2013年5月3日金曜日

Vol.1028 紫陽花 -16-61



「はい 畏まりました」

お店を出ると泰子は嬉しくて
「ねえ 本当に夢じゃないよね ふふふ 嬉しいわ」
神山は無邪気な泰子が少し羨ましかった
「さあ そろそろ食事にしようか」
「はーい ふふふ 何を食べようかなぁー シュウマイでしょ うーん」
「泰子はシュウマイが好きなの?」
「ええ 大好きよ 特に横浜の崎陽軒のシュウマイは大好き ふふふ
でもね げっぷをすると これまた臭いんだぁー ほんと」
「ハハハ 可愛い女の子がゲップをしても臭いかぁー」
「もう でも美味しくて 横浜の帰りには良く買うわね うん」
「へぇー 横浜に良く行くの」
「うん ほらクリアランスとか 行事があるでしょ その時に
買い物じゃなくて 覗きにいくの それで満足していまーす ふふふ」
「ウインドーショッピングか」
「まあ 似ているわね ふふふ」
二人は中華料理店に入ると ウエイトレスが席を案内してくれた
「まずは 生ビールと小龍包子 えびシュウマイ 焼餃子 蒸し鶏の辛し
ゴマソース 青椒牛肉絲 芝エビのチリソースかな 
各 1人前づつお願いします ご飯は後で注文します」
「わぁー 食べられるかしら デブになちゃう ふふふ
でもね 聞いて ここの小龍包子って有名で ほら新宿の高島屋の中華と
良く比較されているんですよ どちらが美味しいとかって」
「へぇー いままで知らなかったよ」
「ふふふ だって女性週刊誌のネタですもの 私は買っていないけれど
事務所の女の子が読んだあと そこら辺においておくでしょ
それを読むの ふふふ」
「そうだね 僕は殆ど週刊誌って読まないな って言うより読む時間が無い」
「そうなんだぁー それでもデザインできちゃうんだぁー すごい」
「ははは その代わり 色々と目新しい事は頭の中に入れているよ」
「ふーん 凄いなぁー」
話していると生ビールや 注文した料理が次々に運ばれてきた
「では かんぱーい」
泰子はニコニコと神山を見ながら生ビールを呑んだ
「わぁー 美味しいわ」
そう言うと 色々な料理を取り皿に盛り付け 神山に渡した
自身も 神山と同じように盛り付けると 半分以上のお皿が空になった

泰子は丁寧に空のお皿を重ねると 自分の方にずらしウエイトレスに
片付けるようお願いをした
「泰子 小龍包子美味しいね もう少し頂こうか?」
「はーい」
泰子はニコニコしてウエイトレスを呼ぶと小龍包子を追加注文した
「神山さん 紹興酒を呑みたいな 暖かいのが良いわ」
「うん 僕もお願いしよう」
泰子は暖かい紹興酒の2合と酢豚を注文した
二人は点心など美味しく食べると泰子は麺類が良いと希望したので
ノーマルなラーメンを注文し 二人で分けて食べた
「美味しかったです ご馳走様 ふふふ」
神山は店を出ると祐子やカトリアーナを連れて行ったことのある 輸入
ランファンを取り扱っているお店にはいった
泰子は目をキラキラさせブラジャーを探していると 店員が新作といい
商品を紹介してくれた 早速試着すると 日本製と全然違う事に驚き
「神山さん このブラ欲しい 全然違うよ いいでしょ」
神山は泰子が手にしているブラを見せてもらうと 生地が柔らかく 日本の
ようにカップが厚くなく 透けていた レース刺繍も可愛らしく神山は
「そうしたら これに合うお揃いのTバックショーツも買おうよ」
「お客様 こちらの商品はTバックが付いています 大丈夫ですよ」
神山は値札をみるとセットで7万円した
「泰子 だったらさ 1週間分買おうか ほら色々な色が揃っているし」
「わぁー これからの時期にもいいし ありがとうございます それから
このブラにあった スタンダードかハイレグショーツってあるの?」
店員がビニール袋に入ったショーツを出すと泰子は
「そうすると シリーズで揃える事が出来るのね」
「ええ お買い求めできますよ」
泰子がショーツを選んでいる時 神山は店長に
「ギフトカードって使えるのかな」
「ええ 大丈夫ですよ 使えます」
神山はショーツは泰子に任せて ナイトウェアを探した
泰子が呼ぶのでレジに行くと店長が全て20%Offにしてくれ精算した
ブラセット49万円を39万2千円 ショーツ16万円を12万8千円
合計52万円をギフトカードで支払った
「泰子 ちょっときて」