2013年5月6日月曜日

Vol.1031 百日紅 -1-62



仕事管理やスケジュール管理 それと今後 増えてくる杉田の外出時の
車の運転 そこを考えた場合 こちらの洋子一人では無理が出てきます
それで 秘書兼纏め役が居れば 仕事が捗ると考えています」
「おう わかった そうだな 対外的な仕事が増えれば 秘書は必要だ
しかし 部長だからな どうしたものかな、、、」
暫くの間 時田や神山 洋子も口を開かなかったが 時田が
「山ちゃんのように 理事部長で外の仕事って事になるとOKだと思うが
杉田君はまだ部長で理事になっていないしな うーん」
以前にも書かせて頂いたが 店長 店次長 部長が理事で 部長には
理事職と部長職に分かれている 店内の部長で理事になっている人は
だれも居ない 杉田も店内の部長と同じレベルの部長職だった
「うーん 困ったな 仕事が優先だ 分かっているがな うーん」
「おじ様 そうしたら来春 杉田君を理事にする事で前倒しってどうですか」
「おいおい 前倒しか うーん」
時田は又 考え込んでしまった
暫くすると 時田が
「よし ワシが責任をもつ 販促部 杉田君の専属秘書 OKだ
ただし 催事課ではなく杉田君と同じ販促部の枠だからね でないと
ほら上野から呼ぶ女の子の事もあり ワシが突かれる いいね」
「はい ありがとうございます 洋子 助かったね」
「おーい 秋山君 堀田君を呼んでくれ 早急にだ」

堀田本社総務部長(理事)が部屋に入ると神山と洋子が居るので緊張し
「神山常務 田所理事 いらっしゃいませ」
「おい 堀田君 堅い話は抜きだ 早速で悪いが これから秘書の人選だ」
「えっ 秘書ですか?」
「おう 杉田部長の秘書だ」
「えっ あの 杉田部長のですか」
「うん そうだ それで責任はワシと山ちゃんが持つ いいかな」
「はい 社命ですから はい、、、」
「これから条件を言うからな メモして 山ちゃん 条件は?」
「はい まず勤務時間外が多い事が一つ 人を纏める事が上手な人物
いつも明るく聡明な人物 外出が多くなるので運転が出来る事かな」
神山は条件提示をしている時に 洋子や由紀枝 泰子を思い浮かべた
「おいおい 山ちゃん そうするとここに居る 洋子二世を探すわけだな」
「あはぁー そうですね そうそう洋子さん二世です お願いします」
言われた堀田は困った顔ではなく ニコニコとして時田に
「副社長 常務 それはもう 大変な事ですよ 田所理事二世なんて
探すのが大変ですよ 田所理事だって砂山からダイヤモンドですよ」
「おいおい だからワシも悩んでいるんだ 杉田君も山ちゃんと同じよう
物怖じしない所があるし 芯はしっかりしている ただし 9月に挙式だ
そこだけが違うがな でも 瓜二つの好青年だ 何とか探してくれ いいね」
「はい 畏まりました」
「それで 探すのに大変だろうから 洋子と一緒に探しなさい いいね
それでこれは 内緒で探すんだよ 8月の移動の時に混ぜるから」
「はい 承知いたしました」
「まあ 杉田君のことは洋子が良く知っている なので洋子に相談しながら
探し出してくれ 洋子もいいね 内緒で探す事」
「はい 副社長 ありがとうございます」
神山は立ち上がって 時田に深々とお辞儀をして挨拶をした
堀田部長が部屋を出ると時田が
「で 車はどうする?」
「ええ 私が何とかしますよ 大丈夫です」
「うん 西野理事に話さないでいいんだな」
「そうですね 地下駐車場はお願いしてもいいですか?」
「うん 分かった でも本社サイドではなく銀座の経費になるぞ」
「でしたら 毎月戻入をしてもいいですよ 要は個人よりも法人のほうが
先方でもきちんと管理をしてくれると思いますし」
「そうだな わかった 車は何時から使う」
「ええ 秘書が決まってからで良いと思います」
「うん そうしたら西野君に話しておくから 後日 西野理事と詰めてくれ」
「はい ありがとうございます」

神山と洋子が次長室に戻ると洋子が
「ふふふ よかったわね」
「うん しかし洋子二世だものな 困ったねぇー」
「なにが?」
「ははは また暴走族の女の子がきたら Gプロのスタッフがみんな
車に乗らなくなってしまうよ」
「ふふふ そんあぁー でも誰を選ぶのかしら」
そんな話をしていると 早速堀田から洋子に電話があり
「はい 分かりました 伺います ええ 大丈夫です」
洋子は電話を切ると神山に
「早速 人選のお電話です 伺ってきます」