし それに
デザイナーの秘書だ うん 店の制服はなし 決定」
洋子は直ぐにメモを取り 時田に見せると
「まったく もう 分かった サインをするよ でもいい秘書に囲まれて
山ちゃんも幸せだな」
「はい ありがとうございます では早速その事を話して 私が洋子の
時と同じように 制服をプレゼントします ありがとうございます」
「おお そうだね いい考えだ ビジネススーツは持っていないとな」
「ええ そうさせて頂きます ありがとうございます」
神山は時田と分かれると洋子に
「洋子 まず奈々子ちゃんの休みを聞いて欲しい それから NNに行って
洋子と同じビジネススーツ そうだな夏物は2着あればいいね
それから会社で着るGパンやシャツ ジャケットなど一式揃えてあげて」
「はい そうそう資生堂はどうしますか?」
「おお 忘れていた 資生堂もお願いします 自身が買っているから
大丈夫だよね?」
「もう 大丈夫ですよ そうしたらビトロを利用しますか」
「そうか でもビトロってGパンは置いていたっけ、、、」
「そうね ではなるべくビトロを使って 無いものは特選でいいですか?」
「うん カジュアルなものは活動しやすい方がいいね」
神山は時計を見ると まだ充分時間があるので真由美と香織を不二家の
パフェで待っているよう伝え1万円渡した

神山は二人を正面玄関で見送ると 次長室に戻り
「洋子 これを使ってください」
ギフトカード2千万円分を渡すと
「まさか 幾らなんでもこんなに使わないわよ 大丈夫よ半分でも余るわ」
神山は洋子に1千万円分渡すと 催事課に行った
催事課でも突然の出来事で奥村課長や倉元など驚いていて
「山ちゃん 凄い事になったね もう仕事にならないよ」
「ははは 僕は何もしていませんよ そうそう奈々子ちゃん いらっしゃい」
神山は安井奈々子を呼ぶと 洋子の処へいき指示に従うよう話した
杉田は自分が知らないところで 凄い事になっていると思い
「先輩 ありがとうございます 部長席もあんなに立派に作っていただき」
「ハハハ 翔が今後仕事をしやすいようにしただけだよ 頑張ってな」
「はい 分かりました」

一方 次長室に入った奈々子は洋子と話をしていた
「えっ 制服が要らないんですか」
「ええ デザイナーの秘書なのに鈴やの制服は要らないって 時田副社長の
お話よ ほらこれを見て」
洋子は今 時田から貰ったメモを見せると奈々子は
「ありがとうございます でも凄いですね 神山常務って みんなを
動かしているでしょ 凄いわ」
「ふふふ そうね でなかったら私 秘書を辞めているわねきっと」
「へぇー そうなんですか でもありがとうございます」
「そうしたら翔君は大丈夫でしょ」
「ええ 大丈夫です」
「そうしたら 買い物に行きましょうね ふふふ」
「はーい わかりました 杉田に話してきますね」
「あらま ふふふ お願いします」

「へぇー いいよ 洋子先輩がこいって言うなら 一緒に行ってきなさい」
「はい では行ってきます」
「そうそう 何かあったら 携帯電話だよ いいね」
「はい 了解です」
奈々子は杉田と神山 奥村などに挨拶をすると部屋を出て行った
「しかし 翔 なかなか出来た子だって よかったな」
「ええ 先ほど話していたんですが 徹夜勤務があるけれど大丈夫って
聞いたんですよ そうしたら全然気にしていないそうです かえって
こちらが気にしちゃって 参りました」
「そうか でも徹夜は程ほどにしてあげないとね」
「そうですね 毎回徹夜だと 翌日の仕事が出来なくなりますよ
特にアルタのスケジュール管理もあるし 結構大変だと思いますよ」
「そうだね それで この部屋にいるときは鈴やの社員で 部長席に
行ったら なるべく個人のデザイナーって感じで仕事をしてね」
「ええ 分かります なんとなく掴んでいました はい 了解です」
「頼んだぞ クリスタルは翔に掛かっているからね」
「もう 先輩 そんなにプレッシャーを掛けないでください」
「ははは ロボットになるか」
「ははは もう なりません もう」