2013年5月22日水曜日

Vol.1047 百日紅 -1-62



「ええ 3億位」
「はい それでは95.8%で受けますが 如何でしょうか」
「お願いします それで今夜だと どうですか?」
「うーん 大体 6時ごろになりますが よろしいですか」
「はい では6時に配送のところでお待ちしています」
「はい 以前お伺いした所ですね 分かりました」
「では お願いします」
神山は電話を切ると祐子に電話をして
「山中さんと 話が出来たよ ありがとう」
「はーい それで私 今夜も練習でーす」
「ははは 分かりました そうしたら僕は外で食べて行きます」
「はーい 了解です」

4人はうな重を食べ終わると揃って不二家のパフェを食べに行った
神山はなるべくアイスクリームと生クリームが少ないのを選んだが
それでも多少入っていた
3人の秘書たちは美味しそうに食べるとコーヒーを注文した
「おいおい 僕の分もお願いします」
「だって まだ食べ終わっていないでしょ ちゃんと食べてからよ」
泰子に言われ しぶしぶ食べ終わるとコーヒーを注文した
神山はどうもパフェに好かれているらしいと思うと 結局女性が大好きな
食べ物で 神山の周りは女性ばかりだった
変な所で納得していると真由美が
「理事 お昼寝の時間がなくなりますよ 部屋に帰りましょうよ」
そう言われ 店を出ると 泰子と香織は有楽町駅に向かい別れた
ビルまで歩き理事室に入ると神山は
「では 寝ます お願いしますね」
「はーい ごゆっくりどうぞ」
神山はソファーに横になると直ぐに寝入ってしまった

真由美が起こしてくれると缶コーヒーを渡され
「ありがとう これですっきりする」
この日も顧問依頼会社が4社あり 共に神山の条件をのみ顧問を引き受けた
会社名は株式会社豊田組 株式会社にしだ組 株式会社トーエイ
株式会社中部建設と4社で 給与と顧問手当てで月1000万円 毎月18
日 スイス銀行振り込み 当日が土日祝の場合は前営業日 賞与6000
千万円 7月14日と12月14日の年2回と決めた
真由美も4社の専属秘書として手当てや給料 賞与ももらえるようにした
面談が早く終わり真由美に手伝って貰い書留や顧問ご祝儀を車に積んだ
次長室に戻ると催事課で台車を借り ご祝儀などを運んだ
更に警備室に行くとお中元が山のように積まれ それはコンテナで
次長室まで運び整理をした
洋子が礼状を書きやすくするため 配送伝票の周りを綺麗に切り取り
化粧箱はそのままにした
コンテナを配送に運ぶと係長が神山のところに来て
「常務 もう これ以上入りませんよ」
「うん 6時まで置かせてください 6時には引き上げますから」
「はい お願いします」
結局 貯まった商品はコンテナ4台分になってしまった
直ぐに6時になり メイドクラブの大きなバンが3台も着た 山中が
「遅くなって 申し訳ございません」
神山がコンテナを指示すると山中達は直ぐに商品をチェックしバンに積み
込み始めた 全て終わると山中が
「神山さん 化粧箱が付いている方ですが80%で引き上げます で裸の
商品につきましては 78%で受けますが よろしいですか」
神山は依存が無かったので頷くと
「今回は裸の方で314万7千円 化粧箱のほうが410万円です」
「へぇー そんなにあったの 少ないと思っていたんだけれど」
「ええ 単価の高いものばかりでした 例えばカニ缶ですが10万円の
缶詰セットもありました それで高いのです」
神山は代金724万7千円を受け取ると 山中を次長室に案内した
部下も台車にジュラルミンケースを乗せ一緒について来た
神山がギフトカードや商品券3億円分出すと テーブルで5人掛かりで
枚数を何回も数えて
「確かに3億円分あります ここに2億8千7百40万円入っています」
神山は数えないで 現金を次長席に運ぶと山中が
「神山様 次回からもう少しあげて 96%でお受けしますよ そうですね
2億円分以上からお受けできます」
「へぇー でも大丈夫なの?」
「ええ この分なら 3日あればなくなりますよ」
「えっ 3日ですか」
「ええ 勿論私どもの会社ではありませんが はい その後は企業秘密で」
「はい 分かりました そうしたら2億以上ですね」
「はい 本日はありがとうございました」