「あーあ 疲れるね ははは」
「でも ありがとうございます 嬉しいです」
神山は建築協会の安堂が話していないと察し
「この事は 誰にも話しては駄目だよ いいね」
「はーい 分かりました」
神山がコーヒーを飲もうとした時に携帯電話がなった
「はい 神山ですが」
「洋子です 大丈夫ですか?」
「うん どうした」
「ええ 奈々子ちゃん秘書誕生で 今夜催事課でお祝いです それで
おじ様や池上さんも出席なんですよ」
「ほぉー なるほど わかった なるだけ早く行くよ 何時から」
「ええ 18時からです」
「わかった えさは」
「ええ それですがどうしましょうか」
「うーん うちで用意しなよ 大した金額じゃないでしょ」
「そうね そうしたらいせ丸さんでお願いしていいですか」
「うん 何人だろう」
「ええ催事課が全員なんです だから7名でしょ それにプラスです」
「そうしたらさ 特上を15人前でもいいじゃない ねっ それから
今夜は2次会無しだから 中華や洋食のおかずを盛り合わせで買っておいて
そうそう そうしたらさGプロも呼んであげようよ その方が一回ですむし
奥村さんに聞かれたら 神山が言っていたって それですむよ」
「そうね いい機会ですものね わかりました そうしたら御寿司は20人前
くらいでいいですか?」
「うん 直ぐになくなるよ お願いします そうそう缶ビールもうちで手配」
「はーい 了解です 奈々子ちゃん 凄く素敵な秘書に変身よ ふふふ」
「おお 楽しみですね じゃ」
「はーい」
「神山理事 お忙しいですね」
「そうだ 香織 新米秘書が今夜誕生なんだ 一緒にお祝いをしてよ」
「えっ 大丈夫ですか?」
「何が?」
「だって 鈴やさんでしょ」
「君は 僕の専属秘書だ だから大丈夫さ ははは」
「はい 伺わせていただきます」
「うん」
「そうしたら そうそう お店の前に花屋さんがあるから そこでお花でも
買っていきましょう 喜ぶと思いますよ」
「おお 優しいね」
「あのぉー 女だったら 気が付きますよ もう いやねぇー」
「分かった ごめんごめん」
神山はタバコをふかしながらコーヒーを飲んだ
「さあ 理事 そろそろ次の面談 よろしいでしょうか?」
「うん」
香織が次の面談社を部屋に通すと 担当者は直ぐに包みを差し出し
「私は株式会社トウノウの販売担当専務をしています 山上と申します」
「はい ありがとうございます それで今日は どの様なご用件でしょうか」
「ええ 実は私ども、、、、、、、、、、、、、で神山理事に是非 本社
顧問を引き受けて頂きたく お伺いしました」
「はい 分かりました そのように加工技術をお持ちで 更なる勉強とは
頭が下がる思いです しかしながら私の技術は家庭料理の範疇ですが
それでもよろしいですね」
「はい お願いします」
「しかし その後の条件を申し上げます まず 顧問就任後 いかなる事が
発生しても私に責任がない事 試食などでそちらの都合で私は動かない
などですがいいですか」
「ええ 充分です 取締役会なども欠席されて結構です お願いします」
神山は暫く考え
「それでは 顧問費として月1千万円 賞与6か月分 年2回」
「はい 大丈夫です」
「それから専属秘書としてここに居る眞鍋香織を秘書とし 月70万円
賞与250万円年2回 それでも良いですか」
「はい お願いします 助かります」
「しかし 私の名誉を汚したりした場合は民事裁判になりますよ」
「はい 大丈夫です そのような事は一切しません」
「香織さん メモでいいですが 今の件を契約書にしてください」
香織は直ぐにPCで契約書を製作すると
「はい 出来ました」
神山は目を通すと 内容がきちんと書かれていたので
「まずはこちらにサインをしてください いいですね」
山上は何回も読み直し 大丈夫ですといいサインをした