「ごめんごめん 遅くなったね」
「もう 11時になっても来られないので 心配しました」
「そうそう 今度の水曜日ゴルフだよ いいね お泊りです」
「はい 先ほど泰子ちゃんから伺いました 楽しみですね ふふふ」
「さあ ゴルフの話はお昼にしよう それで香織は来るの」
「もちでーす お昼を一緒にって それと書留もあるでしょ」
「へぇー 日曜日も書留ってあるんだ」
「ええ ほら政府機関だから 特別配達があるんです なので昨日の夕方
とか今朝の分を持って来ますよ そうそう私も有給休暇証にお認めを
お願いしますね ふふふ 火曜日もお休みにします」
「うん」
神山は真由美と香織の有給休暇証に認めを押した
「でも なぜ香織の分もあるの?」
「別に深い訳はないですよ ただ泰子ちゃんはそう言うのが嫌いみたい」
「そうか へぇー」
「だから香織のところにも私の分があります」
「へぇー そうなんだ さあお仕事お仕事」
「そうそう理事 書留ですが今日の午前中の分まで この台車に
乗せてあります 礼状は発送済みです」
「うん ありがとう でも多いね 台車2台なんて さあ仕事だぁー」
真由美から貰った資料を見ると早い時間に面談が纏まっていて
「これなら 早く終われそうだね」
「ええ 多分早いと思いますよ ふふふ それで赤丸が顧問希望会社で
アンダーラインの会社が顧問が入っていたところです」
神山は集中して資料に目を通しているとお昼の時間になった
「理事 お昼に行きましょうよ もう直ぐ香織と泰子ちゃんが来ますよ」
「うん それまで目を通しているよ 折角の資料だ」
暫くすると食品の香織が部屋に入ってきた
「あーあ 重いわ こんにちわ理事」
「おお ありがとう ご苦労様」
神山は香織から紙袋2つを受け取ると 台車に乗せた
暫くすると泰子が台車で書留を運んできた
「ふふふ 理事こんにちわ あーあ 重いー もう」
「ありがとう しかし凄い量だね 困ったなぁー」
「そうそう はい お認めをお願いしますね ふふふ」
神山が有給休暇証をみると月曜日から水曜日まで有給を取っていた
認めを押すと泰子はニコニコして 神山にキスをした
香織と真由美は話をしていて その場面は見ていなかった
「さあ それでは何処にしようか」
「ふふふ 私 うなぎを食べたいでーす」
香織と真由美はちょっと悩んでいたが
「理事 うなぎに行きましょうよ お店の売り上げに協力 ふふふ」
4人はタクシーで鈴やのうなぎやに行くと 仲居が奥座敷に案内した
「いつもありがとうございます いつもと同じでよろしいですか」
「うん うな重は特上ね それで生ビールが先だからうな重は後からで」
「はい 心得ています 少々お待ちくださいませ」
生ビールと鮮魚の盛り合わせやゆばさしが運ばれると乾杯をした
「理事 昨夜の件ですが 東都食品の経営がちょっと怪しいですね」
「へぇー 香織 調べてくれたんだ ありがとう」
「だって 食品協会の専属秘書ですよ 当たり前です それで北陸食品は
別に悪い所はありません 逆に優良企業です」
「そうか 不味いなぁー うん ありがとう」
「洋子さんも調べるって言われていましたが 私の方は インターネットで
見られない サイトがあるんですよ そこから調べたので 一般的な情報は
洋子さんの方が正確だと思います」
「うん ありがとう」
神山は資料を受け取りバッグにしまった
4人はゴルフの話で盛り上がっている時に祐子から電話があった
「神山さん 今 大丈夫ですか」
「うん 大丈夫だよ」
「あのぉーメイドクラブの山中さんから電話で お中元の品物は
如何でしょうかって事なんです」
「あっ そうか忘れていたよ 貯まっているよ コンテナ2台分ある
そうそう それとギフトカードってどうか聞いてくれる 大体2億ある」
「はーい では聞いてみますね」
「うん お願いします もしよかったらこちらから連絡するよ どう?」
「ええ じゃメモをお願いします」
神山は祐子に教えてもらった電話番号に電話をすると
「お忙しい所申し訳ございません」
「やあ ごめんなさい すっかり忘れていました コンテナ2台分と
あとギフトカードですが どうでしょうか?」
「ええ 大丈夫ですよ どの位?」