洋子はコピーをすると 神山に渡し 半分に折り 裏側に正式な契約書と
重ね合わせ 再び田宮のサインと神山のサインをした
「田宮さん これでこのコピーも法律的に生きて来ます いいですね」
「はい では午後にでもお持ちします 本当に申し訳ございません
それから3億ですが 大切に使わせていただきます」
「はい そうそう 御社の口座を教えてください 早速振り込みます」
里香が手帳を出しメモにし神山に渡した
「田宮さん 北陸食品さんとの合併はどうされますか?」
「ええ 私はまったく考えていません なので取りやめです 私からも
先方には連絡をしておきます ご迷惑をおかけしました」
「はい ではお願いしますね」
神山と田宮が話している時 洋子は給与の振込先口座を里香に伝えた
「洋子さん 本当にごめんなさい 私も勉強しました」
「ええ 頑張りましょうね 秘密はなしで行きましょう」
「ええ でも助かりました ありがとうございます」
田宮は5千万円をバッグに入れると神山と洋子にお辞儀をして部屋をでた
神山と洋子はビル1Fまで見送った
次長室に戻ると神山は時田に電話をした
「そうか 解決したか よかった」
「ええ お陰さまで副社長になりました」
「えっ 副社長 へぇー 凄い事になったな」
「ええ 3億回収無しですから 当然でしょ」
「そうか 回収しない方法で副社長か いや おめでとう」
「で 洋子さんも専属秘書になりました」
「ほー そうか わかった でも助かったな」
「そうそう 時田社長は知らないことにしてくださいね」
「うん 分かった でもそのうちに流れるぞ 噂が」
「ははは 噂は噂ですよ もう」
「うん じゃ ありがとう」
神山は電話を切ると銀行に電話をして大口入金を依頼した
銀行に行くと大口預金の部屋に入り数えると行員が
「神山様 15億で宜しいですか」
「はい お願いします」
行員は通帳に記入すると神山に手渡した
神山はその足で受付で東都食品に2億5千万円の振込みとスイス銀行に
15億の入金をした
次長席に戻ると神山は洋子に
「いやぁー 助かったね 間一髪ってこの事だね」
「ええ 優位に立てて お話が進み良かったです」
「さあ ひと段落したね 疲れたよ ははは」
「でも あなたのお陰で 毎月500万円よ びっくり」
「ははは あれはお礼さ いつまで続くか分からないけれどね」
「ちゃんと 引き出さないようにしておくわ」
「そうそう 洋子 ゴルフの賞品って ギフトカードでいいよね どう」
「ええ 大丈夫よ お金ですもの」
「後さ ペンダントトップでもあげようか 前回 1位が2個でしょ
3位が2個でしょ 2位が2個余っているんだ どうだろう」
「そうね でもまた1位が2人ってなると大変ね ふふふ 3人だったり」
「おいおい そうすると止めておくか」
「ええ いくつ買ってもきりが無いわ どうかしら?」
神山は時計を見ると11時になっていたので
「洋子 スカイ ハイ ホテルのモテリコで買い物をしよう うん やっぱ
1位から3位はあったほうがいいよ いこう それでお昼はレストランで
食べよう 決めた 行くよ」
「はーい もう」
二人は傘をさして タクシーを拾うと赤坂のスカイ ハイ ホテルに行った
3Fのモテリコブティックで前回700万円のダイヤモンドが入った
ペンダントトップを探したが無かった その代わりに違うデザインで
700万円のPDトップが飾ってあった
店長が神山を見つけると
「こちらは 新作になります 前回のものはもう在庫がなくなりました」
「なん%Offですか」
神山が聞くと電卓で計算すると
「35%でいけます」
「そうしたら これを3つください あとは300万円ってありますか」
神山が言うと店長は直ぐ隣のケースを案内し
「こちらでございます」
「そうしたら 300のを1つと200のを3つください 全て35でOK」
「はい 大丈夫ですよ で前回のように印をつけますか」
「そうですね 付箋に700とか数字を書いてください お願いします」
店長は化粧箱に入れると丁寧に包装し数字を書いた付箋をつけた
「神山様 合計で3千万円で35%Offで1950万円です」